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2015/11/18 17:27

Amazonが音楽配信サービス「Prime Music」をスタート! 後発ならではの秘策とは?【比較表あり】

Apple MusicやエイベックスによるAWA(アワ)、LINE MUSICなど、今年に入り各社が続々と参入している定額制音楽配信サービスですが、ついにあのAmazonが本日より日本国内でのサービスを開始しました。名称はズバリ「Prime Music」。他社にやや遅れを取る形となりましたが、そこはAmazonならではの秘策を用意して、一気に市場での巻き返しを狙っています。

 

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プライム会員なら無料。会員でなくても破格的な料金

「Prime Music」は、用意された100万曲以上の楽曲が聴き放題となる音楽配信サービス。iOS/Android端末やFireタブレットの「Amazon Music」アプリから利用できるほか、PCからAmazon.co.jpのWebサイトにアクセスして聴くこともできます。基本的にはストリーミング再生となりますが、端末に好きな楽曲やプレイリストをダウンロードするオフライン利用にも対応しています。

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最も大きな特徴は、サービスを利用できるのは同社の有料会員サービス「Amazonプライム」(年間3900円)の利用者に限られること、そして同会員なら追加料金不要ですべての配信楽曲が聴き放題となることです。つまり、Amazonプライム会員なら実質無料でサービスが利用できるというわけです。

 

また、まだプライム会員になっていない人や、普段Amazonを利用しないという人にとっても、Prime Musicの料金は魅力。Apple MusicやAWAなど他社の定額制音楽配信サービスはいずれも利用料金が月1000円前後となっていますので、1年間使うとおよそ1万2000円を支払うことになります。Prime Musicを利用するために必要な費用は、プライム会員登録の年間3900円だけですので、他社の3分の1程度で済みます。Amazonはこの破格ともいえる料金設定を武器に有料会員数の拡大を図り、ストアでの販売増加に結びつけようとしているのです。

 

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Amazonの参入により、さらに競争が激しさを増した音楽配信サービス市場。他社もAmazonの価格攻勢に応じるのか、はたまた楽曲数などのサービスの内容を強化するのか、あるいはSNSとの関連性強化などで差別化を図るのか。今後の音楽配信サービスの進化に期待が持てそうです。