デジタル
Apple
2018/9/13 12:54

早速3機種触ってきました! iPhone XS/XS Max/XRの最適解教えます!

ポートレートモードが進化する

iPhone XS/XS Maxともに、背面カメラは1200万画素(広角、f/1.8)+1200万画素(望遠、f/2.4)のデュアル仕様。新たに「Smart HDR」をサポートし、シャッターラグのない合成が可能になりました。試してないので正確な評価はできませんが、動く被写体に対しHDRを有効にして撮影する場合には、より美しい仕上がりになるのでは、と期待できます。

 

両機に共通する特徴として、次世代のニューラルエンジンを搭載した7mmチップ「A12 Bionic」を採用していることが挙げられます。1秒で5兆回の演算を実行するというから驚きです。1枚の写真撮影に対しても、ISPと連携して、兆単位の演算を実行。特に、ポートレートモード撮影においては、深度情報測定や、セグメンテーションの精度に貢献するとのこと。

 

↑ポートレートで撮影した写真の編集画面。下部にスライダが表示されている

 

こうした技術的進化に併せて、ポートレートモードで背景のボケ具合を調整できるようになったことがわかりやすいトピック。従来はポートレートのオン・オフは切り替えられましたが、ボケの段階的な編集はできませんでした。新機種では、編集画面の下部にスライダが表示され、f/1.4からf/18までの数値を段階的に調整できるようになっています。スライダを動かすと、ボケ具合は画面上にリアルタイムに反映されるので、微調整もかけやすいはず。なお、TrueDepthカメラでも同様の機能が利用できます。

 

iPhone XRは単眼だけどポートレート対応

さて、3モデルのなかで、唯一LCD(液晶ディスプレイ)を採用するのが、iPhone XRとなります。直販価格は8万4800円〜となり、他の2モデルよりも安価。とはいえ、チップセットはA12 Bionicを搭載します。容量は64GB、128GB、256GBの3種類から選択可能です。

 

 

本体は、アルミフレームに背面ガラスという構成で、ワイヤレス充電にも対応します。カラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」「ブルー」「イエロー」「コーラル」「(PRODUCT)RED」の6種類を展開。どのカラーも上品な仕上がりです。

 

iPhone XS/XS Maxと比べると、手に持った際に少し厚みを感じました。スペックを確認すると、幅が75.7mmで、厚さが8.3mm。Plusシリーズよりは幅が狭いですが、厚みは増えています。また、他のXシリーズと同様に、ホームボタンがなく、画面にノッチのあるデザインとなっています。ホームボタンが兼ねていたTouch IDはなく、TrueDepthカメラシステムによる「Face ID」機能でアンロックを行えます。

 

同機のディスプレイサイズは6.1インチで、解像度は1791 x 828ピクセル。「Liquid Retina HDディスプレイ」という名称で表現されました。ただし、他の2機種と比べると少しベゼルは広め。周囲の環境に応じて色味を調整する「True Tone」機能や、広色域(P3)ディスプレイといった特徴を備えており、ディスプレイ表示は十分綺麗に感じました。

 

↑iPhone XRはシングルカメラ仕様だが、ポートレートモードで撮れる

 

そして、背面カメラは広角レンズのみのシングル構成。1200万画素でf値は1.8となります。しかし、シングルカメラでありながら、ポートレートモードの撮影が可能。しかも、ほかの2機種と同様に、深度コントロールにも対応するので、コストパフォーマンスは高いです。

  1. 1
  2. 2
  3. 3