家電
2020/8/3 20:55

こういう夏家電を待っていた! アイリスオーヤマ「らしい」新製品で超注目の6選

恒例となりました、自称「アイリスおじさん」によるアイリスオーヤマの季節家電紹介コーナー。今回紹介する2020夏家電は、「そうそう、そういうのが欲しかったんだよ!」という、アイリスらしいひと工夫ある商品が目白押しです。これからようやく夏本番となりますが、まだまだ間に合うし、基本的に一年中使える製品がほとんどなので、どうぞチェックしてみてください!

 

【その1】好評の音声操作に対応するサーキュレーター

まずは、同社でおなじみの音声操作家電シリーズです。スマートスピーカーと接続して音声操作できる家電は多くありますが、アイリスの場合はスマートスピーカー不要、スマーフォン不要、面倒なセットアップ不要ですぐに音声操作ができるのが特徴です。

 

昨年、同社はLEDシーリングライトと4K対応液晶テレビを発売し、スマホ操作に不慣れな人でも簡単に音声操作ができると好評を博しており、今回はサーキュレーターとエアコンの2製品で音声操作対応モデルを新たに発売しました。筆者はこの2つの家電こそ、音声操作機能が欲しいと常々思っていたので、今回の発売は本当にうれしい!

↑サーキュレーター扇風機2機種。左が羽根サイズ15cmモデル「KSF-DCV151T」で参考価格は1万7800円(税別、以下同)、右が羽根サイズ18cmモデル「KSF-DCV181T」で参考価格は1万9800円。首を伸ばした最大高さは15cmモデルが700mm、18cmモデルが750mm

 

まずは、サーキュレーター系を見ていきましょう。サーキュレーター扇風機2機種とサーキュレーター(ブランド名:サーキュレーターアイ)1機種が音声操作に対応しています。サーキュレーター扇風機は上下左右の3D自動首振り機能がとても便利で、筆者も1年を通して使用しています。ただ、もともとがサーキュレーターとして開発されたために羽の直径が15cmと小さめで、扇風機として使うには風の拡散が小さいことがいささか不満でした。今回、この不満を解消すべく羽根の直径が18cmのモデルが新たにラインアップされ、扇風機ニーズも満たしてくれるようになったのです。さらに、15cmモデルとともに待望の音声操作対応となりました! ありがとう! アイリス!

 

サーキュレーター扇風機の場合、「ねえ、せんぷうき」または「はい、せんぷうき」がウェイクワード(起動させるトリガーとなる言葉)になり、音声で操作できるのは、電源のオン/オフ、風量の強/弱、上下首振り、左右首振り、首振り停止の7動作となります。なお、サーキュレーターアイのウェイクワードは「ねえ(はい)、さーきゅれーたー」となりますが、操作ワードは扇風機と同じです。

 

音声操作が可能だと、腰をかがめてボタンを押す必要もありませんし、障害物で付属のリモコンが効かなくてイライラする必要もありません。特に夜中に暑苦しくて目覚めたとき、あるいは寒くて起きてしまったときも便利。音声で「ねえ、せんぷうき、でんげんをいれて」「ねえ、せんぷうき、でんげんをけして」と寝ぼけまなこで呪文を唱えるだけで扇風機が動いたり止まったりしてくれるのです。もちろん、風量の強弱も操作可能。なんて便利なのでしょう! 扇風機から離れている時や食事の準備で両手がふさがっているとき、風呂上がりなど、どんな時でも声で操作できるのはうれしいです。

↑右が音声操作機能搭載サーキュレーターアイ「KCF-SCV151T」の参考価格は1万2800円(左は音声操作非対応モデル)

 

【その2】高温・多湿を感知し、自動で冷房運転を行う音声操作エアコン

一方、音声操作機能を搭載したエアコン「airwill(エアウィル) GVシリーズ」は4機種をラインアップ。こちらは、面倒な設定なしでマイク付きの専用リモコンに話しかければ操作が可能。壁に設置しておけば、就寝中の暗がりの中でも電源のON/OFFや温度の調整が可能。真夏の蒸し暑い屋外から帰ってきたときも、真冬の凍える屋外から帰ってきたときも、いち早くスイッチを入れられます。音声設定ワードは12種類です。

 

このほか、室温が28℃以上になったとき、または23℃以上で湿度が高いときに、最適な風量・風向で自動的に冷房運転を始める「高温多湿みはりくん」機能も搭載しています。暑くても我慢してしまって、室内にいながら熱中症にかかるという事故が毎年起こりますが、同機能はこれを防いでくれるでしょう。ホント、こんなエアコンを待っていたのです。

↑音声操作機能を搭載した「airwill(エアウィル) GVシリーズ」は4機種をラインナップ。参考価格6万800円(冷房6~9畳用/税別・工事費別)~12万8000円(冷蔵15~23畳/同)

 

↑エアコン本体の中心に温度・湿度センサーを搭載し、高温多湿になると自動的に冷房運転を始めます

 

【その3】野外音楽フェスなどで人気を呼んだファン付きウェアに参入

お次は、アイリスオーヤマとしては珍しいアパレル製品、ファン付きの「クールウェア」です。ファン付きウェアはもともとは工事現場作業員向けに開発された商品で、昨年、野外音楽フェスに参加する人々の間で口コミで広がり、一気にヒット商品になったことを背景に、アイリスも今年から参戦したものです。ファン付きウェアは、背中の2つの小型ファンが外気を取り込み、身体から熱を奪いながら首元へと風が抜けることで涼しさを感じる仕組み。着てみると、これが予想以上に涼しいのです。

↑写真はセット商品の「クールウェア長袖セット」。見た目はパンパンに膨らんだオッサンですが、首元を風が抜けていって涼しいです

 

↑「クールウェアPROベスト」のネイビー

 

↑背中側の両脇に送風ファンを装着して使います

 

アイリスのクールウェアはサーキュレーターで培ってきた技術を活用し、9枚の羽根のファンを使うことで小型ながら静音・大風量を実現しています。風量を4段階に調節できるのも便利。今回、ベストタイプと長袖タイプの2モデル(サイズはM/L/LL)、それぞれグレー・ネイビー・迷彩の3種類のカラーバリエーションを用意しました。

 

ウェアの価格は「クールウェアPRO長袖」が4980円(税別、以下同)、「クールウェアPROベスト」が4380円。これに、ファン(2個セットで2780円)と6500mAhの専用バッテリー(1万800円)が必要になります。バッテリーの駆動時間は、風量1:約35時間~風量4:約8時間。このほか、5000mAhバッテリー/ファン/ウェアのセットも発売しています。「クールウェア長袖セット」「クールウェアベストセット」ともに1万800円で、色はグレーのみです。

↑ウェアの内ポケットに専用のバッテリーを収納します

 

↑「クルールウェアPRO長袖」のグレー(左)と迷彩(右)

 

【その4】60℃以上にならないよう温風温度を自動で切り替えるドライヤー

夏用というわけではありませんが、ドライヤーの新製品も発売されました。「モイストプロドライヤー(HDR-MC1)」(参考価格1万6800円・税別)です。

↑「モイストプロドライヤー」はブラック/ホワイト/ピンクの3色展開。消費電力は1200W、風量1.1立法メートル/分、質量約700g

 

本体に搭載した超指向性赤外線センサー(サーモセンサー)により、髪の表面温度が60℃以上にならないように温風温度を自動で3段階切り替え、髪を熱によるダメージから守ります。なぜ60℃なのかというと、60℃以上の高温になると髪の毛を構成するたんぱく質が変質してしまうから。60℃を超えないよう温度自動コントロールすることで、髪の水分比率が16%向上するとしています。また、マイナスイオン発生装置も搭載し、静電気の発生を抑えて髪の広がりを低減します。

↑温風吹き出し口の根本にサーモセンサーを搭載

 

↑濡れている箇所では早く乾くように温度の高い風を出します。LEDが赤く光り、温度の高い温風が吹き出ていることがわかります(写真)。一方、乾いている箇所では温風の温度を自動的に下げて、髪の表面温度が60℃以上に上がらないようにします。温風温度が下がると、LEDは緑色に変化します

 

↑生卵で実験。右のドライヤーはサーモセンサーをオフ、左はオン。右の卵は温度が上昇することでタンパク質が変化して徐々に白身が固まっていますが、左は60℃を超えずに制御しているため生のままです

 

【その5】時短でふとんが乾かせるハイパワーのふとん乾燥機

このほか、春に発売した製品もこの機会にいくつか紹介しましょう。まずは「ふとん乾燥機カラリエ ハイパワー(KFK-301)」(参考価格1万9800円・税別)。DCブラシレスモーターの採用とヒーターの出力向上により、ハイパワーな運転を実現しました。高温風時の消費電力は900Wと、既存ツインノズルモデルの760Wから大幅アップしています。

 

新搭載のターボモードを使えば、夏時期のふとん乾燥時間が合計50分、ダニモードは80分、冬時期のふとんあたためモードは5分と従来より時短になりました。さらに、ホースが従来の450mmから750mmに大幅延長、ホース先端のフラップ(ふとんを持ち上げる板)も140mmから200mmにサイズアップし、温風をより広範囲により早く届けられるようになりました。

↑「ふとん乾燥機カラリエ ハイパワー」。ホースが長く、フラップが大きくなりました

 

夏は寝汗でふとんに湿気が溜まりますが、最近の夏はゲリラ豪雨が頻発してなかなかふとんが干せないことも。そんなときに本機があれば毎日でもふとんにこもった湿気を取り払え、快適な睡眠をとることができます。なお、ふとんから吹き飛ばした湿気がまたふとんに戻らないよう、除湿機やエアコンを併用するとより効果が高いです。

 

ふとん関連でもう一つ、ふとん専用掃除機「ふとんクリーナーハイパワー(KIC-FAC4)」(参考価格1万9800円・税別)。たたきパッドによる約7000回/分と高速回転ブラシによる約8000回/分のたたきを合わせ、合計1万5000回/分ものたたきでふとんの奥のゴミを浮き上がらせ、前モデルより吸引力が約140%アップしたハイパワーモーターで強力に吸い取ります。

↑吸引力が140%アップした「ふとんクリーナーハイパワー」

 

ゴミの量でダストカップの光の色が変わる「ダニちりセンサー」で、汚れ具合を視認できるのも便利。また、ハイパワーモーターの排熱をふとん側に吐き出すことで掃除と同時にふとんの乾燥もできます。ヘッド幅が従来モデルより5cm大きくなって掃除の効率が上がるなど、とにかく改良点がてんこもりなふとん掃除機です。

↑ゴミが多い場所はダストカップが真っ赤に光ってお知らせ

 

天日干しではダニを死滅させることは不可能で、ダニ対策にはふとん乾燥機がもはや常識ですが、それだけではアレルゲンとなるダニの死がいとフンがふとんの中に残ってしまいます。ふとん乾燥機を使ったら、本機のようなハイパワーな掃除機でふとんを掃除したいところですね。

 

【その6】「まぶしさガード」で目が疲れにくいデスクライト

最後に、テレワークで売り上げ好調なデスクライトを紹介しておきます。「LEDデスクライト ホワイト(LDL-501RN-W)」(参考価格4980円・税別)は、直下照度2200lx、昼白色、無段階調光のLEDライトで、一番の特徴は、光源の周りに装着した「まぶしさガード」。これにより、ユーザーの目に光源が入らずまぶしくないので、目が疲れにくいのです。

 

コロナ自粛で自宅作業になったものの、シーリングライトだけでは手元が暗い、でも市販のデスクライトはまぶしくて目が疲れて仕事がはかどらない、という人に同モデルは売れています。台座にはスマホスタンドおよびUSBポートを1口搭載。台座は左右付け替え可能で、右置き/左置きの両方で使えます。

↑「LEDデスクライト ホワイト」。光源を取り囲んでいる黒い帯がまぶしさガード。わずか1cm程度の帯ですが、これにより光が拡散せずに手元だけが照らされるようになります

 

記事でアイリスオーヤマの商品を紹介するたびに、筆者もいくつか自腹買いしているのですが、今回も魅力ある製品が揃っていて、どれにしようかな……と迷ってしまいます。とりあえず、音声操作できるサーキュレーター扇風機とまぶしさガード搭載のLEDデスクライトは買おうと思っています!

 

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