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2019/9/8 17:00

PTAはやっぱりブラック!? 怒涛の忙しさのなか緊急事態発生!!

あなたの知らないPTAの世界~第2回~

 

【第1回はコチラ
PTA本部役員への道……それは、1本の電話から始まった!!

 

永久免除(永免:えいめん)制度」という甘い言葉に誘われて、PTAの本部役員を引き受けた私。2月末のPTA総会で無事承認され、やるからには全力でやってやる!と意気込んでいたのですが……。

 

早々に「判断を誤ったかも!」と思わざるを得ない状況に陥りました。というのも、3月から毎週のようにPTA室に集まって、引き継ぎも兼ねながら前年度の役員さんと一緒に作業をすることになったのです。

 

もちろん、都合がつかない人は出席できなくても構いません。ただ、「新年度役員さん、まさか誰も来られない…なんてことは、ないよね?」という前年度役員さんからの無言の圧力を感じなかったといえば嘘になります。

 

あれ、まだ正式な就任前だよね? なのに、もう週1で集まるの?

 

しかも、皆さん当たり前のようにお弁当持参! ってことは、昼過ぎまで作業があるのが当然、ってことですよね…? 午前中に会議して終了…とかって、甘かった?

 

 

ここで、推薦委員さんから聞いていた、あの言葉が頭をよぎります。

 

「基本は月数回もしくは週に1回程度集まりますが、仕事などで出られないときは自宅作業でも問題ないです。ただし、4月5月、特に最初の参観日に向けては、かなり忙しいですよ」

 

ちょ、4月からはもっと忙しいとかって、マジか! なんでも、4月上旬は毎日のようにPTA室に行かなくちゃいけないことが判明。やっぱり、PTAって噂通りブラック企業なの~!?

 

ともに戦う! 本部役員同期メンバーの面々

4月からの激務について語る前に、これから一年間共に活動していくメンバーをご紹介します。

 

実は、昨年秋に推薦委員さんから電話がかかってきて以来、何度か詳しい話を聞くためPTA室に赴き、十分検討した結果「やります」という意思を伝えたわけなのですが、それら一連のやりとりは、「PTA総会で承認されるまで口外禁止」という箝口令が敷かれていました。

 

たとえば、PTA室に行って話を聞くときは推薦委員しか同席せず、昨年度の本部役員はおろか誰とも顔を合わせないように仕組まれている。もちろん、ほかに誰が候補に挙がっているのか、結果誰がどの役職に決まったかも一切情報が入ってこない。

 

めちゃめちゃ閉鎖されてんなー。やっぱり、なんか怖いかも……。

 

事前情報がまったくなかったこともあり、一体どんな人と一緒に活動していくんだろう…と不安も大きかったんですよね。

 

そしてついに迎えた、PTA総会にて初めての顔合わせ。会話をする時間はほとんどなく、取り急ぎグループLINEを作ってすぐに解散でしたが、初対面の感想としては、

 

男性2名に女性5名、全員女性よりは「女同士のイザコザ」がなくていいかも。パッと見た感じはみんな優しそうだったけど、ホントのところはどうだろう。っていうか、人の顔と名前を覚えるのが苦手だから、すでに誰がなにさんだかわからなくて焦る!

 

といった感じ。とりあえず、人間関係がややこしくなったら嫌だなーと思っていましたが、結論から言うと、そんな不安はまったく必要なし!でした。

 

■2019年度本部役員メンバー

カイチョー

会長。見た目は大人、心は少年、子どもたちと一緒になって本気で遊ぶアラフォー男子。4児のパパ。観察力&記憶力バツグンで、混沌としたPTA室から欲しい物をすぐに見つけ出すのが特技。地域の人にも顔が利く頼れるリーダー。

 

にいやん

副会長。唯一の本部役員経験者であり、PTAスリム化を実現した発起人。各方面の事情通。迷いや不安も「ガハハ!」という笑い声で吹き飛ばしてくれる、PTA活動の水先案内人。

 

おーちゃん

副会長。おっとりやさしい性格&九州弁のほんわか癒やし系女子。いろいろなところに気が利く、PTAのお母さん的存在。細かな作業も完ぺきにこなす。たまに毒を吐くとき有り。

 

姐さん

副会長。頭の回転が早く、司会進行役をやらせたら右に出る者なし。私より年下ながら「姐さん!」と跪きたくなる、頼れるチャキチャキ姉御肌。勢い余って暴走しがちなところがたまにキズ。

 

あかねん

副会長。今期メンバー最年少。責任感が強く、周りに気を遣っていろいろ考えすぎた挙げ句、よくパニックに陥っている真面目さん。「花楓さーん」と頼ってくれるかわいいヤツ。

 

タロちゃん

会計。頭脳明晰、冷静沈着。普段は穏やかだけど、時折ボソっと呟く一言が黒くて刺さる。絶対年下だと思ってたら、実は同い年と判明して驚愕!な超ベビーフェイスの持ち主。

 

プラス私の7人体制です。

 

とにかく、キャラクターが七人七様で、全体のバランスが良い。なんでも、候補者は他にも数名いたようなのですが、「このメンバーなら、チームとしてうまくやっていけそう」と推薦委員さんが選りすぐって決定された7人なのだそう。推薦委員さんの観察眼たるや、おそるべし!です。

 

そんな7人での記念すべき最初の任務は、小学校の入学式に出席することでした。

 

新・PTA本部役員として入学式で紹介され、保護者の皆様に向けてPTA活動の説明をします。とはいえ、挨拶は会長、説明するのは副会長だから、私は来賓席にちょこんと腰掛けているだけだったけど。

 

ドレスコードは、スーツもしくはそれに準じた正装。我が子がいない入学式に、スーツを着て出席するなんて新鮮だったな…。

 

そして入学式が終わると、そのままPTA一番の繁忙期ともいえる怒涛の4月5月に突入です。

 

 

やっぱりブラックじゃん! こんなに忙しいなんて聞いてないよ!

なぜ、4月5月が忙しいのか。

 

それは、前年度からの引き継ぎに委員選出の準備、決定した委員が集まる合同委員会、5月のPTA総会に向けて今期の活動計画や予算案などをまとめ、当日配布する資料作成、会場準備と進行のシミュレーションなどなど、やることが短期間にぎゅぎゅっと詰まっているから。

 

なかでも一番の大仕事が、各クラスで行う委員選出、つまり「恐怖のクジ引き」に向けた下準備でした。

 

うちの学校では保護者全員のPTA委員歴をもとに、「○年○組はクジ引き対象○名、委員歴1回○名、永免○名」などを一覧表にして、事前に保護者に配布しています。

 

「どんだけ親切なの!」

「前の学校なんて、自分がクジ引き対象者かどうか把握する術がないし、当日の行き当たりばったり感ハンパなかったよ!」

 

と心の中で叫びつつ。まあ、学校ごとにやり方があるわけで、そこは致し方ありません。

 

先生から新しいクラス編成と名簿がもらえるのが、始業式がある月曜日。翌月曜日に高学年の参観日が行われるので、クジ引き対象者を記した一覧表を金曜日配布が必須、そのためには遅くとも木曜の夕方には印刷して各クラスのポストに入れておく必要があります。

 

そしてすぐ後には、低学年の参観日も控えています。

 

つまり、実質4日間で作業をほぼ完了しなくてはいけない。もちろん、きょうだいがいる家庭も多いから、これまでの委員歴にきょうだい状況も照らし合わせてチェックするんです。その数約650! この事実を知って、震えました…。

 

こんなに忙しいだなんて聞いてない、ちょっとした詐欺だよ! こちとら原稿山程抱えちゃってて、徹夜必至なんですけど!

 

若干騙された感がありましたが、とはいえ、前年度役員さんが全面的にサポートしてくれるので、とにかく目の前の作業をやればいい! そう思っていた私に、早速ピンチは訪れたのです。

 

 

長女まさかのインフルに…みんなが働くなか、私だけ自宅監禁!

無事に入学式を終え、翌週から怒涛の日々が始まるという週末。突如、長女が発熱しました。しかも、40℃近い高熱。この熱の上り方、まさか…!? でも、こんな春先に? 嫌な予感しかしません。

 

週明け、私が教頭先生から全校生徒分の名簿を受け取る予定だったところを他のメンバーにお願いし、長女を病院へ。そして、診察&検査の結果……。

 

はい、季節外れのインフル確定!!

 

なんでも、長女の保育園で突然インフルが流行りはじめたとのこと。この週はPTA作業に徹するはずが、早々に離脱とか、なにかのドッキリなの?

 

自分一人だけ役に立てない悔しさといったら、言葉では言い表せないほどでした。

 

インフルになってしまったことをLINEで同期メンバーに伝えると、皆が「無理しなくていい」と言ってくれました。でも、やっぱりそれじゃ気が済まない。

 

なんとかして作業に加われないかといろいろ画策するも、通常なら子どもを連れて行っても問題ないPTA室だけど、インフルとなればもちろんNG。たとえ熱が下がって元気いっぱいであっても、しばらくは外出できません。

 

ならば自宅でなにか…と思ったけれど、委員選出の準備は、個人情報満載のために持ち出し厳禁。どうしよう。みんなの優しさに甘えて、ここは潔くお休みさせてもらうか。子どもたちを残して家を空けることにも抵抗があります。

 

でも、何もできないままじゃ…。学校まで走れば数分の距離の我が家なのに……。

 

散々悩んだ結果、感染する可能性の高い潜伏期間が過ぎたことを確認し、娘もかなり元気になったので、学校から帰宅した長男に妹2人の世話を託して、念の為のマスク装備で小一時間程度だけでもとPTA室に向かうことにしました。

 

力になりたいのになれない。憤る私に、仲間たちがかけてくれた言葉

久々に足を踏み入れたPTA室。そこは、まさに正念場を迎えていました。

 

ピリリとした空気。「何を手伝ったらいいですか?」なんてとても聞けない雰囲気! 数日いなかっただけで、かなりの取り残された感に正直焦りました。

 

ひとまず、書記がやらなくちゃいけない書類作りに取り組んだわけですが…気になるのは、やはり家に残してきた子どもたちです。家電(いえでん)もキッズ携帯もないので、自宅のパソコンと私のスマホ間をSkypeで繋ぎ、家にいる子どもたちの様子を確認しつつ作業に加わりました。

 

ただ、あまり長時間家を空けるわけにもいかず、結局、皆が黙々と作業を続ける中を早々に退散です。委員選出準備にはほぼ関われず。

 

これじゃ、来た意味ないなぁ。とりあえず来ただけとか、単なる自己満に過ぎないや。役に立たないなーなんて呆れられてたらどうしよう。

 

凹む私に、こんな言葉が降ってきました。

 

そんなに最初から気合い入れて、無理しなくていいよ。これから一年間、PTAの仕事はずっと続くんだから。参加できないときがあるのは、お互い様。先は長いよ!

 

声の主は、初対面では「ちょっと怖そう…?」と思っていた前年度役員さん。連日参加して働いている姐さんとおーちゃんも、

 

大丈夫、私たちに任せて、お子さんを最優先してあげて。水谷さんにしかできない仕事が、これから絶対、たくさんあるから。そのときは馬車馬のように働いてもらう!(笑)

 

黙々と作業を続けながらも、かけてくれるあたたかい言葉に思わず感涙。なにこれ、人ってあったかいな…。

 

こうして私自身も気持ちを切り替えることができ、幸い家族感染もせず、委員選出当日から無事PTA業務に復活できました。今回の分を挽回せねば!と固く決意して。だって、みんなに感謝しかないですから!

 

ちなみに、年度初めがここまで忙しいと予測できず、うっかり仕事を引き受けすぎていた私。正直娘がインフルになったおかげで、看病をしながら日中も自宅で原稿が書けたことは不幸中の幸い、いや実は超助かった!というのは、ここだけの話。

 

仕事自体は想像以上に大変だけど、PTAってチームプレーなのかもしれないな。前年度さん含め、最高に良いメンバーのおかげで頑張れそう!

 

そうやる気満々になっていた私だったけど、実は思わぬところに敵がいることを知ったのは、そのすぐ後のことだったのです――。

 

(イラスト/環えり)

 

PTA本部役員への道……それは、1本の電話から始まった!!

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