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2018/4/13 14:30

近視には○○色の光が有効!? あなたが知らない“目”の秘密を学べるJINS×学研キッズネットのワークショップ

あなたは、小さなお子さんから「どうして目でものが見えるの?」と質問されたら、答えることはできますか? 日ごろ深く考えることがない目の構造やものが見える仕組みなどを、実験や工作などを通じてわかりやすく学ことができるワークショップ「目のひみつを知ろう」が、千葉県・印西市にある「イオンモール千葉ニュータウン」で開催されました。今回は、こちらのイベントのレポートをお届けします。

 

見ることには“光”が重要な役割を果たしている

この「目のひみつを知ろう」は、学研キッズネットと、メガネ開発・販売を行うJINSがコラボした小学生向けのワークショップ。学研の梅﨑 洋さんが講師となり、お子さんにもわかりやすく目の仕組みなどを説明してくれました。

 

まず最初に行ったのは、「絵が変わる実験」。これは、女の子の絵が描かれた紙をコップの水の中に入れると、一瞬で絵が変わってしまうというもの。参加した子どもたちが、ビニール袋に入れられた絵を水に浸けると、アッという間に女の子がかけていたメガネとほっぺの赤味が消えてしまいました。水から引き上げると、元のメガネをかけた女の子に戻ります。

 

手品のような現象に、みんなビックリ!子どもだけでなく、一緒に参加した親御さんも驚いていました。

 

実はこれ、光の屈折の違いを利用したもの。絵は、中の紙とビニール袋に分けて描かれており、水に入れると光の屈折が変わって紙に描いた絵が消えてしまったように見えるのです。

 

このように、普段わたしたちがものを見るとき、実際はものに反射した光を見て、それがどんな色なのか脳が感知しているのです。また、光のなかには、赤外線や紫外線のように人間の目に見えない波長の光も存在します。それらは目には見えないので気づきにくいのですが、わたしたちの生活に重要な役割を果たしています。

 

ものが立体的に見えるのはなぜ?

続いて、「ものが立体的に見えるのはなぜか」を探るための実験。その前に、記事を読んでいる方にも試して頂きたいのですが、片目をつぶった状態で両手の人差し指の先端をくっつけてみて下さい。いかがでしょうか? なかなかうまくいきませんよね? この理由は、わたしたちが左右の目による視差を利用して遠近感をとらえているため、片目で見るとうまく遠近感がつかめなくなってしまうのです。

 

それを踏まえた上で、実験スタート。2つのレンズがついたビューワーで、左右に並んだ絵を見てみます。2つの絵は微妙に異なっており、ビューワーを通してみると平面的な絵が立体的に浮き上がって見えるようになります。

 

さらにもうひとつの実験も。先端が赤と青に分かれたペンを使って絵を描き、左右に赤と青のフィルムをそれぞれ貼ったメガネを使ってその絵を見ると絵が立体的に見えるというもの。これも先ほどと同じように、左右の目の視差を利用しています。

 

絵を描くコツはペン先を垂直に立てて描くこと。みんな真剣な表情で文字やイラストを描いていました。

 

うまく描けたら、自分で作った赤青メガネで絵を見てみます。うまくいったかな……?

 

絵の立体視がうまくいったら、次は赤と青を重ねたジェットコースターの映像を視聴。普通に見るよりも立体感が出て、画面から飛び出てくるような迫力が体験できます。これには子どもたちも大喜び! 少しは立体的に見える仕組みがわかったかな?

 

目にいいとされるバイオレットライトとは?

最後の実験に移る前に、目についてのお勉強。わたしたちの目は、角膜と水晶体によって光の屈折やピントを調整し、網膜で見ているもののピントが合って色や明暗などを識別しています。

 

正常な視力ではピントがしっかり合って遠くのものまでハッキリ見ることができますが、視力が低下すると目の眼軸長が長くなって遠くのものにピントがうまく合わなくなり、ぼやけたように見えてしまいます。この状態が「近視」です。近視を矯正するためにはメガネやコンタクトレンズをかけて、うまくピントが合うようにしなければなりません。

 

ところが、最近の研究で、日光などに含まれる「バイオレットライト」が、目の中にある「EGR1」という遺伝子を刺激して眼軸長が伸びるのを抑える働きがあることが分かりました。

 

このバイオレットライトは、紫外線とブルーライトのあいだに位置する波長の光で、従来のメガネレンズでは紫外線などと一緒にカットされてしまっていました。また、近年では窓ガラスなどにもUVカット機能が付与されているため、室内にいるとバイオレットライトを浴びにくいといえます。

 

そこでJINSでは、史上初となるバイオレットライト選択透過レンズ「J!NS VIOLET+」を開発。目によくない紫外線とブルーライトはカットしつつ、バイオレットライトだけを透過させる独自設計「光オプティマイザー」を採用しています。お子さんのメガネのレンズに「J!NS VIOLET+」を選べば、目によいとされるバイオレットライトをしっかり目に届けることができるのです。

 

ここで最後の実験。この「J!NS VIOLET+」と通常のレンズを使い、バイオレットライトの透過性をチェックしてみます。チェックには、バイオレットライトに反応して色が変わる特製ビーズを使用。まずは、ビーズの上に通常のメガネレンズを置き、その上からバイオレットライトを10秒間あてます。通常のレンズはバイオレットライトをカットしてしまうので、ライトをあててもビーズの色は変わりません。

 

続いて、レンズを「J!NS VIOLET+」に変えて、再びバイオレットライトを10秒間あてます。すると、ビーズの色がうっすら変わって、バイオレットライトが透過していることがわかります。このビーズをかばんなどに下げておけば、バイオレットライトを浴びる機会を作りやすくなりますね。

 

このビーズは、赤青メガネとともに、おみやげとして参加者全員にプレゼントされました。おうちに持ち帰って家族やお友だちと実験してみるのもいいですね。

 

専門スタッフによる無料相談コーナーも

以上で、「目のひみつを知る」ワークショップは終了。わたしたちの目の仕組みやものが見える理由、近視やその進行を防ぐバイオレットライトの存在まで、幅広い情報を学ぶことができました。小学生のお子さんには少し難しい内容もありましたが、実験を通じて興味を持って頂けたようでした。

 

ワークショップ終了後には、希望者へ無料の視力測定も実施され、JINSの専門スタッフにお子さんの視力やメガネ作りの相談などをできるようになっていました。最近では、小さいころからスマートフォンやタブレットなどに慣れ親しんでいるお子さんも多いため、目や視力のケアが大事になってきています。ご家庭でも目について親子でお話しする機会を作ってみてもいいかもしれませんね。

 

なお、次回のワークショップは、5月19日(土)に東京・豊洲の「アーバンドック ららぽーと豊洲」で、翌20日(日)に埼玉・富士見市の「ららぽーと富士見」で開催される予定。お子さんと一緒にぜひ足を運んでみて下さい!