今や、ドライバーにとって必須のアイテムになりつつあるドライブレコーダー。あおり運転や、高齢ドライバーの運転ミスなどによる交通トラブルの報道を目にする機会は多く、こうしたトラブルに対応するためドライブレコーダー装着の需要は高い水準を維持しています。電子情報技術産業協会の統計によると、業務用を含むドライブレコーダーの出荷台数は2016年度は約145万台だったものが、2020年度は約460万台まで拡大。特に前方・後方の映像を同時に録画できる2カメラモデルの伸長が著しく、今や主流となっています。こうしたニーズを受け、登場したのがケンウッドの「DRV-C770R」。
【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】
前後2カメラに独立した7段階の明るさ調整機能を搭載
本製品は2カメラタイプのモデルですが、フロント用のカメラが360°撮影対応になっており、前方・左右・車室内を撮影、後方の撮影には専用のリアカメラを備えているのが特徴です。近年は安全意識の高まりもあって前方・後方はもちろん、斜め前方や側方なども録画するニーズが増加中。加えて、常時録画するドライブレコーダーの特性を活かし、ドライブ中の何気ない一瞬を映像として残す需要も高まりつつあります。以下はフロント360°カメラの映像。
360°カメラで車室内も撮影可能としながら、専用リアカメラで後方もしっかりと記録できる「DRV-C770R」は、こうした最新のニーズに対応したモデルといえるでしょう。以下はリアカメラの映像になります。
昨今はドライブレコーダーに対する画質の要求も高まっていますが、「DRV-C770R」は前後カメラとも高感度CMOSセンサー「STARVIS(スタービス)」を採用。レンズもフロントカメラがF2.0、リアカメラはF1.8の明るいレンズを搭載しています。充実の光学系デバイスの採用に加え、同社が長年培った映像技術によるチューニングもあって、昼間だけでなく夜間やトンネル内での暗いシーンも鮮明に録画することができます。以下はフロントカメラ夜間撮影比較。
前後カメラには明暗差の強いシーンでも白とびや黒つぶれを低減するHDR機能を搭載。逆光や夜間走行時の街灯、トンネルの出入り口など明暗差が激しい環境でも明瞭な映像を記録できます。また、前後カメラとも7段階の明るさ調整に対応。リアカメラを独立して調整することも可能なので、リアウィンドウがスモークガラスとなっている車種でも安心です。以下はリアカメラ夜間撮影比較/リアガラス(透過率13%相当)。
車両状況に合わせて4つの録画機能を搭載。エンジンのON/OFFに合わせて起動する「常時録画」、衝撃や急な速度変化をGセンサーが感知して作動する「イベント記録」、手動でボタンを押してイベント記録専用のフォルダにデータ記録する「緊急イチ押し録画/手動録画」、そして「駐車録画」です。
「駐車録画」は別売の車載電源ケーブル「CA-DR100」が必要ですが、最長24時間の録画ができる「常時監視モード」と、衝撃検知で録画を開始する「衝撃検知録画モード」に対応。「常時監視モード」には車両のバッテリーが設定した電圧を下回ると自動で動作を停止し、バッテリーを保護する機能も搭載しています。
記録媒体には「3D NAND型32GB microSDカード」が付属。これは、1カメラタイプに比べ、2倍の記録容量と、高い上書き頻度となる2カメラタイプのドライブレコーダーに求められる繰り返し書き込み耐久性能などを強化したものです。最大容量128GBまでのmicroSDカードに対応し、定期的なカードフォーマットが不要な「SDカードメンテナンスフリー」や「SDカード寿命告知機能」にも対応しているので、安心して連続使用が可能。テレビ放送への電波干渉を抑える 「地デジ干渉対策」や、昨今増えているLED式信号機の無点灯記録を防ぐ「LED信号機対応」など近年のドライブレコーダーに求められる機能はきちんと抑えています。
ユーザーニーズの高まりとともに、着実に進化を遂げている昨今のドライブレコーダー。ドライブの安心・安全に関わるものだけに、できるだけ信頼性が高く、高機能なものを選びたいところです。ケンウッドの「DRV-C770R」は、ドライブレコーダーに求められる画質や機能などはすべて抑えながら、360°+後方の撮影に対応。現状ではトップレベルの高機能なモデルであり、カー用品では定評のあるケンウッドブランドの製品だけに、安心して選ぶことができます。