パナソニックから次亜塩素酸を使った「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006(以下、次亜塩素酸 携帯除菌スプレー)」が発売されました。除菌アイテムではアルコールタイプが普及していますが、こちらは塩と水だけのノンアルコールで、肌の弱いお子さまや肌荒れが気になる人が使える製品。次亜塩素酸は、同社の空間除菌脱臭機「ジアイーノ」でも使われている成分です。
とはいえ、「次亜塩素酸ってそもそも何?」「普通のアルコール除菌スプレーと何が違う?」という疑問を持つの方も多いはず。本記事で、製品の特徴や使い方はもちろん、次亜塩素酸が得意とする使用シーンなどを幅広く紹介。
本記事では化学式などの構造も説明しているため、記事全体が通常の記事よりも長くなっています。下記に目次を設けておりますので、製品の使用シーンについて知りたい方は「実際にどうやって使うの?【使い方・手順】」のパートからご覧ください。
目次
●【今回紹介する製品】
●そもそも次亜塩素酸って何?
●実際にどうやって使うの?【使い方・手順】
●様々なモノに使える
●【まとめ】
【今回紹介する製品】
パナソニック
次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006
オープン価格
専用の塩水を電気分解し、次亜塩素酸を生成するデバイスを搭載した携帯用の除菌スプレー。使い方は簡単で、本体に専用塩水を入れてスイッチを押すだけ。約1分後につくりたての次亜塩素酸を気になる場所に噴霧できます。
専用の塩水パックは本製品に10個付属。1個約50回の噴霧が行えます。また、90個入り(型番:DL-SP10D)も別売でラインナップ(オープン価格)。
「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」の詳細はコチラ!
そもそも次亜塩素酸って何?
本体の解説に入る前に次亜塩素酸という成分について説明していきましょう。
次亜塩素酸とは様々な分野の菌対策に活躍する除菌成分。一般的に次亜塩素酸は塩水を電気分解した水溶液で、プールの除菌や、水道水の浄化、食材の洗浄などにも使用されている私たちの生活に身近なものです。
次亜塩素酸に含まれるCl+が菌やニオイから電子を奪い、分解しその働きを抑制します。
さて、「次亜塩素酸」には、「次亜塩素酸水」、「電解次亜水」、「次亜塩素酸ナトリウム」などがあります。
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤などで用いられているように非常に除菌効果が高く直接触れると肌を痛めるなどの症状が出る場合があります。一方、本製品で生成するのはpH8.5のアルカリ性電解水「電解次亜水」です。
続いて、効果について紹介していきましょう。
本製品で噴霧すると、衣類(※1)や便座、テーブル(※2)の菌の増殖を抑制。具体的には、衣類は電解水を噴霧して60秒後に99%抑制、便座、テーブルに付着した菌は電解水を噴霧し拭き取り5秒後に99%抑制されます。
ただし、次亜塩素酸は時間が経つと効果が薄れてしまう性質があります。本製品では、電気分解をスイッチ1つで行える構造にしてその弱点を克服。1回の電解で4時間効果が持続することも実現しています。また、再電解をし続けても、有効塩素濃度が250ppm以上にならない設計となっています。
※1:衣類の菌の増殖を抑制【試験機関】株式会社テクノサイエンス【試験方法】菌液をしみ込ませた布片(5 cm×5 cm)に電解水を3回噴霧し、60秒間放置後に除菌率を算出(当社規定の試験方法)【除菌方法】電解水を噴霧【対象部分】衣類【試験結果】60秒後、99%抑制
※2:便座、テーブルなどに付着した菌を抑制【試験機関】 群馬県立産業技術センター【試験方法】 菌液を滴下し乾燥させたプレートに電解水を5回噴霧しガーゼで拭 き取り(5cm×12.7cmを1往復)後、 5秒間静置し除菌率を算出(当社規定の試験方法)【除菌方法】 電解水を噴霧し拭き取り【対象部分】便座、テーブルなど【 試験結果】5秒後、99%抑制
実際にどうやって使うの?【使い方・手順】
前置きが長くなりましたが、本製品の具体的な使い方について紹介していきます。本製品は、専用の塩水パックをデバイス本体に入れ、キャップをしたあとスイッチを押し、1分間経つと電気分解が終わり、使用が可能に。
【使用までの手順をギャラリー形式で紹介!(画像をタップする詳細説明が見られます)】
塩水パックを開封する際は取扱説明書ではハサミの使用を推奨していますが、手でも開けることができました。1個で約50回噴霧できるため、1日使用する分には十分。外出先で追加でパックを入れる必要はなく、毎回の外出前にセットしていく使い方できます。
では、「この商品がどんなシーンでおすすめか?」というのを次のパートで説明していきます。なお、本製品は人体に直接噴霧するのではなく、モノに噴霧して除菌する商品となっています。
「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」の詳細はコチラ!
ドアノブ、テーブル、バッグなど様々なモノに使える
次亜塩素酸 携帯除菌スプレーが活躍するのは、身近な「モノ」。外出時はもちろん、自宅内でも菌が気になる場所に噴霧できます。ちなみに、塩素というとニオイが気になる方もいるかと思いますが、本製品を取材期間で試した限りでは、ほぼ塩素特有のニオイを感じられませんでした。
【その1】テーブル・デスク、チェア全般
現在、各地で緊急事態宣言が出されており不要不急の外出を控える状況下になっていますが、仕事などで出かけるケースは日々発生します。
例えば、基本はリモート会議だけど、どうしてもリアルの会議や打ち合わせがある際、本製品が活躍。会議室のデスクやチェアに噴霧することで除菌対策を行うことが可能に。使い方としては、噴霧して拭き取ってください。
こうした場面、GetNavi web編集部では環境づくりが大事だと考えています。最近は、リモートでは毎日のようにコミュニケーションをとっているけど、実際に会ったことがない人がどんどんと増えています。社内だけでなく、取引先でも。
そうした人たちと初対面するときに、自社(自分の部署)がきちんとした対策を行っていることをアピールするのは、安心や信頼を得るきっかけにもなります。かつ、きちんとしたデバイスを使用して目の前で除菌しているのを見てもらうのも大事だと考えます。
こうした清潔商材は、本質的な効果が大事ですが、気持ち良く会える、安全に会えるためには、本質的な効果と同時に、可視化することも重要。同じ空間で同じ時を過ごすという貴重な場面を最大限生かすことにつながるはずです。
また、外出した際は飲食店で食事をすることもあります。そんなときも本製品を噴霧すれば安心。もちろん、飲食店は衛生面にとても気を遣っていますが、自分たちでできる対策もしっかりと施したいところ。特に、小さな子どもがいる親子で飲食店に行った場合、子どもはどこを触るかわからないため、対策は重要。テーブルやイスなどに噴霧することで除菌できます。
なお、金属に噴霧した際はサビになる可能性があるのできちんと拭き取り、木製の素材に噴霧した際は変色する可能性があるのできちんと拭き取ります。
【その2】バッグなどの持ち物
次亜塩素酸 携帯除菌スプレーはテーブルやイスだけでなく、バッグなどの持ち物にも噴霧できます。頻繁に触ることが多い持ち手の部分やジッパー部分などに使うことで効果を発揮。
編集部で使いたいなと思ったのは、バッグの裏面部分。駅や公園のベンチに何気なく置いてしまうバッグの裏面は衛生対策で気をつけたい場所です。特に子どもは何気なく地べたにランドセルやバッグを置いて、自宅に帰ってきて自室に置くということが十分にありえるので効果的。
また、これにも使いたいなと思ったのが、エコバッグ。スーパーやコンビニで商品を袋詰めする際は、台座に触れることになります。また、ショッピングカートなどにも使ってもよいでしょう。ここでも、スーパーやコンビニでも十分な対策が取られていますが、人の出入りが多いので、自分でできる対策は自分で行っていくという考え方です。
バッグは3回程度噴霧するだけでOK。ただし、色落ちの可能性もあるので、まずは目立たない場所で試してから使用しましょう。
【その3】学習机や自習室や図書館のデスクなど
【その1】と内容的には近いですが、子どもに持たせたいデバイスであるという点で分けて説明していきましょう。受験シーズンは今ピークを迎えていますが、子どもの衛生面は親であれば最も気を付けたい事項。
自宅であれば親の目も届きやすいものの、塾や予備校の自習室、図書館で勉強するときには目が届かないため、親として心配。本製品を持たせることが対策になります。使い方自体は、【その1】と同じ。私有物や公共物となるので、お子さんが使う場合にはレクチャーをしてあげてください。
【その4】衣服
次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは衣服にも使用可能。3回噴霧するだけでOKです。アウターやコートなどは外出先で脱いでイスやテーブルに置くことがあるので、除菌をしておきたいアイテムのひとつ。
衣服に使用する場合はバッグと同様、色落ちする可能性があるので、目立たないところで試してからの使用がマスト。特に革製品などに使用する場合は注意しましょう。
【その5】ペット用品
屋外で地べたなどに触れるという意味ではペット用品も除菌をすべきアイテム。人間同様、ペットへの直接噴霧はNGですが、衣服やリール、その他お散歩用品で気になるところに使用して、ペットとも安心して過ごせる環境作りに役立てます。
【その6】ドアノブやインターホン
次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは外出先だけでなく自宅でも活躍します。自宅まわりで接触機会が多いのが、ドアノブ、そしてインターホン。最近は、宅配サービスを利用する機会が増えているので、除菌を行っておきたいポイントです。
ここでも繰り返しになりますが、配達員の方はきちんと対策を施している前提で、自分にもできることを、が基本的な考え方。むしろ、自分や家族が何らかの菌を持っているしれないと想定した場合には、インフラを担っている方に負担をかけないためにも対策を施したいところです。
もちろん、室内のドアノブや電気スイッチにも利用可能。気になる場所にスプレーして拭き取ってください。
【その7】トイレ
トイレは自宅で一番除菌したいスポットのひとつ。次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは便座に加えて、手に触れる機会が多いフタの部分などに噴霧して使えます。
また、温水便座などを利用している家庭では、スイッチ類が除菌対策で忘れがちなポイント。手を洗う前に触れることが多い箇所なので、こうした部分にも使用できます。
【その8】スリッパの裏
スリッパの裏も除菌したい箇所。宅配サービスで受け取るときに、ついスリッパのまま、玄関のたたきに足をつけてしまうということはありがち。次亜塩素酸 携帯除菌スプレーはこうした部分にも気軽に使えます。
【まとめ】単に「除菌できればいればいいんでしょ?」ではない気遣いのプロダクト
日常的に使用するものや場面で次亜塩素酸 携帯除菌スプレーが活躍する場所を挙げてきましたが、そのほかにも様々なところで使用ができます。
改めて、考慮するポイントとしては
・人体に直接吹き付けない
・金属や木材の場合は拭き取りを忘れない
・衣類に使う場合はまず目立たない場所で
の3つとなります。
そのうえで、本製品の次亜塩素酸 携帯除菌スプレーは、専用デバイスを用いてつくりたての溶液が使える点がメリット。人と実際に会うことが貴重となる時代に、その貴重な時間をお互いが気持ちよく過ごせることを盛り立ててくれる側面があります。
ちなみに、本製品、外箱や製品の格納がしっかりしていてプレゼントとして贈るのに適しています。実家の親や、知人(やそのお子さん)に贈ることで相手を思いやる気持ちも伝えることができるので、そういった用途でも購入を検討されてはいかがでしょうか。
「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」の詳細はコチラ!
※本製品はすべての菌に効果があるわけではありません