家電
2018/10/9 17:00

ツインバード「全自動コーヒーメーカー」の驚くべき完成度にコーヒー界のレジェンドも戦々恐々!?

「イヤなのができたなあ」がひと口めの感想だった

「とはいえ、最初は期待していなかった。というのも、これまでコーヒーメーカーは何百種類と登場したけど、コーヒーショップの味を再現できたものはほとんどないから。これはもう私が生きているうちは実現不可能ではないか」と思っていた田口氏。しかし、ツインバードの完成品をひとくちテイスティングしたところ、「イヤなのができたなあ(笑)」というのが正直な感想だったそうです。

 

「でもその一方で、ここまで来たかと心からうれしくも思っています。味がとてもまろやかでおいしく、最高の一杯が家庭で提供できるるようになった。これで、ホームコーヒーの販売量が飛躍的に拡大するのではと期待しています」

 

レジェンドにここまで言わしめた「全自動コーヒーメーカー CM-D457B」とは、どんな製品なのでしょうか。もうこの時点で、すでに期待度はMAXです。

 

 

独自設計の着脱式低速臼式ミルを開発し、挽きムラを抑える

まず、田口氏の教え「おいしいコーヒーの基本は、粒度をそろえることと湯温83℃」を忠実に再現しているとのこと。粒度(りゅうど)とは、豆を挽いた粉の粒の大きさ。細かいものは苦味とコクがあり、粗いものは酸味がありすっきりした飲み心地といわれています。この粒度によって味が変わってしまうため、挽きムラをなくすことが肝要なのです。ツインバードでは今回、地元、燕三条製のステンレス刃を採用した独自設計の着脱式低速臼式ミルを開発し、この課題をクリアしました。

↑着脱式低速臼式フラットミル。コーヒーの香りを飛ばす原因となる摩擦熱が発生しにくく、雑味の原因となる微細な粉が極力出ないよう、均一に豆を挽くことができます

 

↑ミルによる挽き方は、ダイヤルにより細挽き、中挽き、粗挽きの3段階から選べます

 

湯の温度帯と蒸らし時間が選択できる

湯温は83℃と、ちょっと高めの90℃の2つの温度帯に設定できます。豆の煎り具合、鮮度などによってユーザーが自分で温度を変え、味や香りの変化を楽しむことができるのです。

 

すべての豆を挽き終わったらミルは自動的に停止し、抽出モードに切り替わります。ここに1つのこだわりポイントがあります。それは、蒸らし時間を変えられるということ。挽いた粉を最初に蒸らすのは大切な行程で、この蒸らし時間によって味が変わってしまうため。また、飲む杯数によってコーヒー粉の量が変わるのだから、当然、蒸らし時間も変えなければなりません。一般的なコーヒーメーカーには蒸らし時間を調節する機能はありませんが、CM-D457Bは、最初に蒸らし用のシャワードリップが出てから30秒ほど蒸らし、さらに、1~3杯の分量によって蒸らし時間を調節できるダイヤルを搭載しています。

↑左から2つめのダイヤルが抽出温度の選択用(83℃/90℃)で、右から2つめのダイヤルで蒸らし時間の選択ができます(1/2/3杯)

 

↑蒸らしの様子。粉全体に均一にお湯が回っており、ガスが放出されています。これにより、お湯の通り道ができ、お湯が粉に馴染みやすくなるのです

 

 

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