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2023/6/17 11:15

MAZDA2は旧来のデミオファンをも取り込むポップさと質感の高さを両立してるではないか!

デミオのポップさと新時代のマツダを象徴する質の高さを融合

 

さて、走りに関して特段変更点はアナウンスされていないものの、久々に試乗してみたところ、相変わらず上質な雰囲気である。コンパクトカーというと、どうしても低価格で低コストなため、チープな走りを想像してしまいがちだが、MAZDA2は静粛性が高く、高級感のある走りを味わえる。

↑エンジンにはSKYACTIV-G 1.5に、燃料をしっかり燃やしきる独自技術を搭載。また、圧縮比率を14に高めることで環境性能と燃費を上げています

 

↑コントロール性能も進化。ドライバーのハンドル操作に応じて、スムーズで効率的に挙動する「GVC」は、ブレーキによる姿勢安定化制御を追加しています

 

さらに、筆者がいいなと思ったのは、チルト&テレスコピック機能がしっかり備わっていることだ。クルマにあまり詳しくない人にとっては何のこっちゃという言葉だが、これはステアリングホイールの位置を調整する機能のこと。チルトはステアリングの上下位置(高さ)を、テレスコピックは同様にステアリングの前後位置を調整できる。コンパクトカーといえばチルト機能はあってもテレスコまで備えているものは少なく、このあたりまでコストをしっかりかけているのは、マツダのドライバーへの配慮が感じられる部分である。

 

初代、2代目、そして3代目あたりまで、デミオの味といえば、快活さやポップな雰囲気であったが、4代目モデルでは新時代のマツダの特徴に沿うように、質感の高さを持ち味にしていた。どちらがいいかはユーザーの好み次第であったが、今回のMAZDA2最大の改良では、両者の魅力を兼ね備えたモデルとなった。旧来のマツダファンも裏切らない、ポップさを備えながらも、質感の高いコンパクトカーへと変貌を遂げている。

↑定員乗車時で280Lの容量を確保したラゲージスペース。荷室幅が約1000mmと広いので、荷物の出し入れもしやすそうです

 

SPEC【15BD・2WD】●全長×全幅×全高:4080×1695×1525mm●車両重量:1090㎏●パワーユニット:1496cc直列4気筒エンジン●最高出力:110PS(81kW)/6000rpm●最大トルク:142Nm/3500rpm●WLTCモード燃費:20.3㎞/L

 

文/安藤修也、撮影/茂呂幸正

 

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※初出時、一部記載に誤りがございました。訂正するとともにお詫び申し上げます。

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