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2022/9/12 20:45

ホンダ新型「ステップワゴン」、最大の魅力は時代に異を唱えるシンプルデザイン

なんてったって燃費がいいことが嬉しい!

パワーユニットは、2Lエンジンベースのハイブリッドと1.5Lガソリンターボモデルの2種類から選ぶことができる。今回試乗させてもらったのはハイブリッドモデルで、ホンダ独自の2モーターを用いた「e:HEV」ハイブリッドシステムが搭載されている。ガソリンにモーターのアシストが加わるので、低回転域から力強く加速してくれて不足感がない。重心が高いミニバンにしてはコーナーでも安定しているし、なんと言っても燃費がいいことが嬉しい。

 

↑パワーユニットは最高出力145PSの2リッター直4エンジンに同184PSの駆動用モーターを組み合わせた「e:HEV」

 

ミニバンならではのポイントである3列目シートはどうかというと、従来型より着座位置が高く設定されているため、視界がよく、3列目着座時の閉塞感があまり感じられない。シート自体も厚めのクッションで座り心地も悪くない。とはいえ、3列目シートは常時使用しないユーザーがほとんどであるため、収納方法が重要となるが、これもまた優秀。背もたれを前方に倒せばそのまま2アクションで床下収納できる容易さを備えている。

↑3列目シート格納時荷室幅、約1195mm

 

前述のように「3列目シートは1年に数回しか使わない」ユーザーが多くなっていることから、重要視されるのが2列目シート。新型では、780mmの前後ロングスライドに加えて、左右にもスライドできるキャンプテンシートをラインナップ。2列目に座る家族の快適性が高まるというのは、ミニバンを選ぶファミリー志向のユーザーにとって嬉しいことである。

↑座面などメイン部に「ファブテクト」、サイド部に「プライムスムース」を用いたコンビシートを採用。このプライムスムースは、しっとりとした質感を持つ合皮で、汚れやシワに強い機能性の高さが魅力だ

 

なお、先代型で目玉装備だった「わくわくゲート(左右上下2方向開きのバックドア)」は残念ながら廃止されてしまった。これがあるから先代型ステップワゴンを選んだという人もいるだろうが、コストなどさまざまな問題があったのだろう。その分、というわけではないが、パワーテールゲートはメモリー機能付きで、開度(開く角度)を任意に調節できるようになった。開けた時に指定した位置で止めることができるので、自宅駐車場のサイズや形状に合わせた開け方できる。

↑パワーテールゲート。開閉操作はスマートキーまたはテールゲートのスイッチから

 

ミニバンとしての使い勝手や広さに関してはどのクルマも横並びになり、ミニバンとしての強烈な魅力は発揮しにくくなったなか、新型ステップワゴン最大の魅力は時代に異を唱えるシンプルデザインだった。ステップワゴン発売の数か月前に新型ノア/ヴォクシーが発売され、今年度内には新型セレナの登場も噂される。自分のライフスタイルに最も合うデザインはどれか、競合車と比較して選び出したい。

 

SPEC【e:HEV スパーダ プレミアムライン】●全長×全幅×全高:4830×1750×1845㎜●車両重量:1840㎏●パワーユニット:1993㏄直列4気筒エンジン●最高出力:145PS/6200rpm●最大トルク:175Nm/3500rpm●WLTCモード燃費:19.5㎞/L

 

撮影/茂呂幸正 文/安藤修也

 

 

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