「Anker」は、モバイルバッテリーや急速充電器などのスマートフォン・タブレット関連製品の開発、販売を行うハードウェア・ブランドです。取材で外出が多く、時間に追われている編集部員野田が、同ブランドのUSB Power Delivery(PD)対応アイテムを使ってみました。
そもそもiPhoneへの急速充電には、PDが必要です。PDとは、最新のUSB規格であるUSB-Cに対応した給電規格のひとつ。最大100Wの大きな電力供給を可能にする拡張規格のため、スマホやタブレットだけでなくノートPCへの受給電にも対応することができるんです。iPhoneを急速充電するためには、モバイルバッテリーとモバイル機器がUSB PDに対応していることはもちろん、その両者を繋ぐ充電ケーブルも大きなパワーに耐えられることが条件となります。
それで今回使ってみたのは、その大きなパワーに耐えられるPD対応の以下の3つ。モバイルバッテリー「Anker PowerCore Slim 10000 PD」、USB急速充電器「Anker PowerPort Atom III Slim」、「Anker PowerLine II USB-C ライトニング ケーブル(0.9m)」です。
ポケットにもすっぽり収まる、急速充電モバイルバッテリー!
まずは、モバイルバッテリー「Anker PowerCore Slim 10000 PD」。デザインはマットな質感のカラーリング、滑りにくくスタイリッシュな表⾯のメッシュ加⼯が特徴です。そして、このボディサイズと薄さにも驚きです。
同製品は片手に収まるコンパクトサイズです。筆者はiPhone XSを使用していますが、サイズ感もiPhone XSとほぼ変わりません。最大18W出力のパワフルさで充電してくれるだけあって、見る見るうちに電池マークが回復していき、約30分で最大50%まで充電できました。また、ワイヤレスイヤホンAirPodsの充電にも最適。同社製品で20000mAhもありますが、1日〜2日の外出であれば、この10000mAhでも十分でしょう。
約1.4cmの薄さでポケットにすっぽり収まります。これもうれしい点で、厚みのあるモバイルバッテリーだと、どうしてもポケットがもっこりして、動きづらいし見た目も悪くなってしまいます。それを改善してくれます。バッグの中に入れていても、薄型だから収納スペースを取りませんね。
2ポートを搭載しているので、2台同時に充電ということも可能です。USB-C対応機器へはPD対応USB-Cポートより、USB-A対応機器へはAnker独自技術のPowerIQ搭載のUSB-Aポートよりフルスピード充電ができます。
また低電流モードも搭載し、イヤホン等の小型電子機器やウェアラブル機器に最適な電流で充電することができます。
本体へもフルスピードで充電可能。USB PD対応の充電器 (別売り) と付属のケーブル(USB-C & USB-Cケーブル)を利⽤すると、わずか約3.5時間で本体を満充電できます。
対応機種は、iPhone XS/XS Max/XR/X/8/8 Plus、iPad Pro (2018、11インチ)、Galaxy S10/S10+/S9/S9+、Google Pixel 3/3 XL、Nexus 6Pなどです。
薄くて、ほぼすべての機器に最速のスピードで充電!
そもそもAnker PowerCore Slim 10000 PD自体のバッテリーが切れてしまったらどうしようもありません。その時に必要になるのが、アダプタになります。Anker PowerPort Atom III Slimはモバイルバッテリーよりも薄く、コンパクトです。持ち運びにすごく便利でした。
Anker PowerPort Atom III SlimはUSB PD、Qualcomm Quick Chargeなどの充電規格と互換性があり、スマートフォンやタブレット端末、ノートPCなどの接続機器を、フルスピードで充電ができます。一般的な5W出力のACアダプターに比べて2.5倍の速さで充電が可能なので、自宅や会社にいて短時間しか充電できない場合でも、ある程度チャージはできるのです。筆者所有のiPhone XSの場合、充電時間わずか30分で50%まで電池残量が復活しました。これにも驚きです。
最近は持ち歩くデバイスやガジェットが多く、それ専用の充電器をたくさん持ち歩かなくてはいけないというネックがありました。多い分、うっかり忘れてしまい、出張先のコンビニでわざわざ充電アダプタを購入するというケースもあります。同製品があれば、荷物の量自体をコンパクトにでき、1個でさまざまなデバイスの充電をまかなえるという点はありがたいです。
対応機種は、iPhone XS/XS Max/XR/X/8/8 Plus、Samsung Galaxy S9/S9+/S8/S8+/Note 8/Note 7、Nexus 5X/6P、LG G6/G5、 Pixel C/3/2/XL、 Moto Z、iPad Pro(2018、12.9インチ)/iPad Pro(2018、11インチ)/iPad Pro 10.5インチ/iPad 9.7インチです。
また、Anker PowerLine II USB-C ライトニング ケーブル(0.9m)は、PD対応のUSB-C急速充電器と一緒に使用することで、iPhone XS、XS Max、XRを含むiPhoneへフルスピード充電が可能です。1万2000回もの折り曲げテストをクリアし、一般的なケーブルより12倍以上高い耐久性を実現しています。特にバッグへの出し入れが多いケーブルは、断線が気になる点のひとつでもあったので、大いに活躍しそうと感じました。AnkerのケーブルはApple MFi 認証されており、その信頼度の高さは間違いないでしょう。
今回の商品と同じ仕様のケーブル(USB-C & ライトニング)で価格を比較すると、Apple純正の1mが1800円(税別)に対して、今回のAnker製90cmは1559円(税込)ということでコスパが高い点もうれしいポイントです。
iPhone、iPad、iPodをUSB-CポートまたはThunderbolt 3 (USB-C)ポートに対応したMac、iPad Proにつないでデータ同期が可能。USB-C搭載のMacBook ProやMacBook AirでもUSBハブを使用することなく、iPhone、iPadにデータ転送や同期が可能です。
Ankerのモバイルバッテリーは、グッドアクセサリーだった
取材で外出が多い筆者にとっては、Anker PowerCore Slim 10000 PDがかなり重宝。前日にうっかり充電のし忘れなどがあっても大丈夫。スマホやAirPods、ノートPCなどのデバイスの電池が切れそうな場合も安心です。手荷物を少なくして動きたい人間でもあるので、筆者の取材キットのポーチにも入り、コンパクトで持ち運びが便利なのはありがたい。USB PD対応で、コンパクトなうえ、パフォーマンスが高く、さらにこの価格帯!と、コスパの良さも魅力ですね。
出張の多いビジネスマンにも、もちろんオススメです。まず乗車する新幹線や特急車によっては座った席の近くにコンセントがない、なんて経験をした人もいると思います。そんな時には便利! わざわざ隣の席に座っている人に声をかけて拝借するなど気を使う必要もありません。そしてビジネスホテル。ホテルの部屋に関してはコンセントが少ない場合があります。充電するガジェットやデバイスを多数所持している人には、急速チャージを行ってくれる本製品の利便性は高いでしょう!!
また、キャンプやBBQなどのアウトドアレジャーでも、電池残量を気にすることなくネットサーフィンしたり、SNSを見たり、写真や動画を撮影したりできます。音楽好きな筆者にとっては、長時間外で遊んでいる野外フェスで、友人と途中で連絡が取れなくなるかも……という不安も解消されます。
今回紹介している3商品は、Amazon.co.jpから購入すると5%キャッシュレス還元対象となっています。さらに、Anker PowerCore Slim 10000 PDは10月22日23時59分まで、Amazon.co.jpでクーポンコード「SLIMPD20」を入力すると、20%オフで購入可能(GetNavi web限定)。ぜひこの機会にご利用ください。
・Anker PowerCore Slim 10000 PD
・Anker PowerPort Atom III Slim
・Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル(0.9m)
撮影/我妻慶一
【フォトギャラリー(GetNavi webにてご覧になれます)】