スポーツ
2018/9/2 18:00

次世代プラットフォームに進化!? 「運動会」に新たな兆し

新しい競技の作り方

未来の運動会は限られた人たちの間でやるのではなく、広く一般に開放されています。会場を覗けば、小学生からご年配の方まで様々な人たちが集まっていました(渋谷といえばハチ公ということで犬のぬいぐるみも出演)。

 

しかし、限られた時間のなかで、ほぼ初対面の人同士の意見をまとめて、新しい競技を作り、さらに運動会のプログラムも決めるのは大変ではないでしょうか?

 

「参加される方の意見は皆バラバラだろうと思いになるかもしれませんが、話をするよりも先に、みんなで身体を動かしながら競技を作り、実践していくと、皆さんの考えが一致していくんですね。たとえば、『ぬいぐるみを投げて、それを先に取った人が勝ち』という競技を考えた場合、参加者がやることは『走る』『取る』ぐらい。ゲームはこれくらいで十分デザインできるわけですから、あとは実践していくしかないわけです。

逆に、話だけをしても何にもならないですし、実際には話す時間なんてほとんどありません。それよりも身体を動かして、実際にやりながら『面白い・面白くない』を決めていくんです。だから、大変なことはないですね」(犬飼)

 

未来の運動会では、これまでに様々な競技が新しく作られてきました。まずはハイテクを活用したもの。ドローンで人文字を当てる競技や、スマートフォンをボールに入れて振った回数を競うゲームができました。

 

しかし、もっと面白いのは開催した地域に根ざした競技。たとえば、大阪では「だるまさんが転んだ」から「なにわさんが転んだ(大阪)」がといった遊びが誕生しています。

 

「必ずしも『テクノロジーを使っていないといけない』というような縛りもありません。それよりも、皆が楽しみ、少しでもいいから『今までとは違うな』という運動会ができれば良いと考えています」(犬飼)

 

ここで、未来の渋谷の運動会で生まれた競技の一部をご紹介します。

 

[今日は渋谷で文字合わせ]

パネルが床に散らばって落ちており、そのなかに書かれた言葉の一部を組み合わせて、一つの言葉を作る競技。ハチ公前で記念撮影もする。

 

[ラップバトル]

各チームリーダーがDJと一緒にラップでチームを応援する競技。

 

[パチットモンスターズ]

モンスターボールと呼ばれる大きなボールのなかにハチ公を入れて、神輿で担ぎ、パイロンの間を縫って進みます。折り返し地点で「わっしょい」と掛け声を出し、ボールを一定回数大きくバウンドさせる。2チームで対戦し早くゴールしたほうが勝利。トーナメント方式。

 

[出前ハチ公]

ハチ公のぬいぐるみを使って2人1組となり、片方が目隠しをしてハチ公を持ち、もう1人が伴走して一緒にコースを回る競技。一番早くコースを回れたチームが勝つというルール。

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