「東京キャンピングカーショー」は、本格的なキャンピングカー展示会として年に1度、2日間開催されます。2019年も、多様化するライフスタイルに合わせて大人数でも広々と使用できる大型ワゴンタイプ、高級マンションさながらのラグジュアリータイプ、そして、ソロキャンパー向けの軽自動車やコンパクトといったありとあらゆるキャンピングカーが一堂に集結しました。その中から編集部が気になった車両などを紹介します。
[軽・コンパクト編]
[その1]助手席からテールゲートまで大きな空間を活かす
【ホワイトハウス/N-VANキャンパー】
愛知県のホワイトハウスが展示していたのが、「N-VANキャンパー」。N-VANキャンパーはN-VAN をベースに助手席からテールゲートまでタテに大きな空間を活かして、車中泊をエンジョイできるキャンパーとしての使い勝手をアップさせたモデルです。運転席が180度回転可能で、背もたれが邪魔にならない分、長くスペースを利用可能。そしてマットの下やリア、車内の上部など、いたるところに収納スペースが作られており、確保したスペースに専用のフラットベッドが用意されています。
【フォトギャラリー】※GetNavi web本サイトにてご覧になれます。
[その2]身長190cmの大人2人が並んでもまっすぐ横になれる!
【ホワイトハウス/N-BOX キャンパーNeo】
ベース車両は、人気の軽自動車N-BOX。身長190cmの人が2人並んでもまっすぐ足をのばして寝そべることができ、ポップアップルーフを上げれば2Fにベッドスペースが出現し、家族4人が寝られます。超軽量薄型ソーラーパネルを採用したソーラーシステムをオプションで選ぶことも可能。ルーフトップ上面を最大限活用し、キャンパーライフにかかせないサブバッテリーを充電できます。
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[その3]コンセプトは愛犬との楽しいドライブ
【ホワイトハウス/FREE STYLE】
ベースはホンダのフリード。2列シート仕様で寝転んだり、くつろいだり、車内をもっともっと楽しくするフルフラットな快適マットが特徴です。ビルトイン式のウォーターサーバー(水呑み)、リアゲートには飛び出し防止ネット、荷室下のスライド収納、汚物を収納するためのクォーターウインドウ部のボックスなど、愛犬との楽しいドライブを想定したモデルとなっています。
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[その4]高い天井を活かし、広々とした空間を実現
【ホワイトハウス/DECK ONE】
ベース車両はステップワゴンで、2ピース構造を採用したポップアップルーフは、優れた強度と耐久性を確保しています。室内は2列目席に2名分の3点式シートベルトを備えたセカンドバタフライシートを装備。純正の3列目席と合わせて、乗車定員は7名となっています。同クラスのミニバンの中でも特に高い天井高を活かし、広々とした空間を実現。各席の前後スペースも十分に取られています。就寝定員は4名。
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[その5]定年をむかえたお父さんの新しい旅路に
【リンエイプロジェクト/マイクロバカンチェス】
埼玉県や岐阜県、大阪府にショップを持つリンエイ。軽自動車から、日産「NV200バネット」、トヨタ「ライトエース」といった比較的コンパクトなクルマをベースにまとめ上げられる仕様の「マイクロバカンチェス」を展示。190cmのベッド長が確保でき、就寝定員や乗車定員を割り切り、生んだゆとりがあります。その他、走行充電サブバッテリー、LED照明、リア大型テレビ、2000Wの正弦波インバーター、シングルソーラーシステム、冷凍冷蔵庫は40リットルと大容量のものを装備し、省エネ型電子レンジまでも標準装備。定年を迎えたお父さんのひとり人旅に向けた車両でもあります。
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[その6]デザインの自由度が高く、スタイリッシュなデザインに仕上げ
【バンショップみかみ/テントむし】
鹿児島のバンショップみかみが展示していたのは、テントむし。ベース車両はダイハツのハイゼットで、ボディの軽量化を図るため、アルミシェルを採用。また、カラーリングされている部分のほとんどはFRP素材で出来ているので、デザインの自由度が高く、スタイリッシュなデザインに仕上がっています。エントランスドアは、一体成型のおしゃれでかわいい丸型ウィンドウが装備されています。他のベース車両として、マツダのスクラムトラック、日産のクリッパーなどトラックから選択可能。
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[バンコン編]
続いては、ハイエースやキャラバンなどのバンをコンバージョン(改造)した「バンコン」を紹介!ボディに手を入れないので比較的製作が容易で走行性能は高いのが特徴です。
[その7]モダンリビングを意識したインテリア
【ホワイトハウス/SevenStar precious】
トヨタのハイエースがベース。電動ポップアップルーフとハイセンスなインテリアが特徴です。モダンリビングを意識した作り込みで、フロントシートが回転してダイネットシートとなり、大きなテーブルと広い足元スペースが確保できます。ベッドは2列目のシートと後部ベッドボードをフラットにして作るフロアベッドとポップアップルーフを上げてできるルーフベッドの2種類。耐熱ガラスや軽量薄型家具、質感良いソファや余裕あるベッド、エアヒーターなど装備のどこを取ってもプレミアム。就寝定員は大人4名です。
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[その8]室内幅は最大1870mmとクイーンサイズの横向きベッドが常設できる
【ホワイトハウス/DOLQ】
トヨタのハイエーススーパーロングワイドボディハイルーフがベース。セカンドシートとサードシートによる対座式ダイネットは着脱式のテーブルをはさんで5名がくつろげるスペースになっています。室内幅は最大1870mmとクイーンサイズの横向きベッドが常設できるのでベッドメイキングの手間がいりません。さらにシートをフラットに展開することにより、大人4人が就寝可能な2段ベッドが作られます。電子レンジ、丸形シンク、40L冷蔵庫などが標準装備。
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[その9]2段ベッドで広々としたベッドスペースを確保
【ノニデル/BASE CAMP4】
愛知県のショップ、ノニデルのBASE CAMP4。ベースはハイエース標準ボディ。広々としたベッドスペースは、パパ、ママが下段でゆったり寝れて、2段目のロフトベッドには、子ども3名は余裕で寝れちゃうスペースを確保。下段ベッドサイズは、約2250mm×約1500mm。上段ベッドサイズは約1800mm×約1500mm。その他にも、トランポーター的な使い方もできます。上段ベッドを下ろしてしまえば、後部は広大な荷室になり、自転車も積むことが可能。展示車両はキャンプのイメージも湧きやすかったです。
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[その10]リチウムイオン電池搭載のキャンピングカー
【キャンパー鹿児島/rem】
鹿児島県のショップ、キャンパー鹿児島のrem。ベースはハイエース標準ボディ。さらに屋根を高くした特別仕様車を持ち込んでいました。室内高は180cmを超え、大柄な男性でも頭をぶつけずに移動できます。しかし、全高が250cmにも及ぶので、高さ制限で入れない場所・スポットが出てきてしまうのは残念。電気容量が大きく、鉛バッテリーよりも軽量で寿命が長いリチウムイオン電池をキャンピングカーに積んでいます。キャンピングカーが走行中でも、充電しながら車内の家電製品を問題なく使用可能。
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[キャブコン&トレーラー編]
続いては、トラックなどをベースにキャビン部分を取り付けたタイプの“キャブコン”。リビングが広く、常設ベッドを備えているのでキャンピングカーらしいキャンピングカー。さらには、会場で見つけたトレーラーやテントなどを紹介します!
[その11]全長6.7mの圧倒的なスケール
【バンテック/V670】
ベース車両がフィアット・デュカト。V670は、バンテックの看板モデルである「ZIL(ジル)」の全長5.2mを大きく上回る6.7mという圧倒的なスケールを実現しています。一般的な欧州キャブコンのレイアウトを踏襲し、フロントダイネットにリア常設ベッドというレイアウトです。他装備はセパレートエアコン、インバーター1500W、トリプルサブバッテリー、FFヒーター、シャワー、冷蔵庫など。就寝定員は2名です。インテリアのファブリックは高級感がビンビンにあります。
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[その12]急速充電システム搭載で、エアコンの連続使用が可能
【ナッツRV/クレア エボリューション 5.3X】
ナッツが展示していたのは、ベース車両がトヨタのカムロードの「クレア エボリューション 5.3X」。急速充電システム“EVOLUTIONシステム”を搭載しているのが特徴です。これによって、エアコンの連続使用や、 バッテリーへの急速充電が可能といいます。インテリアは、リアセミダブルサイズベッド+対面ダイネットスペースのレイアウト。落ち着きのあるローズウッド調でまとめた家具に、キッチン上部のホワイトアクセントがオシャレな印象です。就寝定員は5名。
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[その13]これ最早ワンルームですね!
【ニートアールブイ/ウィネベーゴ マイクロミニーフィフスホイール 2405RL】
ニートアールブイは、米国 RVメーカー「ウィネベーゴ」モーターホーム・トレーラーの日本正規代理店。ウィネベーゴ社のRV業界初となる車幅7フィート(2.13m)、車両重量約2.5tの小型フィフスホイールトレーラー「マイクロミニー フィフスホイール」。日本の道路事情に適応できる、車幅と重量をもつフィフスホイールトレーラーは米国製ピックアップトラックでの牽引ができます。もしくは国産キャブオーバートラックの荷台に連結装置をつけて牽引するなど、多様な組み合わせも見込まれます。インテリアを覗いてみると、最早ワンルーム並み!
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[その14]昔の家のような「はなれ」が手に入る
【ケイワークス/トレイルワークス】
トレイルワークスはアウトドアやキャンプに牽引して持っていくほかに、普段使いとしても使用用途が様々です。趣味部屋として作り込んだり、子ども部屋として使用したり、書斎や自分の仕事部屋として使用することも可能。また、オートバイや自転車などのメンテナンスガレージとしてや、盗難防止のための車庫としても使用できます。100V+12Vサブバッテリーなどの電源を用意。サイズは長さ5.3m×幅2.1m×高さ2.5mと、日本の道路・駐車場に適したサイズで、車両重量750kg以下なので普通自動車免許で牽引可能です。
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[その15]ルーフテントを装着するだけでキャンピングカー気分!
【ジファージャパン/コロンブス】
ジファージャパンは、イタリアの“AUTOHOME”を取り扱う輸入元であり、日本国内ではルーフテントのパイオニア的な存在です。AUTOHOMEのルーフテントは、愛車の屋根の上にテントを設置してキャンピングカーに変身させるアイテム。室内スペースがタイトなコンパクトカーや、シートがフラットになりにくい車種でも快適な車中泊を実現します。他には「エアトップ」や「マジョリーナ」といったルーフテントを展示していました。
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今回の東京キャンピンカーショーを観て、昨今のアウトドアブームはまだまだ衰えていないなと感じました。軽キャンパーで車中泊してみたいとも思ったほどです。特に現在市場でも、キャンプや日帰りBBQが盛り上がっております。令和元年の夏、子どもとの夏休みを満喫するのにキャンピングカーで旅をするのも良いかもしれません。
撮影/我妻慶一
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