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2019/12/27 18:30

「おひとり様」の有力候補だ! 「激ヤセ」したシャープの電気鍋「ホットクック」はやっぱり便利

上下2段調理機能を新搭載し、おかずとスープが同時にできる

KN-HW10Eの注目機能として紹介したいのが、新たに搭載した上下2段調理機能です。これは付属する蒸し皿と内鍋で別々の料理を作れるというもの。タイガー魔法瓶の炊飯器「tacook(タクック)」シリーズが搭載している機能に類似する機能で、調理中に出てくる内鍋からの熱や蒸気を使って蒸し皿の食材も調理するというものです。

↑内鍋に加えて、蒸し調理ができる蒸しトレイが付属します。内鍋だけの状態(左)と蒸しトレイをセットした状態(右)

 

従来モデルのホットクックシリーズにも蒸し板は付属していたのですが、食材を入れて保持できるカゴのようなスタイルではなかったため、豆などを蒸すのに不便でした。KN-HW10Eに付属する蒸しトレイはカゴの形になっているため、かなり使い勝手が向上しているように感じます。

 

この蒸しトレイを使って、まずは下でわかめスープを作り、上でシュウマイや肉まんなどを蒸す「飲茶セット」を作ってみました。今回は適当に水と鶏がらスープの素、ふえるわかめ、鶏のささみ、白菜などを入れ、塩コショウで味付けしてセット。その上にシュウマイを並べれば準備完了。

↑内鍋にスープの食材を入れ、蒸し皿にシュウマイを並べて準備完了

 

↑完成した状態

 

こちらも問題なく完成しました。下は味噌汁でもいいですし、「今日はそれほどお腹が減っていないから軽くシュウマイでも温めて、スープと一緒に済ませるか……」といったときに便利そうです。

↑一人暮らしの食事なら、これにご飯さえあれば十分ですね

 

スマホアプリとの連携や、本体でのレシピダウンロードが可能

KN-HW10EはコンパクトながらWi-Fi機能を内蔵しており、スマホアプリと連携してレシピを転送したり、本体でレシピを検索してダウンロードしたりできるのが魅力。スマホアプリでの機器登録は少しだけ手間がかかりますが、本体の小さな液晶でレシピを探すよりも探しやすいのが便利です。ただし専用のCOCORO KITCHEN(ココロキッチン)アプリには大きな不満があります。それはレシピを検索しにくいということです。

↑シャープのヘルシオシリーズ向けCOCORO KITCHENアプリの起動画面

 

↑COCORO KITCHENアプリの検索画面。キーワード検索しかできないのが大きな不満点です

 

例えば今回新搭載の上下2段調理機能、せっかくなので使いこなしたいと思っても、「2段調理」などの調理法では検索ができません。食材や料理名などのキーワード検索のみで、「無水調理」や「蒸し調理」、「発酵調理」など、やってみたい調理法などをたどって探す検索方法が用意されていません。その点は日立グローバルライフソリューションズの「ヘルシーシェフ」シリーズ向けアプリが最もよくできているので、もう少しシャープにも頑張ってもらいたいところです。

 

チーズフォンデュや野菜炒めもカンタン

ちょっと苦言を呈してしまいましたが、続いて新たなレシピを試してみましょう。今度は上下2段調理機能を活用できる「チーズフォンデュ」を作ってみました。内鍋には、耐熱皿に上の白カビ部分を切り取ったカマンベールチーズをセットし、水を入れます。上の蒸し皿にはカットした野菜をセットするだけで準備完了。

↑内鍋にカマンベールチーズを入れた耐熱皿をセットし、水を入れます

 

↑蒸し皿にはカットした野菜を並べて入れます

 

調理が終了すると、ブロッコリーやにんじん、パプリカがしっかりと柔らかく蒸し上がっており、内鍋のカマンベールチーズもトロットロに仕上がっています。ピックなどを使って野菜をチーズにくぐらせるだけで、本格的なチーズフォンデュの感覚を味わえました。これは一人暮らしの酒の肴にも最適です。

↑チーズフォンデュが完成!

 

もう1品、とても簡単にできる「カット野菜で1品(野菜炒め)」を作ってみました。これはスーパーやコンビニなどで手軽に買えるカット野菜を使って野菜炒めを作れるというもの。カット野菜と塩コショウ、しょう油、お酒などを適当に入れ、好みに応じてお肉も入れてセットするだけで準備完了です。

↑カット野菜を入れた上に豚肉の薄切りを並べて、塩コショウやお酒などを適当に入れました

 

↑肉野菜炒めが完成

 

仕上がりは「野菜炒め」というよりは「野菜蒸し」に近い感じにはなったものの、これは料理があまり得意ではない人でも簡単に作れるように思います。味付けの面でも、少し少ないかな? くらいのイメージで塩コショウを振っておき、あとでしょうゆなどを加えて味を調えても問題ありません。

 

まだ発売したばかりなので、4万6000円とまだまだ価格が高いのが難点ではありますが、春の新生活シーズンに用意すべき家電の一つとして、かなり有力な候補になるのではないでしょうか。

 

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