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クルマ
2023/12/27 16:45

楽ナビ使って空前ブームの「城巡り」をしてきた。楽すぎて泣けるのです。

提供:パイオニア(カロッツェリア)

JTBが2023年12月に発表したデータによると、年末年始の国内旅行の人数は2019年比で95.7%。ほぼコロナ禍前の水準まで回復するという。コロナが5類指定になって旅したいが、海外は円安もあり国内旅行を、という家庭も多いはずだ。となればクルマ&カーナビの出番である。

 

というわけで、カロッツェリアの「楽ナビ」に乗って国内の歴史名所、特に“城”を巡ってみようというのが本記事である。「いや、城って唐突じゃない?」と思うかもしれないが、これには意図があるのと、楽ナビの性能をお伝えするのに適したステージだからだ。それらは次のパートで触れていくとして、まずは商品の紹介から。

↑今回は小田原周辺を巡りながら楽ナビをレポート。後半ではおすすめのお城スポットを紹介。

 

【今回紹介する製品】

パイオニア カロッツェリア

楽ナビ AVIC-RQ920-DC

カロッツェリアはカーナビ、カーオーディオ、ディスプレイオーディオ、ドライブレコーダーなどカーライフ全般をサポートしてくれる、パイオニアのカーエレクトロニクスブランド。楽ナビはフラッグシップカーナビ「サイバーナビ」とともに、カロッツェリアを牽引するカーナビシリーズだ。

 

本機は、9V型ラージサイズのHDディスプレイにHDMI出入力、DVDやCD、SD、USBの端子やドライブを搭載した全部入りモデル。カロッツェリアではもはやお馴染みとなった「docomo in Car Connect」に対応し、楽ナビをWi-Fiスポット化することもできる。

 

↑UIでの注目は「Doメニュー」。これはよく使う機能を集約したインターフェースで、画面下部には自分で好きなコマンドを割り当てられて、必要な操作をすぐに行える

 

 

なぜ、城とカーナビ?

世は空前のお城ブームである。2023年12月中旬に開催された「お城EXPO2023」は過去最大数の105団体が参加。「日本100名城公式ガイドブック」は累計90万部を突破し、世代性別問わず歴史スポットへの関心が集まっている。

 

お城は歴史的、地理的要因によって事情は異なるが、代表的なものとして「山城」と「平城」がある。前者は文字通り山の上にあり、敵から攻められにくい場所にあるため何かしらの交通機関がないと行けない。後者は都市の中心地に位置するためアクセス自体は良いのだが、昔ながらの街並みで道が狭いことも。カーナビの出番である。

 

あとは、2023年が楽ナビ25周年ということもあり、時代を切り拓き長く続くブランドという点も本企画に適していると思った次第だ。ちなみに楽ナビのシリーズ累計販売台数は650万台を突破。お城の石垣のように積み上げてきた数字が段違いである。

 

石垣山一夜城を目的地にセットした瞬間、楽ナビの実力が…

最初の目的地は、石垣山一夜城。豊臣秀吉が小田原合戦の本営とした城の跡地である。クルマ好きの聖地とも言える箱根ターンパイクそばに位置しており、訪れた人もいるのではないだろうか。

 

立派な石垣が残っており、物見台や展望台からは小田原城や相模湾を見渡せる。国立公園区域および国指定史跡に指定される、風光明媚なスポットである。

 

もともと自動車雑誌を担当していたこともあって、箱根は通い慣れた道。自宅からは70-80分で到着すると踏んで楽ナビをセットしたところ、所要時間が120分近くに。「平日の早朝の下りですよ、楽ナビさん」と思って走らせたところ、やはり楽ナビの渋滞予測は優秀だった。

 

というのも、東名リニューアル工事の一環で、2023年夏から東京IC〜東京料金所間で車線規制があり、その渋滞のあおりをくらってしまった…。楽ナビはスマートループ渋滞情報全道路対応(※1)で、のっけからその性能を再確認した次第だ。

※1:VICS渋滞情報と合わせ約70万kmにおよぶ道路に対応して最新の交通状況を更新、ルート反映してくれる技術

 

小田原城に向かう最中、「そこまでやる?」という機能が…

師走の石垣山一夜城を散策して身体も温まったところで続いては小田原市街へ。石垣山一夜城から小田原城まではクルマで15-20分の距離にあり、併せて巡りたいスポットだ。

 

目的地を小田原城とクルマが一緒に撮影できる「青橋」にセットして走り出すと、今度は音声案内&画面表示で力を見せつけてくれる。「信号機カウント交差点案内」という楽ナビならではの機能で、曲がる交差点を信号の数でガイドしてくれるのだ。そこまでやってくれるのか、楽ナビ

↑「信号機カウント交差点案内」。画面右に「2個目の信号」という表示が出る。同時に音声でも案内してくれる

 

城下町は、城や駅周辺が入り組んでいたり狭い道が多かったりと、信号を見逃すと迂回できないケースが多い。タイムロスになるぐらいならまだいいだろうが、「そこ右だったよ!なんで曲がらないの?」と同乗者とケンカになったら旅も台無しだ

 

小田原駅周辺の場合、道が複雑で初見では無理!というほどではないが、一方通行の道が一定数あり、それなりに気を遣う。これが京都だったり、東京の日本橋だったりしたら涙目だが、楽ナビの正確な位置情報捕捉と信号機カウント交差点案内のおかげで迷うことなく目的地に着くことができるだろう。

↑小田原駅周辺の様子

 

快晴ということもあり、小田原城は城壁の白が青空をバックに映えて、天守閣の佇まいも美しいばかり。と、ここまで楽ナビの説明ばかりだったので、このパートの締めとして小田原城の歴史と見どころを触れておこう。

小田原城が初めて築かれたのは、大森氏が小田原地方に進出した15世紀中ごろのことと考えられています。1500年ごろに戦国大名小田原北条氏の居城となってから、関東支配の中心拠点として次第に拡張整備され、豊臣秀吉の来攻に備えて城下を囲む総構を完成させると城の規模は最大に達し、日本最大の中世城郭に発展しました。

(小田原城 公式ホームページよりより)

 

このあと、豊臣秀吉の来攻により、北条氏は滅亡。その後、徳川家康に従って小田原攻めに参陣した大久保氏が城主となり、城は近世城郭の姿に改修される。少し時を進めて現代につながる部分も引用する。

小田原城は明治3年に廃城となり、ほとんどの建物は解体され、残っていた石垣も大正12年(1923)の関東大震災によりことごとく崩れ落ちてしまいました。

現在の小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と総構の一部が、国の史跡に指定されています。また、本丸を中心に「城址公園」として整備され、昭和35年(1960)に天守閣が復興(以下省略)。

(小田原城 公式ホームページよりより)

 

クルマ旅に適した機能まである

クルマで旅をしていてご飯どきになった際、こんな行動を取らないだろうか?

 

  • 下調べをしてピンポイントで行くパターン
  • 近場で良さげなお店を探してパターン

 

特に②の場合に役立つのが楽ナビの目的地検索「お出かけ検索(オンライン)」である。「小田原 ランチ」などのある程度のキーワードでお店の候補をオンライン検索してくれるので、リストに出てきた中から気になる店に行ってもいいし、そこからは普通に手持ちのスマホでより詳細なお店データを調べてもいい。

↑「お出かけ検索(オンライン)」で「小田原 ランチ」で検索した画面

 

検索アルゴリズムの詳細は公表されていないが、通常のウェブ検索とは違った店に出会える可能性が高いと感じた。食事だけでなく、観光スポットでも同様だ。オンライン検索なのでナビ更新不要で最新のスポットが検索できる点がかなりうれしい。少し時間が余って近場で何か見学できるところがないかを調べる最初のステップとして活用するのが良いだろう。

 

小田原は歴史都市であると同時にコンパクトな街なので、この2つの城を軸に様々なスポットを巡ることができる。ここでは紹介できなかったが、歴史スポットでいえば、明治時代に活躍した黒田長成の別邸である清閑亭。グルメスポットといえば、小田原かまぼこ通りや、鈴廣かまぼこ博物館というのものも。

 

 

少し違った視点で語りたい車内Wi-Fiスポット

このあとのパートで石垣山一夜城と小田原城以外を紹介していくが、その前にどうしても触れたい機能がある。通信容量無制限の車内Wi-Fiスポット機能だ。楽ナビでは2023年モデルから対応した機能で、専用ネットワークスティックを使い、docomo in Car Connectに申し込むことで使用可能となる(※2)。

 

本撮影をしたのが師走のど平日で、カーナビの取材だというのに動画の確認作業や会議が入れられており、通信どうしたものか、場所どうしたものか、朝から悩ましい状態だった。が、この車内Wi-Fiスポット機能で難なく乗り越えられた(正確な到着時刻で余裕を持って駐車場に入って確認作業や会議ができた点も大きい)。

 

何が言いたいかというと「ビジネスで使える!」ではなく、“自宅にいる感覚”で通信が使えちゃう点だ。docomo in Car Connectには少し細かい使用条件(※2)があるのだが、基本的にそれは停車が絡む場面であり、走行中の制限は特にない。

 

車内Wi-Fiスポット機能は5台まで同時にデバイスを接続できるので、同乗者が車内で動画を見たり、ゲームをしたりと車内エンタメ性を格段に引き上げてくれる機能であり、クルマ旅には欠かせない存在だろう。

 

※2:docomo in Car Connectの使用条件、料金は以下の通り。

↑図の赤紫の箇所が使用ができない場面。それ以外は使用できるので活用の幅が広い

 

↑料金プランは3つ。通信量無制限でこの価格帯はいずれもリーズナブル。クルマでの外出頻度に合わせて選べる点がうれしい

 

 

カーナビの力を頼りつつ行きたい日本の名城(&城跡)3選

さて、「日本100名城公式ガイドブック」担当編集者にカーナビを使って行くべき名城・城跡をピックアップしてもらった3つの城を記事の締めにお届けしたい。城跡もあれば立派な天守閣があるものもある。

 

【福島県】鶴ヶ城(会津若松城)

提供:会津若松観光ビューロー

1593年に蒲生氏郷が東日本で初の本格的な天守閣を建てて「鶴ヶ城」と命名される。1868年の戊辰戦争では新政府軍の猛攻に耐え、難攻不落の名城として知られるように。1874年に全ての建築物が解体されるも、1965年に外観が再建され、天守閣も作り直された。2023年に館内を全面リニューアルして体験型の博物館に。

 

層塔型の五層天守が実に堂々していてカッコいい! 鶴ヶ城を選んだ理由が天守を一番近くで望める「西出丸駐車場」が意外とわかりづらい点。高齢の親と一緒に歴史旅に出るときは歩く距離を減らしてあげたいことを考えると、カーナビを使って訪れたい。

住所:福島県会津若松市追手町1-1

 

【愛知県】犬山城

提供:犬山城

織田信長の叔父である織田信康によって創建された現存十二天守の城。特徴的な天守は、当時のままの姿を今に伝えている。1952年に国宝に指定され、その歴史的価値と優れた建築様式で多くの観光客で賑わう。

 

その美しさたるや見惚れてしまうお城。本城を選んだのは城下町グルメが充実している点に加えて、博物館明治村やかがみはら航空宇宙博物館といった知的好奇心をくすぐる施設が近隣にあること。どちらも10km圏内にあるため、30分程度で移動でき、濃度の高い旅ができる。

住所:愛知県犬山市犬山北古券65-2

 

【東京都】品川台場(第3台場跡)

写真提供:東京港埠頭株式会社

江戸時代末期に築かれた6つの台場(砲台)のひとつで、幕府が外国船の侵攻に備えて東京湾に設けた防衛施設。このうち第3台場は第6台場とともに、1915年東京市に払い下げられ、1926年に国指定史跡となる。現在、第3台場は遺構を公園として整備され、人々の憩いの場となっている。

 

城は軍事施設ということで、品川台場が「続日本100名城」に選ばれておりピックアップ。東京観光、お台場観光の際に少しだけ足を伸ばすだけで歴史を感じられる。レインボーブリッジも近くで見ると壮観で、過去と現在を同時に楽しめる場所だ。

住所:東京都港区台場1-10-1

 

撮影(提供写真以外):茂呂幸正