360度の映像体験「VR」が映画になりました。VAIO、東映、クラフターの3社は、映画館向けの「映画館でVR!」の先行体験上映を開始。会場となる映画館は新宿バルト9で鑑賞料金は1500円です。
VR映像は一般的に、専用のヘッドセットを装着して鑑賞するもの。スマートフォンを取り付けて、自宅で手軽に鑑賞できるヘッドセットも発売されています。体験したことがある方なら「わざわざ映画館で観るものではないんじゃ……?」という疑問が浮かぶかもしれません。
今回の「VR映画」がユニークなのは、映画館に来た多くの観客と同時に鑑賞できるところ。快適な椅子でより映画の世界に入りこめるのはもちろん、ヘッドセットごしに他の観客との一体感を得られます。そして、映画で重要なサウンドも映画館品質の7.1chサラウンドで体験。
先行体験上映では、アニメーション映画を3本立てで上映。「evangelion:Another Impact (VR)」「evangelion:Another Impact(VR)」「おそ松さん VR」「夏をやりなおす」というテイストの違う3作品を一度に楽しめます。
エヴァ「無号機」のディテールをVRで凝視できます
「evangelion:Another Impact(VR)」は、エヴァンゲリオンシリーズの世界観を踏襲した短編ムービー。日本アニメ(ーター)見本市の公開作品をブラッシュアップしたVRで再現。特撮のような演出によってリアルに表現されたエヴァのボディを、臨場感あふれる立体映像で楽しめる作品です。
描き下ろしの6つ子も観れちゃいます
「おそ松さん VR」は、テレビアニメ「おそ松さん」のVR作品。2Dタッチのアニメの世界に入りこんで、おなじみの6つ子のドタバタ劇に巻き込まれます。6つ子の声はもちろんアニメと同じく豪華声優陣が出演。この作品のために新規で収録されています。
夏の特別感に没入したい…
「夏をやりなおす」は、VRで制作されたオリジナルアニメーション作品。舞台は蝉しぐれの喧噪に包まれる夏の校舎。セーラー服の少女が語る「あの夏」の真相を探す物語です。
上映時間はスクリーンに投影されるガイダンス映像を含めて合計30分と短め。13歳以下は鑑賞できない点に注意が必要です。3社は今回の体験上映の反響などをみて、本格展開の時期や劇場を検討するとしています。今後のVR映画作品では、ホラー作品「呪怨」や特撮の「仮面ライダー」、音楽ライブ映像などの投入が予定されています。
映画館の快適な空間で楽しむVR作品。視点を変えて何度も鑑賞したくなりそうですね。新作投入や本格展開の動向も含めて、今後の展開に注目です。今回の3作品、上映予定は7月27日までなので迅速に観にいきましょう…!