提供:パイオニア株式会社
これから年末に向けて何かと慌ただしい日々が続きますが、特に12月は一年中で最も早く日が暮れる時期でもあり、おのずと運転事故のリスクは高まります。細心の注意を払っていても、事故やアクシデントは突然やってくるもの。
そんな万一の状況を映像と音声で記録してくれる、ありがたい存在が「ドライブレコーダー」です。本記事では、いまどきのドライブレコーダーの選び方・買い方についてカーライフアドバイザーの会田 肇さんに解説していただきます。
冬はドライブレコーダー導入の最適なタイミング
冬場は日没が早いことに加え、例年1月~3月は、新年度から社会人になる人が初めてマイカーを持つ時期とも重なります。運転が不慣れな初心者ドライバーが増えるため、事故に巻き込まれる不安が高まる時期といえます。それだけに“転ばぬ先の杖”として、ドライブレコーダーの必要性を実感している人は多いようです。
ソニー損害保険が2025年8月に発表した調査によれば、その普及率は53.8%と半数以上が装着済み。さらに29.3%がドライブレコーダーを装着したいと希望しているとのことです。つまり、運転するにあたって大半の人がドライブレコーダーは装着しておきたいと考えていることがこの調査からもわかるのです。

そうした意味でも、事故のリスクが高まる年末年始や初めてマイカーを持つこの時期は、ドライブレコーダー導入の最適なタイミングとも言えるのです。
いまどきのドライブレコーダーに必須のスペックとは?
では、ドライブレコーダーはどう選べばいいのでしょうか。事故やアクシデントが発生したとき、重視されるのはそのデータのクオリティです。状況を判断するためにはできるだけ高解像度な映像の提供が必須であるのは言うまでもありません。そこに画質の良さも求められ、さらに走りながら記録するために周辺をより広く捉えるために広い画角も重要となります。
具体的には、撮像素子が“ハイビジョン”と呼ばれる1920×1080ピクセルのフルHDに対応していることが最低限のスペック。このスペックをクリアしていれば、周囲の状況だけでなく先行車のナンバーも鮮明に記録できます。また、より鮮明な映像を求めるのであれば、3840×2160ピクセルもの高解像度で記録できる4K記録対応の機種を選ぶのもいいと思います。
そんななかで注目したいのが、大半のドライブレコーダーに使われているソニー製撮像素子(センサー)「STARVIS」です。
これは夜間や暗所での撮影に優れた性能を発揮する裏面照射型CMOSイメージセンサーで、わずかな光でさえも効率的に捉えてノイズを抑え、色や形を鮮明に記録できることが最大の特徴です。そのため、特にドライブレコーダーや監視カメラなどの夜間撮影性能を高めることが可能となり、それが評価されて今や大半のドライブレコーダーに採用されるまでになっています。
ここで見逃せないポイントとして挙げておきたいのが“画質”です。実は高解像度モデルがそのまま高画質モデルとは言い切れません。なぜなら画質の良さは単に解像度だけでなく、映像としての表現力も重要な要素となっているからです。
しかし、この実現には映像系回路のチューニングが必須で、その実現には熟練した映像技術のノウハウが欠かせません。当然、そこにはコストがかかります。ここにセンサーの解像度だけを追求する廉価モデルとの根本的な違いがあるのです。

そして、ドライブレコーダーにとって重要な機能がGPS受信機能への対応です。GPSは現在地を捕捉するシステムとしてカーナビではすっかりおなじみですが、ドライブレコーダーではその位置情報と共に、GPS衛星から送られてくる極めて高精度な時刻情報がデータに記録されます。これによって、対象シーンの時刻がコンマ秒単位で把握できるようになるのです。
具体例を挙げましょう。たとえば事故などのトラブルが発生したとき、その時刻がずれていたりすれば、せっかくの記録はデータとして信頼性は一気に低くなってしまいます。特に幹線道路に設置されている重要な信号機は、ほかの信号機との連携を図るため、高精度な時刻管理の下で運用されています。
つまり、その瞬間の信号が赤であったのか、青であったのかまで時刻情報から追うことができるのです。その意味でもドライブレコーダーのGPSへの対応は必須と言えるでしょう。
■いまどきのドライブレコーダーに必須のスペック
・“ハイビジョン”(1920×1080ピクセルのフルHD)対応の撮像素子
・映像系回路のチューニングが施された画質
・GPS受信機能
映像の表現力が高い代表モデル カロッツェリア「VREC-DZ810D」
こうした条件をクリアできているのがカロッツェリアのドライブレコーダーです。カロッツェリアの製品はおしなべて画質に優れ、そこには単に映像を記録するというだけでなく、眼で見たそのままを自然に映し出すことができる優れた画質を実現しているのです。これは映像技術に長けたカロッツェリアならではの対応と言えます。
そして見逃せないのが、カロッツェリアの前後2カメラ型では、フロントに設置する本体をフロントウインドウにピッタリ貼って取り付けることです。

多くのドライブレコーダーは上から吊り下げて取り付けていますが、このスタイルを採用することでガラスの映り込みを少なくすることができると同時に、フロント中央のADAS用ユニットやサンバイザーとの干渉を最小限にとどめることが可能となりました。また、ガラスに直付けすることでブレ発生を極力抑えるメリットも生まれました。
カロッツェリアの製品は「SDカードフォーマットフリー機能」と、「SDカードフォーマット警告機能」の2つを備え、記録時のエラー発生を最小限にとどめているのも大きなポイントです。また、メーカー保証は3年とドライブレコーダーとしては異例の長さ。これなら安心して使うことができますね。
ちなみにSDカードは消耗品ですので、きちんと記録できているか定期的に確認しましょう。
こうした中でオススメしたいのが最上位の「VREC-DZ810D」です。フロントカメラを内蔵した本体とリアカメラの2ピースで構成され、なんと言っても最大のポイントとしているのがフロントカメラにフルHD(約200万画素)の約4倍(約830万画素)となる高解像度4K録画に対応したカメラを採用したこと。これにより、周囲の風景はもちろんのこと、先行車やすれ違うクルマのナンバープレートまで鮮明な記録を可能にしているのです。

パイオニア カロッツェリア
さらにフロントカメラのハイレベルな夜間撮影能力も見逃せません。高感度・高画質を実現する「STARVIS」搭載のソニー製CMOSセンサーと、カロッツェリア独自の画像認識・処理の知見を活かした「AI-ISP(Image Signal Processor)」を組み合わせた「ウルトラナイトサイト」を採用。独自の機械学習アルゴリズムで運転シーンやノイズ特性に合わせた画像チューニングによって、従来比100分の1以下の光量下でも色彩豊かな映像を残すことを可能としたのです。

一方のリアカメラ。こちらは解像度こそフルHDにとどまりますが、高感度録画「ナイトサイト」に対応して後方の様子を昼夜問わず鮮明に記録。スモークガラス越しでも9段階の露出補正で後続車の様子をしっかりと捉えることができるというわけです。
さらに本体に備えた液晶モニターの見やすさも「VREC-DZ810D」の大きなポイントです。画面サイズはプレビュー時でも映像をしっかり見られる3.0インチで、小型ながら車両の情報なども充分確認できます。さらにモニターの角度を少し手前に起こすことでシートに座っている時の視認性向上を図っていることも見逃せません。

なお、「VREC-DZ810D」では付属のシガーライターアダプターを使って電源を取ることになっていますが、より確実な取り付けをするためにも別売の駐車監視ケーブル「RD-DR002」を使ってバッテリーから電源を直接取ることがオススメ。前後2つのカメラで24時間体制での記録も可能となり、駐車中に起こるトラブルをしっかり監視できるようになります。
「VREC-DZ810D」のほか、ベーシックながら前後2カメラでドライブレコーダーとしての機能を充実させた「VREC-DZ210D」や、VREC-DZ810Dの4KをフルHDにとどめた「VREC-DZ410D」もあります。
さらに、ミラー型ではハイスペックで高機能な「VREC-MS700D」と、より手軽に電子ミラー機能付きドライブレコーダーが実現する「VREC-MZ300D」をラインナップ。カロッツェリア製品なら、使い方に応じた最適な一台を選べるでしょう。

パイオニア カロッツェリア

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ドライブレコーダーの購入は「取り付け」も考慮して
最後にドライブレコーダーをどこで買えばいいのかを考えてみます。
まず純正品ですが、これはクルマの購入時に合わせて入手することが多く、価格が少し高めとなりますが、車両のローンに含めて買えるメリットがあります。純正品は車種専用となるため、取り付け状態もきれいで、それが下取り時の査定にプラスとなる可能性もあります。一方で純正品は製品選択肢がきわめて狭いのが弱点です。
次にカー用品店です。専門スタッフによる適切なアドバイスの下、予算に応じて店頭に並ぶ多くの製品から最適な一台を選べるのがメリットです。また、別料金にはなるものの、割安で取り付けてもらえるのもカー用品店ならでは対応と言えるでしょう。
それとネット上のサイトから購入する方法もあります。この買い方で最大のメリットは価格を簡単に比較でき、最安価格で手に入れやすいことです。ただし、製品選択は自分で判断する必要があり、取り付けも自分で行うか、別料金を支払って取り付け業者に依頼するかになります。
ドライブレコーダーは“万が一に備えるためのもの”であり、万が一が来ないケースも多いため「安いものでいいや」と考えてしまうことも。しかし、適当に選んでしまって、肝心なときに役に立たない製品では本末転倒です。ぜひ本記事を参考に、いざというときに本当に役立つドライブレコーダーを選んでください。