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2016/10/27 10:30

セブン×日清の新カップ麺は“もう食べられない味”がテーマ! 「すずめ」「一風堂」の幻の味が時空を超えて復活

セブン&アイ・ホールディングス(以下:セブン)と日清食品は、共同開発したカップ麺の新商品を発表しました。発表されたのは、「セブンプレミアム 幻の名店 すずめ」と「セブンプレミアム IPPUDO NYクラムチャウダーヌードル」の2種類。セブンイレブンやイトーヨーカドーをはじめとした、全国のセブン&アイグループ各店で順次発売されます。

 

2016年10月すずめ

セブンプレミアム 幻の名店 すずめ

11月15日発売予定 257円

「惜しまれつつも閉店した名店の味をカップラーメンで再現する」というコンセプトのもと誕生した、「幻の名店」シリーズ第一弾。濃厚ながらもあっさりとした後味で、臭みのないマイルドなスープが特徴の豚骨醤油味です。

 

2016年10月すずめ

セブンプレミアム IPPUDO NYクラムチャウダーヌードル

12月6日発売予定 213円

「海外で進化した日本の人気ラーメン店のオリジナルメニューを逆輸入する」というコンセプトを掲げて開発された、「逆輸入ラーメン」シリーズ第一弾。アサリのうまみを利かせた濃厚なホワイトソースのスープをベースに、ペッパーの辛みと特製トリュフオイルの香りでアクセントを加えた味わい深い一杯です。

 

新シリーズスタートにはこんなエピソードが……

セブンといえば、「名店仕込みシリーズ」で数々の有名店のラーメンを商品化してきました。同シリーズの第一弾である「一風堂」「山頭火」「すみれ」が登場したのは2000年のことで、当時は斬新なアイデアと品質の高さで多くの人を驚かせました。しかし、そんな有名店ラーメンの“パイオニア”にも昨今では大きな悩みがあったようです。

 

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それは「新しいユーザー層が開拓できていない」ということ。1971年にカップヌードルが生まれてから今年で45年、カップ麺の購入客層は年々高齢化していますが、これはぞくに言う“カップヌードル世代”が歳を重ねていることが影響しています。逆に若者層のカップ麺購入率は、以前より大きく減少しているのです。

 

まず考えれるのは「日本人は昔よりラーメンそのものを食べなくなったのか」ということですが、そうとも言えません。現在でも有名ラーメン店には行列が絶えず、期間限定のラーメンイベントには男女問わず多くのファンが詰め掛けています。これらの事実を踏まえ、セブンは「日本人のラーメン離れが進んでいるのではなく、我々が消費者のニーズに応えられていない」という結論を出したのです。

 

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消費者のニーズに応えるため、セブンは今回の新商品発表に際して二つの新しい施策を打ち出しました。まず一つ目が「もう食べられない味を商品化しよう」ということ。日本におけるラーメンの歴史は永く、店主の高齢化や店の後継者が見つからずに閉店してしまうラーメン屋が増えています。そんな「惜しまれつつ閉店した店」のラーメンを商品化したのが「幻の名店」シリーズです。

 

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二つ目の施策は「海外でしか食べられないラーメンを商品化しよう」というもの。昨今における「日本のラーメン」は海外での評価も高く、有名ラーメン店が海外に出店するパターンが増えてきました。海外出店にあたり、その国に合わせてメニューや味も調整されるため、必然的に海外でしか食べられないラーメンが誕生します。それらの商品化を実現したのが「逆輸入ラーメン」シリーズです。

 

イチ早く発表されたばかりの新商品を実食!

ここまで商品開発のエピソードを語ってきましたが、これらのラーメンがどんな味をしているのか気になるところですよね。ということで、ここからは二つの新商品「セブンプレミアム 幻の名店 すずめ」 と「セブンプレミアム IPPUDO NYクラムチャウダーヌードル」の全貌を詳しく見ていきたいと思います。

 

■セブンプレミアム 幻の名店 すずめ

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麺は中細ストレートのノンフライ麺を使用。麺は3層になっているため、のどごしも抜群です。ずすめのラーメンの特徴であるコシのある麺や、茶褐色のスープに浮かぶ白っぽい薄めの麺色まで忠実に再現されています。

 

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スープはあっさりとした醤油豚骨味。豚骨と鶏ガラをベースにしたスープに、たまねぎ、にんじん、ニンニクなどの野菜の甘みを加えています。こうすることで、あっさりとした口当たりとコクの深さが両立した絶品のスープに仕上がるのです。

 

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具材はチャーシュー、ネギ、もやしといたってシンプル。特にチャーシューには人一倍こだわったようで、3.5ミリの厚さにすることで、実際のお店のチャーシューにも引けをとらない肉感を表現しています。

 

■セブンプレミアム IPPUDO NYクラムチャウダーヌードル

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使用しているのは中太ストレートのフライ麺。濃厚なスープとの相性も良く、麺とスープがほどよいバランスで絡みます。食べ応えも申し分なし!

 

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アサリの旨みが効いたクラムチャウダーをベースにしたスープは、ペッパーの辛味がアクセントに。また別添で特製のトリュフソースが付いており、これを加えることでクラムチャウダーとトリュフの良さを引き立てあう絶妙な香りが楽しめます。

 

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具材に使われているのは、ベーコン、ポテト、オニオン、ネギ、赤唐辛子。特に日本のラーメンではあまり使われていないベーコンやポテトは、海外ラーメン独自の世界観を演出してくれます。

 

名店の味を忠実に再現する「名店仕込みシリーズ」を踏襲し、もう食べることができないラーメンが家庭の食卓で楽しめる「幻の名店」と「逆輸入ラーメン」シリーズ。これまでも時代の流れを敏感に察知し、消費者のニーズに瞬時に応え続けてきたセブンらしい商品といえるでしょう。今後はどんな幻の味が商品化されるのか、カップ麺の新シリーズから目が離せませんね。