数学のように美しい解法を導き出す達成感を求めて――編集部員・小山の注目タイトル『ELDEN RING』
紹介タイトル2:『ELDEN RING』
フロム・ソフトウェア
対応ハード:PlayStation 5/PlayStation 4
発売中/アクションRPG
『Bloodborne』、『SEKIRO』など高難度ゲームで知られるフロム・ソフトウェアの最新作。オープンなフィールドと巨大ダンジョンがシームレスにつながる世界で、ジャンプアクションを駆使した自由度の高い探索を行うことができる。剣戟による近接戦闘だけでなく、魔法や弓などの遠距離攻撃、ステルスアクション、召喚した霊体との共闘など、戦略的なバトルが待ち受ける。
小山:僕が期待しているのは、『ELDEN RING』ですね。フロム・ソフトウェアのゲームは「難しそう」って言われますけど、その難しさが面白いんです。一般的なゲームは、難易度を上げなければ、それなりのプレイ時間でクリアできちゃうんですよね。でも、こういった高難度ゲームは、ザコ敵からボスまでひとつひとつ丁寧に咀嚼しないと先に進めません。敵が強すぎるので、油断すると最初の敵にやられることも。だから、つい夢中になってプレイしちゃうんです。で、終わってみると、最初に苦戦した敵を軽くいなしてる自分がいるんですよ。
山田:気づかないうちに成長してるわけだ。
小山:そうなんです。「俺、一皮むけたなぁ」と感じる時が一番幸せですね(笑)。実生活では、目に見えて自分の成長を感じることってなかなかありませんよね。でも、このゲームでは成長がはっきりわかる。だからこそ、達成感がひときわ強く感じられるんです。しかも今回の『ELDEN RING』は、オープンなフィールドになっていて。これまではある程度進む道筋が決まっていましたけど、今回は自由度がグッと高くなっています。そうなると、最初に超強い敵と出くわす可能性もある。より一層難易度を引き上げてくれるんじゃないかと期待しています。
山田:小山くんはクリアする快感を味わうためにプレイしてるけど、僕の目的は“観る”ために『ELDEN RING』をプレイすると思う。自分でプレイしておくと、上手な人の実況プレイを観た時に何が楽しいのか、どこがうまいのかがよくわかるんだよね。スポーツだって、ルールや戦術を知ってから観ると楽しいでしょう? 同じように、ゲームもあらかじめ共通言語を理解しておくと、プレイ動画を観た時の面白さも変わるんだよね。フロム・ソフトウェアのタイトルはそういう楽しみ方もできるのが新しいなと思う。
小山:自分ではクリアできなくても、実況プレイを観ながら一緒に達成感を味わったり、実況者と同じようにハラハラしたりできるわけですね。それは面白いかも。
松永:私もちょっと挑戦してみたいかも。でも、短気なのでコントローラーを壊しそう(笑)。初心者はどんなことに注意すればいいですか?
小山:死ぬのを恐れないことですね。とにかくトライしてみないとわからないので。
松永:どんどん死んで、やり方を覚えていくわけですね。
小山:死にまくって、「何がダメだったんだろう」って考え抜いてリトライする。しかも、ゴリ押しで勝つんじゃなくて、敵の特性を理解したうえでしっかり避ける、きっちり攻撃をはじき返して勝つのが気持ちいいんです。“早く”ではなく“きれいに”勝ちたいんですよね。
山田:数学みたいなところがあるよね(笑)。
小山:そうなんです。ゴリ押しでも解けるかもしれないけど、やっぱりきれいな解法を導き出したい。ある程度の正解はあるんですけど、タイムアタック勢の動画を観ていると、「え、どうやって倒したの!?」みたいなこともあって、それを観るのも楽しいんです。世界観も作り込まれているので、解説動画を観るのも楽しくて。システム、ストーリーどちらもスルメみたいな楽しさのあるゲームだと思います。
小山のおすすめポイント:バトルを通して、自分の成長を実感できる!
『ELDEN RING』では、キャラクター選択から武器、アビリティまでたくさんの選択肢を選びながらバトルを楽しめます。自分のプレイスタイルに合った選択から戦略立て、瞬間の判断まで全て一筋縄ではいきません。知恵を絞り、勇気ある選択を積み重ねた先にある勝利は、人間としての成長すら感じさせるほど…!