グルメ
2017/5/4 14:00

一緒に作ろう! はじめての「こどもの日メニュー」に挑戦!

もうすぐ端午の節句&こどもの日ですね。端午の節句にちなんだメニューといえば「ちまき」と「柏もち」。

 

今回は、幼稚園からの仲良しという男の子と女の子のコンビが、料理研究家で管理栄養士の牧野直子先生の指導で、中華ちまきと柏もちに挑戦します! さて、おいしくできるかな?

↑藤原悠人くん(左)、中山梨花ちゃん(右)
↑藤原悠人くん(左)、中山梨花ちゃん(右)

 

はじめてのこどもの日メニューにチャレンジしてくれたのは、この春、小学校2年生になったばかりの藤原悠人くんと中山梨花ちゃん。2人は幼稚園からの友だち同士です。

 

悠人くんは、今年のお正月にマイ包丁を買ってもらったそうですが、まだたまにしかお手伝いしていません。梨花ちゃんは、近所に住むおばあちゃんの手ほどきで、包丁で野菜を切るお手伝いを幼稚園からしているとか。

 

2人ともはじめて作るメニューに、ワクワクドキドキしながら張り切っています!

 

この日、2人が作ったのはこの2品。

↑中華ちまき(左)、柏もち (右)
↑中華ちまき(左)、柏もち (右)

料理がはじまる前の待ち時間では、折り紙を折ったり、絵を描いたり、スタジオの中を見て回ったりと、じっとしていなかった2人。

 

でも料理がはじまり、牧野先生から「このグリンピースと同じくらいの大きさに野菜を切ってね」と言われると、すぐに野菜を切ることに集中。

 

幼稚園のころから包丁を使っているという梨花ちゃんは、手際よくサクサク切っています。一方、まだそれほど包丁を使い慣れていない悠人くんは、「梨花ちゃんに負けない!」オーラ全開で、真剣な表情です。

↑「大丈夫?」悠人くんの包丁さばきが気になる梨花ちゃん
↑「大丈夫?」悠人くんの包丁さばきが気になる梨花ちゃん

 

↑にんじんはかたいので、お母さんに手伝ってもらいます
↑にんじんはかたいので、お母さんに手伝ってもらいます

 

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↑炒める時も仲良く協力しあう2人
↑炒める時も仲良く協力しあう2人

 

↑柏もちのあんこを丸める2人。「悠人くん、上手だね!」と、梨花ちゃん
↑柏もちのあんこを丸める2人。「悠人くん、上手だね!」と、梨花ちゃん

 

悠人くんと梨花ちゃんは、牧野先生のアドバイスを聞きながら、協力しあってなんとか2品完成しました。途中、悠人くんが火にかけたフライパンを触ってしまい、軽いやけどをするハプニングが! でも悠人くんが手を冷やしているあいだ、梨花ちゃんと梨花ちゃんのお母さんが悠人くんの分もカバーしてくれました。

 

さて料理がかんせいして、試食したあとの2人のやり取りを聞いていると……。

 

梨花ちゃん「悠人くん、もうやけど大丈夫?」

悠人くん「あ、そうだった。やけどしたの忘れてた(笑)」

梨花ちゃん「あはは(笑)。楽しかった?」

悠人くん「うん、おもしろかった」

梨花ちゃん「わたしは楽しかった。野菜炒めるのはじめてだったし、切るのも楽しかった」

悠人くん「ぼくは、おもちであんこを包むのが一番楽しかったな。むずかしいのはなかったよ」

梨花ちゃん「わたしはおもちをこねるのが重くて大変だったな」

悠人くん「ぼくは平気だったよ。こねるのも楽しかった。また作りたい!」

梨花ちゃん「うん、わたしも作りたい」

悠人くん「中華ちまきもおいしかったよ。僕何個食べたかわかんないくらい食べちゃった」

梨花ちゃん「ちまきを巻くのも大変だったよね。お米がはみ出たり、アルミホイルがやぶれちゃったり」

悠人くん「もう一回作れば、こんどは大丈夫だよ」

梨花ちゃん「そうだね。今度はパパに作ってあげよう!」

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さて、2人のお母さんたちは、子どもたちのようすを見てどう感じたのでしょうか。

 

梨花ちゃんママ「2人とも上手だったよね」

悠人くんママ「本当に、思ってた以上にできてたし、楽しそうだったね」

梨花ちゃんママ「家では、きゅうりとか簡単なものしか切らせていなかったんだけど、野菜をすごく細かく切れていてビックリした」

悠人くんママ「梨花ちゃん、本当に切るの上手だよね。炒めるところは、悠人の分もがんばってくれたし」

梨花ちゃんママ「今回は子どもたちの勉強になったと思うけど、わたしたちの勉強にもなったよね」

悠人くんママ「中華ちまきが、アルミホイルに包んで作れるってわかったしね」

梨花ちゃんママ「もちろん、それもあるんだけど(笑)、もっとお手伝いさせても大丈夫なんだってわかった」

悠人くんママ「そうだよね。お正月に買った悠人の包丁、あまり使ってなかったんだけど、今日からさっそくお手伝いしてもらおうかな」

↑ママといっしょに作るのも楽しいね
↑ママといっしょに作るのも楽しいね

 

今回の調理の時間は、ちまきを蒸すのに時間がかかったため3時間ほどでした。ゴールデンウィークを利用して、親子でじっくりクッキングを楽しんでみてください。

↑↑試食タイムも楽しいね
↑↑試食タイムも楽しいね

 

牧野先生のコメント

2人ともはじめてとは思えないくらい上手でした。とくに野菜を同じくらいの大きさに切るのがよくできていましたね。悠人くんは最初はぎこちなかったのですが、何も言わなくても自分で工夫して、向きを変えて切ったりしていたのですごいなと思いました。何度もやったら、もっと上手になると思いますよ。

 

調理の途中で、悠人くんの指先がフライパンに触れてしまい軽いやけどをしましたが、すぐに流水で冷やしたので20分くらいで回復してよかったです。調理中に、ちょっとしたやけどや包丁で指を切ってしまうということは、大人でもよくあること。ただ、お子さんと料理をするときは、大けがにつながらないように十分気を付けてくださいね。

 

今回のメニューで、中華ちまきは蒸すところ、柏もちは何度も電子レンジをかけるところでかなり熱くなるので、そこは必ず大人がフォローしてあげてください。

 

はじめてのこどもの日メニュー

中華ちまき

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1個分 65kcal 塩分0.3g

 

《材料》(30個分)

もち米 2カップ
豚ロース肉薄切り 100g
にんじん 50g
たけのこ 60g
しいたけ 中2枚
グリンピース 大さじ2(40g)
サラダ油 大さじ3
水 1と1/2カップ
A(しょうゆ 大さじ1と1/3、酒 大さじ1と1/2、 塩 小さじ2/3、 砂糖 小さじ1、 鶏がらスープの素 小さじ1)

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《作り方》

1)もち米は洗って3~4時間浸水させてざるにあげる。

2)にんじん、たけのこ、しいたけはそれぞれ、5mm角に切る。豚ロース肉薄切りは細かく刻む。

↑お肉はすべりやすいので、切りにくそうな悠人くん
↑お肉はすべりやすいので、切りにくそうな悠人くん

3)フライパンにサラダ油を熱し、2)の豚肉、にんじん、たけのこ、しいたけを炒める。

↑このくらい火が通ったら、もち米を入れます
↑このくらい火が通ったら、もち米を入れます

 

4)豚肉の色が変わったら、もち米を加えさらに炒め、米が透き通ったら、水、Aを加え、水分がなくなるまで炒める。最後にグリンピースを加える。

↑もち米が入ると混ぜるのも大変なので、ママにバトンタッチ(左)、最後にグリンピースを入れます(右)
↑もち米が入ると混ぜるのも大変なので、ママにバトンタッチ(左)、最後にグリンピースを入れます(右)

5)18~20cm四方に切ったアルミホイルに4)を入れて口を閉じる。

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6)蒸気の上がった蒸し器で20~25分蒸す。

↑蒸し器に入れます。熱いのでママにおまかせ
↑蒸し器に入れます。熱いのでママにおまかせ

 

柏もち

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1個分 150kcal 塩分0g

 

《材料》(6個分)

よもぎ粉入り白玉粉 150g
片栗粉 大さじ3
砂糖 大さじ2
水 3/4カップ~
こしあん 120g
柏の葉 6枚

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《作り方》

1)耐熱ボウルに白玉粉、片栗粉、砂糖を混ぜ、水を少しずつ加えながら耳たぶくらいの堅さになるまで練る。

↑ちょっとずつ水を加えるのがポイント
↑ちょっとずつ水を加えるのがポイント

 

 

↑こんな感じにまとまったらOK!
↑こんな感じにまとまったらOK!

2)1)にラップをふんわりとかぶせ、600Wの電子レンジに1分かけたあと木べらでこねるようによく混ぜる。これを4回くり返す。

↑電子レンジに入れます
↑電子レンジに入れます

 

↑1回目はこんな感じ。電子レンジにかけるたび緑が濃くなってきます
↑1回目はこんな感じ。電子レンジにかけるたび緑が濃くなってきます

 

↑4回目が終わって、おもちになったよ!
↑4回目が終わって、おもちになったよ!

 

3)バットに片栗粉(分量外)をふっておく。あんこを6等分に丸めておく。

↑粘土工作みたいで楽しい!
↑粘土工作みたいで楽しい!

 

4)手を水でぬらして、2)を6等分して、3)のバットに円形に広げ、あんこをのせてはさんで形を整える。柏の葉でつつむ。

↑熱いので、ここはママたちの出番
↑熱いので、ここはママたちの出番

 

↑お店で売っているのみたい
↑お店で売っているのみたい

 

悠人くん食べ過ぎだよ~。自分で作るとおいしくて、ついたくさん食べちゃうよね。

↑2人ともおもちが大好き!
↑2人ともおもちが大好き!

 

監修:牧野直子(まきのなおこ)

管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。

大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。

著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。