提供:株式会社LIFULL
モノ系メディアの仕事をしていると無視できないのが「荷物」の存在。仕事や個人的な物欲に追われ日々荷物は溜まっていくものの、自宅のスペースには限りがあります。筆者はそろそろ、ここ数年ですっかり世間に定着しつつある「宅配ボックス」を完備した家に引っ越したくなってきました。
とはいえ在宅勤務も多く、仕事場にもなるであろう自宅には色々条件をつけたいところ。インターネット回線の吟味はマストだし、撮影スタジオとして機材を常時展開しておける空間は欲しいし、ちょっと広いと家電やWi-Fiルーターの検証ができて嬉しい……などなど、いろいろ挙げていくとキリがなく、調べるのもなかなか手間です。

こういうとき、背中を押してくれるきっかけはないものかと悩んでいたのですが、ネットで対話できる住み替えエージェント「AIホームズくん」という住まい探しサービスがあることを知りました。
置き配を頼んだ荷物が消える事件発生。宅配ボックス完備の家に引っ越したい
冒頭で「宅配ボックスがある家に住みたくなってきた」と述べましたが、筆者がこう考えはじめた明確な理由が1つあります。先日、自宅の玄関先などに非対面で荷物を届ける、いわゆる「置き配」を頼んでいた荷物がどこかに消える事件が発生したのです。
筆者は現在、2階建て4戸アパートの2階の部屋を借りて住んでいます。もともと荷物が多く、場合によってはレビュー用のデスクトップPCが一度に複数台届くようなことがあるので、単身で住むには少し広めの家を借りました。すでに5年ほど暮らしており、それほど大きな不便も感じていません。

しかし、置き配荷物の消失にはさすがにビックリ。ECサイトで注文した商品が玄関先に置き配されているはず(メールで送られてきた配達時の写真も確認済み)なのに、いざ玄関ドアまで行って確認すると荷物がどこにもないのです。「配達する部屋を間違えたのかな?」と思い1階部分を見に行ってみましたが、そこにも荷物はありません。狐につままれたような気分になりながらも、幸い急ぎの荷物ではなかったので、いったん時間を置いてみることにします。
そして翌朝――なぜか玄関先に消えたはずの荷物が再び現れていました。はっきり確認したわけではないのですが、原因に思い当たるフシはあります。隣の部屋に住んでいる人もかなりの頻度で置き配を利用しており、「玄関ドアがまあまあ近い」のです。おそらく同じタイミングで置き配があり、隣の部屋の人が勘違いで一度部屋に持ち帰ってしまった上で、あとから気付いて筆者の部屋の玄関ドア前に戻したのでしょう(戻すときに一報欲しいところですが、気まずいのは理解できます……)。
そのときは急ぎの荷物ではなかったので大きなトラブルは回避できたものの、筆者の場合、仕事で急に必要になった荷物をECサイトで注文することは珍しくありません。また、貸出品のメーカーサンプルなどは対面で受け取っていますが、たとえそこまで重要でない荷物であっても、「勘違いで持っていかれる」可能性があるということ自体、精神衛生上あまりよろしくないことも分かりました。以上の理由から、宅配ボックスの必要性を痛感したわけです。
「相談」にも答えてくれる! AIホームズくんに最新の賃貸事情を教えてもらう
宅配ボックスは自分で購入してもよいのですが、最初から設置してある物件に引っ越す方が便利そうな気がします。ただし、一口に宅配ボックスと言ってもサイズや種類は様々なわけで、さすがに普通の賃貸検索サイトではそこまでの条件指定は困難でした。このまま調べていってもいいのですが、もう少し気軽に判断材料を増やしたい……。

と、ここで使ってみたのが、株式会社LIFULLのネットで対話できる住み替えエージェント「AIホームズくん」。同社の統合型AIエージェント「LIFULL AI」の第1弾機能としてサービスを開始しており、ウェブサービスとして公開されているため、インターネットから簡単にアクセス可能なのです。
相談は基本的にチャットでの対話がベース。希望する条件や質問の内容・文脈をAIが理解して、同社が運営する不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」の物件情報や独自のデータベースからおすすめ物件を紹介したり、疑問に回答してくれます。細かいことは置いておいて、とりあえず質問攻めにしてみましょう。

まずは、そもそも「宅配ボックスを導入するなら買うべきか、それとも引っ越すべきか」から聞いてみると、上記のように、どちらのパターンが向いているかを場合分けして回答してくれました。
こんな感じで、引っ越しが前提になっていない「相談」にもしっかり回答してくれるのは、AI検索ならではの利点でしょう。経験上、「住まい探しは条件指定から始めるもの」という先入観があったのですが、そもそも「条件を指定するための判断材料から提供してくれる」のは、過去のサービスにない利便性と言えそうです。
上記の回答にもある通り、後付けで宅配ボックスを買うなら共用部に設置することになるため、管理会社などへの確認が必要になりそう……と考えると、やはり引っ越しの路線で考える方が無難なようです。さっそくおおまかな条件を指定して追加の質問をしてみます。

試しに判断が難しそうな「光回線のプロバイダーを選べる」という条件を付与して検索してみましたが、登録物件に読み取れる情報がないためか、条件に近い「インターネット利用料無料」の物件にアレンジして回答してくれました。ここは実際の問い合わせ時に確認する必要がありそうですが、回答としてはなかなか柔軟な印象です。

ちなみに質問内容は、「これまでの質問全部忘れて」のようなリセットの指示をしない限り記憶され続けるので、上記のような状態から「家賃を20万円までに上げて再検索して」や「光回線の条件はナシで」といった再質問で条件を絞り込んでいくことも可能。物件1つ1つに条件を考慮したAIのメモがあるのも親切です。


また、最初の質問の回答をよく読んでみると、「冷蔵・冷凍対応の宅配ボックスがある」という気になる情報が。本当にそんな物件に住めるなら、ネットスーパーなども利用しやすくなりそうです。突っ込んで聞いてみると、さすがに賃料がお高めの物件が多い様子。試しにおすすめ物件の紹介を頼んだら、候補にタワマンがたくさん表示されたので諦めました。

全体として、「ちょっと聞き方が雑かな?」と思うような質問にもしっかり答えつつ、必要な場合は文脈を解釈してアレンジしながら物件を提示してくれるAIホームズくん。使っていると、徐々に便利さが分かってきます。人間への相談のようなやり取りで物件が探せる上、対面ではなかなか聞きにくいような質問も容易なので、人によっては不動産屋さんに行く以上にパーソナライズされた物件探しが実現できるかもしれません。
こんな質問にも答えてくれるの? 難しい条件指定を試してみる
筆者は一人暮らし歴15年以上で、何度か物件選びも経験していますが、物件選びに慣れていないと見落としがちなのが「物件の周辺環境」。引っ越しの際はできれば物件そのものだけでなく、そのまわりの環境も気にしたいところです。

気にする条件は人それぞれだと思いますが、たとえば「地震に強いか」とか、「物件周辺の治安はいいか」など、単なる物件選びに限らない情報が気になる人は多いでしょう。はたしてAIホームズくんはそんな周辺環境への質問にもしっかり答えてくれるのか? 実際にいくつか試してみました。

まずは「地盤が安定している地域のおすすめ物件」を聞いてみます。何をもって地盤の強さを判断するのかが気になりましたが、「HOME’S」のサイト上にある記事をソースとして読み込んで回答してくれたようです。きちんとソースを明示してくれるので、回答としても納得感があります。

追加で「揺れにくい物件のおすすめ」を聞いても物件の構造などに言及してくれたので、あわせて条件指定していけば、かなり地震に強い家を選べそうです。


続いて「東京で治安のいい地域」も聞いてみました。こちらは口コミをもとに判定しているらしく「文京区」という回答が返ってきたのですが、回答自体は妥当なものの、特に情報ソースは明示されていません。そのまま「ソースどこ?」と聞いてみると、あわせて回答してくれました。かなりラフな尋ね方をしているものの、淀みなく答えてくれるのはさすがに今どきのAIですね。

最後に「徒歩5分以内に飲食店がある物件」を聞いてみます。これはさすがに難しいんじゃないかと予想していたのですが、文章の内容を噛み砕き「駅近=飲食店が集まりやすい立地」と定義して、答え方をアレンジした回答が返ってきたのにはなかなか唸らされました。
人間でもとっさには答えにくい質問かと思いますが、近年の自然言語処理技術が発達したAIは、とにかく曖昧な質問に強いのが特徴です。「どう聞いてみればいいか分からない」という質問も気軽にできるのは、物件選びの初心者にとっても非常に嬉しいポイントなのではないかと思います。
「ゆるく始められる」便利さ。ネット賃貸検索の新しい形かも
「細かな条件指定はよく分からない、難しい」「対面では聞きにくい質問がある」といった悩みにも答えてくれるAIホームズくん。シンプルに便利なのですが、個人的には特に「引っ越すかどうか決めていない」という物件選び以前の段階から相談を始められるのがいいなと感じています。
すでに述べていますが、これまでのネットの物件検索と言えば、まずは地域を決めて、細かな条件指定をして……と、かなり前のめりに探していかないといけないイメージがありました。AIホームズくんであれば、細かな条件指定をせずとも、ある程度受け身になってAIのレコメンドを受けるように、気楽な部屋探しをスタートできます。
ウェブサービスということもあり、隙間時間で物件を探せるというのも見逃せないポイントです。チャットはサービスへのアクセスごとにタブを分けて履歴が保持されるので、まったく異なる条件で物件探しを進めてみるのもいいでしょう。また、同じアカウントでログインしている限り、履歴はPC・スマホで共通して遡れます。スマホでリラックスしながら探すもよし、PCで本腰を入れて探すもよしと、使うデバイスも選ばないのは便利です。


物件探しのAIエージェント、これからの新しいネット賃貸検索の形になるのかもしれません。春以降の新生活、住み替えが必要になったときにはAIホームズくんを頼ってみてはいかがでしょうか。

LIFULLグループが保有するさまざまなデータベースを統合した独自のAI基盤を活用した、対話型AIによる住み替え相談サービス。従来のキーワードマッチングでは拾いきれなかった感覚的なリクエストに対しても、AIが高い精度で意図を理解。膨大な物件やエリアデータの中から、対話を通じてAIが条件を整理することで、潜在的なニーズも含めた希望条件に合う物件を提案します。
撮影/鈴木謙介