家電
加湿器・除湿機・乾燥機
2018/12/26 19:30

3分でわかる加湿器の選び方――方式別のイチオシモデルを紹介!

冬になると大活躍する加湿器。特に乾燥肌の方には必需品といっていいレベルのアイテムでしょう。需要の大きさゆえ家電量販店では多くのモデルが店頭に並べられていますが、その点数の数ゆえに商品を選ぶ際には迷ってしまうことも多いはずです。

 

この記事ではそんなあなたのために、加湿器の方式ごとのメリットデメリット、オススメのモデルを紹介していきます。あなたの肌やのどをレスキューしてくれる一台をぜひ見つけてくださいね。

 

 

4種類ある加湿器の方式のかしこい選び方は?

多数のモデルがある加湿器ですが、その方式に着目すると「超音波式」「気化式」「スチーム式」「ハイブリッド式」の4つに分けることができます。

 

完全無欠な最強の方式……があれば楽なのですが、どの方式にも一長一短があります。あなたの家庭環境にあわせて選ぶ方式を決めていきましょう。

 

たとえば小さな子どものいる家庭では、万が一の事故を防止するために送風口が熱くなるスチーム式を避ける、衛生面が気にかかるなら内部に雑菌が発生しやすい超音波式を避ける、運転音の大きさを気になるならファンを搭載している気化式やハイブリッド式は避ける、というかたちで、まずは消去法で方式を限定してください。

 

それに加え、モデルの長所を考慮して買うアイテムを決めましょう。部屋の広さに対して加湿力は十分か、気に入るデザインのモデルがあるか、予算感はどうか、などの項目を加えて吟味すれば、あなたにとってのベストバイが見つかります。

 

以下では、各方式の特徴とおすすめポイント、イチオシのモデルをそれぞれ紹介していきます。

 

【01 超音波式加湿器】

超音波式加湿器は、経済性とデザイン性の高さがウリ

水に超音波の振動を与えることで水を霧のような粒子にし、空気中へと放出する超音波式加湿器。最大の特徴は、アイテム価格、さらにはランニングコストまで含めたコスパの良さにあります。超音波式加湿器の価格はモデルによってピンキリですが、小型のものでは1000円ほどのお手ごろなものがあります。大型なものでも、他の方式と比べて比較的価格が安い傾向にあるので手を出しやすい方式といえます。

 

そんな超音波加湿器は、本体にヒーターを搭載していないため電気代があまりかかりません。本体の安さから手を出しやすいだけでなく、ランニングコストも低コストというわけです。また、ユニットの小型化が可能なのでデザインの自由度が高く、オシャレなものが多いのも特徴です。

 

超音波式の欠点は、常温のタンク内に雑菌やカビが発生しやすいこと。そのため、頻繁な掃除が必要になります。また、強力なモードで運転していると、床が濡れてしまうことがあるのもデメリットです。

 

<超音波式はこんな人におすすめ>

・高コスパな加湿器が欲しい人

・オシャレなものが欲しい人

・小さな子どもがいて、熱くなるモデルは避けたい人

 

【超音波式のイチオシモデル】

アピックス

超音波式アロマ加湿器 SHIZUKU touch

実売価格5091円

 

低価格とハイパワーを兼ね備えた大人気モデル。3.3Lの大容量タンクと、最大300ml/hの加湿量で11時間の連続加湿が可能です。前面に備えるダイヤルを動かすことで、2、4、6時間の3つのオフタイマーと、LEDのオンオフ切り替え、無段階の加湿量調節ができます。

 

また、カートリッジは抗菌仕様になっており、衛生面にも配慮。お好みのアロマを炊けるアロマパッドと、お手入れ用のブラシも付属します。

 

【02 気化式加湿器】

自然に空気を潤す気化式加湿器

気化式加湿器は、常温の空気を水に吹き付けて気化させる方式です。ドライヤーをコールドモードにして髪を乾かすときをイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。

 

ヒーターを使わずモーターを回すだけの気化式は消費電力が少なく、電気代が安いのが特徴です。加湿をしすぎることもなく、部屋の空気をゆるやかに潤してくれます。超音波式のように加湿器の周囲が濡れることもないので、設置場所を選ばないモデルといえるでしょう。

 

一方で、パワー不足が最大の欠点です。乾燥しきった空気を一気に加湿したいというニーズは満たせません。ランニングコストが安い点を活かして、長時間電源を入れておくという使い方が向いています。

 

また、ファンを使っているためその動作音があり、加湿のために常温の風を送風しているので部屋の温度がわずかながら下がってしまう点も欠点です。それらが気になる方は避けたほうがいいかもしれません。

 

<気化式はこんな人におすすめ>

・加湿しすぎてじめじめするのが気になる人

・小さな子どもがいて、熱くなるモデルは避けたい人

 

【気化式のイチオシモデル】

シャープ

HV-G30

実売価格1万円

 

パーソナルタイプの気化式加湿器。Wセンサーが部屋の温度・湿度をチェックし、室温にあわせて湿度を55~60%に制御する「うるおい(自動)運転」を搭載しています。

 

手を入れて中まで洗える広口タンク、突起が少なく洗いやすいトレーなど、お手入れがしやすい設計になっています。加湿フィルターには抗菌・防カビ処理が施されており、エアフィルターは抗菌・ウイルス抑制の機能を装備。衛生面も安心です。

 

別売りの「Ag+イオンカートリッジ」(実売価格972円)を使用すれば、トレーのぬめりや臭いを抑えた、より清潔な水で加湿できます。

 

【03 スチーム式加湿器】

スチーム式加湿器は、高温による殺菌力を備える

タンクの水を加熱して沸騰させ、蒸気を発生させるスチーム式は、加湿器のなかでも指折りのパワフルな加湿能力と殺菌力を持っています。さらに、部屋の温度を若干ながら上げてくれるため、加湿器が特に必要となる冬場にはありがたい存在でしょう。

 

欠点は、強力なヒーターを使うため消費電力が多いこと、送風口が熱くなってしまうためにやけどの危険があることの2点です。ただ、殺菌力と高い加湿力を兼備しているのはスチーム式ならではなので、高めの電気代が看過できるのであれば十分選択肢に入ってくるでしょう。

 

<スチーム式はこんな人におすすめ>

・パワフルな加湿力を求める人

・寒冷地に住んでいる人

・加湿器の衛生面が気になる人

 

【スチーム式のイチオシモデル】

アイリスオーヤマ

加熱式加湿器 SHM-120D

実売価格2091円

 

テーブル上にも設置しやすいスリムなデザインのスチーム式加湿器。非常にシンプルな構成の加湿器で、搭載されているボタンは電源とタンク内の水がなくなったあとの給水時に使用するリセットボタンのみです。

 

小型なモデルながら約120ml/hの加湿が可能でサイズ以上のパワーを発揮します。タンク容量は約1Lで、約8時間の連続運転ができるため、リビングなどの卓上はもちろん、寝室などで長時間使い続けるのにも向いたモデルです。

 

実売価格は2000円前後ととてもリーズナブル。パワーのある小型加湿器が欲しい方は、損のない一台です。

 

【04 ハイブリッド式加湿器】

ハイブリッド式加湿器は複数の方式のいいとこ取り

ここまで挙げた3つの方式のうち、2つの機能を兼ね備えるのがハイブリッド式です。現在多く出回っているのは、超音波式とスチーム式を組み合わせた加熱超音波式、気化式とスチーム式を組み合わせた温風気化式の2種類。

 

加熱超音波式は、水に超音波を当てる前にヒーターで加熱することで、超音波式の問題だった雑菌やカビの発生を抑制します。一方、温風気化式は気化式の機構にヒーターを組み合わせることで、気化式の欠点だった加湿スピードを向上させたうえ、室温を下げてしまう副作用も防いでいます。近年では特に、温風気化式のものが人気を集めています。

 

ハイブリッド式は、他方式と比べて本体価格に加え、電気代も高い傾向にありますが、より高機能なものが欲しいという方にはおすすめです。

 

<ハイブリッド式はこんな人におすすめ>

・高機能な加湿器が欲しい人

 

【ハイブリッド式のイチオシモデル】

シャープ

HV-H75

実売価格1万7980円

 

ハイパワーな温風気化式加湿器。加湿力が強化されており、強運転時では750ml/hもの加湿力を発揮します。ヒーターを使用しないエコモードも搭載し、そのモードで運転場合でも加湿量は480ml/hと、気化式としてはかなり強力です。

 

タンクからでも、上部からでも給水ができる親切設計で、お好みの形で給水が可能。トレーが半透明になっているので、上部から給水した場合でも現在の水量がすぐにわかります。送風口や給水口をはじめ、5種類のパーツが分解して水洗いできるため、衛生面の懸念も不要です。

 

機能面では、気化式で紹介した同社のHV-G30と同じく、温度と湿度のWセンサーを搭載。室温にあわせた湿度55~65%を制御し、快適な空間を作り出します。静音運転も可能で、ファンの動作音も気になりません。また、加湿に使用する水を清潔にする別売りのAg+イオンカートリッジにも対応しています。

 

協力:楽天市場