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iPhoneテクニック
2016/8/11 23:21

【いまさら聞けない】iPhoneで撮った写真をそのままSNSにアップするのは危険?

このコーナーでは、いまさら聞けないiPhoneの基礎知識を解説し、より便利にiPhoneを使いこなせるようサポートします。

 

iPhoneやデジタルカメラで撮った写真には、Exif(Exchangeable image file format)という撮影情報が記録されています。このExifには、シャッタースピードやISO感度、絞り値といったカメラ設定のほか、カメラ名やメーカー名、撮影日、撮影場所などの情報が含まれています。これらのデータは、あとから撮影した日付や場所ごとに写真を分別する際などに役立ちますが、その取扱いに注意を払わなければ、個人情報を流出してしまうことにもなりかねません。今回は、このExifデータの取り扱いについて解説します。

 

Exifデータの確認方法

まずはiPhoneで撮影した写真のExif情報を見てみましょう。写真をパソコンに転送し、プロパティから「詳細情報」を選択すると、Exif情報が確認できます。

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このように、製造元から機種名、カメラの設定などの情報が確認できます。また、GPS情情報の緯度や経度を検索すると、簡単に撮影場所も特定することが可能です。

 

また、iPhoneやスマートフォンでも専用のアプリを使うことでExif情報を確認することができます。

 

SNSにアップした写真から自宅がわかる?

個人で撮影した写真を、TwitterやFacebookなどのSNSにアップすることは、もはや当たり前の時代。最近ではInstagramという写真専用のSNSも人気となっています。このようなSNSに、iPhoneで撮影した写真をそのまま掲載すると、Exif情報から住所などが特定されてしまうのでしょうか?

 

TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどの主要なSNSには、アップした写真の位置情報を自動で削除する機能が備わっています。そのため、アップされた写真から撮影位置などを特定することはできません。

 

ただし、SNSによってはそのような機能を備えていない場合もあるので、新しく使い始めた際などに一度チェックしておくことをオススメします。

 

位置情報の消し方

上記のようにSNSから位置情報が漏れる可能性は低いですが、直接メールなどで写真を送ったり、オンラインストレージで写真を共有したりする場合には、位置情報が残ったままになっています。気になる場合は、写真に位置情報を記録しないように設定しておきましょう。

 

iPhoneの設定画面の「プライバシー」から「位置情報サービス」を開くと、一括して位置情報をオフにしたり、アプリごとにオン・オフを設定することができます。アプリのなかから「カメラ」を選び、位置情報の利用を「許可しない」に設定しましょう。

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また、アプリを使えばあとから位置情報を削除することもできます。iOSアプリ「Exift」は、写真に含まれるExifデータを確認・削除できるアプリ。

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Exif情報を確認できるほか、データから撮影場所を地図で表示したり、メタデータやGPSデータだけを削除することも可能です。

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↑「Exift」の画面

 

↑カメラ設定などの情報は残しつつ、GPSデータ(位置情報)だけを削除することも可能
↑カメラ設定などの情報は残しつつ、GPSデータ(位置情報)だけを削除することも可能

 

Exifデータは便利な反面、取り扱いを間違えると個人情報が流出してしまう危険性もあります。撮影した写真にどのようなデータが含まれるのか理解した上で、しっかり管理しましょう。

 

このほか、意外と知らないiPhoneの便利ワザや、使えるアプリなどを詳しく紹介しています。

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