毎日何気なく行っている洗濯。衣類をキレイにするには、洗剤の洗浄力と洗濯機の機械力の両方が発揮される必要があります。実は、洗剤の入れ方やタイミングなどが影響して、これらの力が存分に発揮されないこともあるとのこと。これは主婦としては見逃せない情報です。というわけで、パナソニックのタテ型洗濯乾燥機を使った「洗濯セミナー」に参加してきました!
洗剤が適量でないと「洗剤が無駄になる」「泡切れが悪くなる」
発表会では、ライオンのお洗濯マイスター・大貫和泉さんが登場。洗濯のコツについてレクチャーしてくれました。
大貫さんは、汚れをしっかり落とすコツは次の3つだといいます。
①洗剤量・柔軟材料は適量を使用する
②詰め込み洗いはしない
③洗濯ネットを上手に使う
それぞれを詳しくみてきましょう。
①洗剤量・柔軟材料は適量を使用するについて、「洗剤は適量を超えると、たくさん入れても洗浄力は頭打ちになります。洗剤をたくさん入れたからといって、洗浄力が上がるわけではないのです」と大貫さん。
さらに、洗剤が多すぎると、「洗剤が無駄になる」「泡切れが悪くなるのですすぎを長くしてしまいがち。すると、水が電気がムダになる場合がある」「柔軟剤は入れすぎると、香りが強くなりすぎる。また、吸水性も悪くなる」といったデメリットがあるといいます。
一方、少なすぎると「汚れ落ちが悪くなる」「落ちた汚れが洗濯機の中で再び衣類についてしまうことがある」という影響が出るとのこと。なるほど、汚れを落とすコツは「適量」にあるというわけですね。後述する「液体洗剤・柔軟剤自動投入」なら最適な量を投入するので、しっかり汚れが落とせると言えそうです。
詰め込み洗いをすると汚れ落ちが低下する
②詰め込み洗いはしないについて、大貫さんは、洗濯物を詰め込み過ぎないことも重要なポイントだいいます。洗濯容量の6~7割程度で投入量を抑えると、中で衣類がよくかくはんされるのだそうです
衣類の大きさに合った洗濯ネットを使うのがポイント
最後は③洗濯ネットを上手に使うについて。大貫さんはワイシャツを入れた3つの洗濯ネットをとりだし、「どれが一番キレイになると思いますか?」とクイズを出してきました。
正解はネット中が一番キレイになるのだそうです。大貫さんによると、「洗濯ネットを使う場合、布の重なりが少ない方がキレイになります。そのため洗濯ネット1枚につき衣類は1枚入れるのがオススメ」とのこと。また、衣類の大きさにあった洗濯ネットを選ぶのもポイントだそうで「小さすぎると布(衣類)の重なりが多くなるので、汚れが落ちにくくなります。大きすぎると、今度はネットの中で衣類がかたよってしまって布が重なるうえ、シワにもなりやすくなります」と教えてくれました。
なるほど! これからは衣類の大きさに合わせた洗濯ネットを選ぼうと思います。なお、洗濯ネットにいれる際は、たたんで入れると衣類のシワが軽減されるとのことですので、こちらもぜひご参考に。
パナは「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能をタテ型洗濯乾燥機にも搭載
パナソニックは、スクエアなデザインのCuble(キューブル)やななめドラム洗濯乾燥機などの「ドラム式洗濯乾燥機」と、昔ながらの「タテ型洗濯機」を発売しています。
なかでも好評なのが、ななめドラム洗濯乾燥機NA-VX9900などに搭載している「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能です。購入者からは「洗濯になれない人も迷わず使える」「洗剤のボトルなどを置かなくても良いので洗面台周りがすっきりする」などと高評価。そんな後押しもあって同社のななめドラム洗濯機乾燥機は18年度下期で販売台数前年比111%と好調です。
その人気の機能をタテ型洗濯乾燥機にも搭載したのがセミナーに併せて紹介された新製品です。6月25日に発売する「インバーター洗濯乾燥機 NA-FW100K7」は定格洗濯容量10kg/乾燥容量5kg。さらに、容量違いで定格洗濯容量9kg/乾燥容量4.5kgの「NA-FW90K7 」定格洗濯容量8kg/乾燥容量4.5kgの「NA-FW80K7」も同時に発売する予定です。実売予想価格は順に23万円前後、22万円前後、21万円前後(すべて税別)です。
入れやすく、汚れにくいタンクの工夫が光る
では、好評の「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能について、詳しく説明していきましょう。液体洗剤・柔軟剤自動投入は、その名の通り、あらかじめ専用タンクに液体洗剤や柔軟剤を投入しておけば、自動で最適な量を計量して洗濯槽に投入してくれる機能です。
新製品のタンクには、液体洗剤で約390ml、柔軟剤で約490ml入ります。タンクを本体の奥側に配置し、手前を低くすることで衣類を取り出しやすいように配慮しています。
洗剤を使い切ってタンクを洗いたい時は、取り出せばOK。洗剤を通る管がタンクの横に配置されているので、取り出すときも洗剤が液だれしにくい構造です。さらに、タンクの下にトレイがあるので、万が一ポタポタと洗剤液が落ちても、洗濯機の内蓋などをよごしません。ちょっとしたことですが、うれしい配慮ですね。
また、今回、液体洗剤・柔軟剤自動投入を搭載したことで、本体の高さが少し高くなりました。昨年モデルの定格洗濯容量10kgモデルNA-FW100S6の本体サイズは、 幅599×高さ1071×奥行648mmですが、新製品の幅599×高さ1089×奥行664mmです。以前よりも高さが出たことで設置性はどうなのでしょうか。
「日本全国のご家庭を調べてみると、洗濯スペースに設置している棚の高さの多くは1450mmです。そこで、この棚の高さより下でありながら、詰め替え用パウチ1本分の洗剤量が入る高さを研究しました。さらに、扉の開けやすさにも配慮して、現在の高さにしています」とパナソニックアプライアンス社のランドリー・クリーナー事業部ランドリー商品企画部縦型洗商品企画課の佐藤友哉主務は説明します。なるほど、それなら洗濯機の買い換えの場合でも、同じ場所に設置できる可能性が高いですね。
このほか、洗濯機の底面に配置されているパルセーター(回転羽根)の形状を改良。パワフルで立体的な水流を作ることが可能になり、これまでより、さらにしっかりとかくはんできます。
タテ型でも洗剤自動投入モデルが増えて選択肢が広がった
現在、タテ型洗濯乾燥機で液体洗剤・柔軟剤自動投入を搭載しているのは日立のBW-DX120Cです。こちらは定格洗濯容量が12kg。それに対し、今回パナソニックが発表したのは洗濯容量が8kgから10kg。パナソニック機の登場により、タテ型洗濯乾燥機でも自動投入機能を搭載したモデルが増え、容量の選択肢が広がりました。
友人夫婦が液体洗剤・柔軟剤自動投入搭載モデルの洗濯機を購入しましたが、「今まで洗剤の入れ方で困っていた夫でもできるので、家事シェアがラクになった」といいます。乾燥をよく使うならドラム式がオススメですが、そうでないなら、ぜひ「液体洗剤・柔軟剤自動投入」搭載のタテ型洗濯乾燥機もチェックしてみてください!