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2018/12/18 20:00

シロカが変わった!「調理できる電気ケトル」「泣けるトースター」投入、イメージ戦略を一新

家電メーカーのsiroca(シロカ)は12月13日、2つの新製品を発表しました。1つは、2年前に発売して話題を呼んだオーブントースターの後継機であり、“泣けるほどおいしいトーストが焼ける”と豪語する自信作。もう1つは、電気ケトルの域を超えた新発想の電気ケトルです。果たしてどんな機能を持っているのか。新製品発表会で製品の魅力を語るのは、シロカのイメージキャラクターとして起用された関根ささらさんと池田 航(こう)さんのお2人です。

↑元シェフであり、現在は俳優・モデルとして活躍する池田 航さん(左)と、アイドルグループ「放課後プリンセス」の2代目リーダーとして人気の関根ささらさん

 

外サクッ、中モチッ! を実現する「プレミアムオーブントースター すばやき」

↑「すばらしくおいしく焼く」「すばやく焼く」という意味から名付けられた「プレミアムオーブントースター すばやき」

 

1つめの製品は、“泣けるほどおいしいトーストが焼ける”をコンセプトにした「プレミアム オーブントースター すばやき」 です。シロカといえば2016年に瞬間的に発熱するヒーターと熱風循環ファンを搭載したトースター「ハイブリッドオーブントースター」を発売して人気となりましたが、今回はそれ以上においしく焼けるというオーブントースターの開発に成功。なんと最短約1分で、外はサクッと、中はもちもちのトーストが焼けるというのです。それを実現したのが工学院大学の山田昌治教授のパン焼き理論と、石窯ピザからヒントを得た高い庫内温度です。

↑工学院大学先進工学部応用化学科の山田昌治教授。NHK番組「あさイチ」で、魚焼きグリルで焼くトーストのおいしさを紹介して以来、トーストの研究に取り組んでいます

 

水分の含有率は、一般的なトースターで焼いた場合の2倍に

山田教授のパン焼き理論は、一言で言うと「速さがうまさ」。トーストは時間をかけて焼くと表面の水分が蒸発し、パサパサになってしまいますが、高温ですばやく焼けば表面の水分の蒸発が少なく、内側に水分が閉じ込められて、外はサクっと、中はもちもちの食感に焼きあがるのだそう。実際、この理論のもと作られた「すばやき」で焼いたトーストの水分含有率は、一般的なトースターで焼いた場合の約2倍に。トースト中心部分の水分量はトースト前よりもアップしています。

↑「すばやく焼いて水分を逃さないことが、おいしいトーストの秘訣」とパン焼き理論を語る山田教授

 

石窯ピザの石窯に着眼し、構造をイチから見直し

では、この「高温ですばやく焼く」という山田教授の理論をどのように製品に落とし込んだのでしょうか。ヒントになったのは「石窯ピザ」。石窯ピザは高温の石窯で焼くため、短時間でも生地がカリカリに焼きあがります。つまり、高温ですばやく焼くためには、ヒーターの熱を効率よく集め、庫内温度を上げる必要があります。

 

そこで同社は、オーブントースターの構造をイチから見直し。電気ストーブをヒントに、高火力ヒーターの周囲を反射板(※)で取り囲むことで、ヒーターの熱をパンに集めました。さらに従来の循環ファンに加え、「低放射ガラス」の扉が熱を閉じ込め、庫内温度を高めることに成功。食パン1000枚以上を焼いては試食して……を繰り返した結果、ついに山田教授のパン焼き理論に基づくおいしいトーストが焼けるオーブントースターが完成しました。

※庫内反射板は2枚焼きモデルが搭載。4枚焼きモデルは非搭載

↑太いカーボンヒーターから発する熱を庫内全面に張り巡らせた反射板でトーストに集めることで、庫内温度を上げています。「上下からの熱だけでなく、横からの熱も非常に大事」と山田教授

 

さらにお手入れしやすさにもこだわり、扉を取り外して洗えるようになりました。もちろん網も取り外せるので、魚や肉などオーブン調理したあとも、ニオイを気にせずトーストが楽しめます。温度は100℃から280℃まで設定でき、タイマーは最大15分です。

↑焼きたてのトーストを試食する池田さんと関根さん。トーストをかじるサクッという音とともに、香ばしい香りが記者席まで漂ってきました。池田さんは「これで魚を焼いても、皮目パリパリ、中しっとりでおいしく焼けますよ!」と料理人視点でコメントも

 

↑発表会後に、記者たちも焼きたてのトーストの試食。なるほど中のもっちり感は一般的なオーブントースターで焼いたトーストとは一線を画していました

 

「プレミアムオーブントースター すばやき」は2019年1月25日発売。2枚焼きの「ST-2A251」のメーカー希望小売価格は2万円、4枚焼き「ST-4A251」は同3万円(税抜)。カラーはホワイトとブラックの2色です。

 

 

料理も作れる電気ケトル「おりょうりケトル ちょいなべ」

↑湯沸かしから料理まで幅広く使える「おりょうりケトル ちょいなべ」

 

続いてお披露目されたのは、電気ケトルとして素早くお湯をわかすというの基本機能に加え、調理もできるという新発想の「おりょうりケトル ちょいなべ」です。鍋やインスタントラーメンも卓上でそのまま作れるほか、ケトル本体にヒーターを内蔵していないため、ヒーター部から分離して丸洗いが可能。温度は40℃から100℃まで無段階で設定できるため、赤ちゃんのミルク用のお湯の熱燗の温度を好みの温度に調整できます。

↑「これは丸ごと洗えるので料理にも使えます」と魅力を語る2人

 

↑無段階で温度調節ができるので、チーズフォンデュも焦がすことなくちょうどいい状態で楽しめます

 

さらにリビングダイニングでそのまま使えるスタイリッシュなデザインも特徴。少人数で鍋を楽しむときにもそのままテーブルに出せるほか、「インスタントラーメンも器に移さずそのまま食べられますよ」と池田さん。「おりょうりケトル ちょいなべ SK-M151」は2019年2月9日発売。メーカー希望小売価格は1万5000円(税抜)で、カラーはブラックです。

↑日本酒の燗では好みの温度をキープできます

 

イメージキャラクターを起用し、今後はブランドコミュニケーションを強化

また、新製品とともに、同社は2018年12月より、新たなブランドコミュニケーションを開始することを発表しました。今回登壇した関根ささらさん、池田 航さんをイメージキャラクターとして起用し、「都会で暮らす若者の、自然で且つちょっと知的な生活の中にシロカ製品が佇む」をテーマに、広告やオフィシャルサイト、ポスター、リーフレットを展開していきます。またシロカ公式YouTubeチャンネルでは、「シロカの家電でやってみた」と題し、料理が得意な池田さんと、料理が苦手な関根さんが、シロカの家電を使って様々な料理に挑戦していくそう。池田さんの手際の良さと、関根さんが成長していく様子が楽しめるかもしれませんね。こちらも要チェックです!

↑シロカ公式YouTubeチャンネルでは、料理が苦手な関根さんが、どれだけ料理できるようになるかも見どころに

 

↑シロカ製品の認知度を高めるため、今回の新製品から愛称とアイコンも作成