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2021/9/30 18:30

世界じゅうで愛されるキング・オブ・SUV! ランドクルーザーが14年ぶりにフルモデルチェンジ

新型ランドクルーザーはココが進化!

新型モデルでは絶対的な悪路走破性をさらに高め、安心してオフロード走行ができるように進化。先代から14年を経たフルモデルチェンジの革新はココに凝縮されている。

 

1.高剛性を高めながら大幅な軽量化を実現

新開発のGA-Fプラットフォームを採用。伝統のラダーフレームは剛性を高めつつ軽量化。さらにルーフや全ドアパネルの素材をアルミ化することで、車両重量が従来より約200kg軽量に。

 

↑従来よりも20%剛性がアップした新しいラダーフレーム。TNGAプラットフォーム思想により、最新の溶接技術などを導入したことで実現している

 

↑新開発のサスペンション。サスペンションアームの位置を変えることで、ブレーキング時の車両姿勢や悪路でのタイヤの浮きづらさが向上した

 

2.充実したマルチテレイン性能でオフロード走行をサポート

悪路走破性を高めるマルチテレインセレクトを全モデルに標準装備。路面状況に合わせて走行モードを選択すれば、駆動力やサスペンション、ブレーキなどを自動で制御し、走破性を確保してくれる。

 

↑モードセレクトの動作範囲は通常の4WDであるハイレンジ(H4)モードでも選べる。より広いオフロード走行で使用可能になった

 

↑周囲の状況を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニター。車両を停止させれば車両下の状況も確認でき、進むべき方向も教えてくれる

 

3.GR SPORTグレードにはラリーで培った技術を投入

新型モデルの目玉がGR SPORTグレードの設定。いままでにないほどオフローダーとしての性能を重視しているのが特徴だ。ダカールラリー参戦ドライバーの声を反映した専用装備が設定される。

 

↑前後のスタビライザーを独立して自動で電子制御し、前後輪それぞれの状況に応じその効果を変化させるE-KDSSを搭載。オンロードでの安定した走行と高い悪路走破性を実現する

 

↑本格的4WDではおなじみの、シャフトで左右両輪をつなぎ駆動力を生むデフロック走行。GR SPORTは前輪でも設定可能

 

【Column】ランドクルーザーを撮り続けているカメラマンがそのタフさを語る!

 

カメラマン

難波 毅さん

新聞社のカメラマンを経てフリーに。オーストラリアでランドクルーザーに出会い、以来過酷な環境下で働く姿を撮り続けている。

 

ランドクルーザーが止まればオーストラリアの生活が止まる

オーストラリアはランドクルーザーがランドクルーザーらしく活躍する場所。地下の銅鉱山では悪路、泥水、高湿度という環境で一生を過ごし、未整地の牧場では人車一体となって牛の群れを追う。産業界や官公庁で広く利用されており、「ランドクルーザーが止まればオーストラリアの生活が止まる」といっても過言ではないほどの信頼度だ。

 

↑放牧する牛の群れを追いながら移動させるのは馬に乗ったストックマンの仕事だったが、ランドクルーザーが馬の代わりとなることも。道なき牧場内を走り回るのは想像以上にタフである

 

↑オーストラリアの地下鉱山。その坑道は地下1900mに達する。地下で働くクルマは大型重機を除けばランドクルーザーだけ。いったん地下に下りたら基本的には2度と太陽を見ることはない

 

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