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2021/3/30 17:00

現役教員が証言する “いまどき”高校の「デジタル環境」を徹底調査

生徒も教員も集中できるNECのGIGAスクール構想対応パソコン

さて、ここまでは、ICT環境を整備して、積極的に活用している本庄第一高校の取り組みを紹介してきた。情報科の木暮教諭のサポートがあるとはいえ、数学科の森教諭が中心に進められており、ICT環境の整備は決して専門家がいなければいけないというわけではない。

 

とはいえ、なじみの薄い教員が、ゼロからICT環境を整備するは、極めてハードルが高い。そこで注目したいのは、各メーカーがGIGAスクール構想向けに定義し、学校利用を前提としたサポート・サービスの用意があるパソコンだ。

 

例えばNECでは、GIGAスクール構想の仕様に則ったモデルをラインアップしており、BYADでパソコンを導入するにはうってつけだ。現在は、インテル(R) Celeron(R)プロセッサーを搭載するWindows 10の『VersaPro Eシリーズ タイプVR』とChrome OSの『NEC Chromebook Y3』が最新モデルとして発表されている。

『VersaPro EシリーズタイプVR』●OS:Windows 10 Pro●CPU:インテル(R) Celeron(R)●ディスプレイ:11.6型HDタッチパネル対応●2021年8月出荷予定

『NEC Chromebook Y3●OS:Chrome OS●CPU:インテル(R) Celeron(R)●ディスプレイ:11.6型HDタッチパネル対応●2021年6月出荷予定

 

どちらも高い信頼性と高校3年間の学習を支援するのに十分な性能を発揮してくれるIntel社製のCPUを搭載し、屋外使用や端末を机から落下させてしまった場合を想定した“堅牢性”、キーボードの“抗菌性”を備え、設計からアクティブに過ごす生徒たちを意識している。卒業後すぐに社会に出る生徒が多いなら、ビジネスでの利用率が高いWindows 10搭載タイプ、学校市場への導入が比較的多い方が良い場合は、Chrome OS搭載タイプと学校の方針に合わせて選択できる。

 

また、NECでは『Open Platform for Education』という教育クラウドサービスも展開している。ICT支援員による故障や操作のサポートを、電話・チャット・メールなどで行なっており、一部は生徒からの問い合わせも可能だ。デジタル教科書と連携した教材配信や採点支援など先生の働き方をサポートする各種サービスの提供も予定されている。端末購入に合わせてこのようなサービスも導入すれば、教員は本来の業務である生徒指導にますます集中できるようになるだろう。

 

Chrome OSってどんなOSなの?

Google社が2009年に発表したOS。すべてのソフトがWEBアプリケーションの体裁をとっており起動が速い。WEBベースなのでアプリは常にアップデートされた状態が保たれており、データはクラウド保管が基本。結果的に安全性が担保され、データ損失のリスクも低い。

動画・映像編集などの大きな負荷が必要な作業には不向きだが、機能を抑えた分、比較的安価に導入できるようだ。買い替え時にはWEBにアクセスするだけで、今までの環境を引き継げるなどITが苦手な人も安心して使える。

なお、MM総研が実施した「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」では、Chrome OSが2020年度に導入された端末のシェアを43.8%獲得。OS別シェアのトップに輝いている。

出典:MM総研「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=475

 

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