スポーツ
2018/1/20 17:00

大人が夢中で泥遊び! リーボック スパルタンレースが日本で再び開催

30以上の国々で100を超えるレースが行われ、100万人以上が夢中になっている「オブスタクル(障害物)レース」、それが「リーボック スパルタンレース」。泥まみれになってフィニッシュを目指す、そんなタフなレースがパワーアップして再び日本で開催。自然豊かな相模湖プレジャーフォレストで開催された、日本で2回目のレースに出場してみた。

 

「スパルタンレースって知ってる?」と問えば、「ああ、あの泥んこになるヤツね」と返されるほど、まだ日本では1回しか開催されていないにも関わらず、その認知度はかなり高まっている(第1回目のレースの記事はこちら)。これもビジュアル面での影響が大きいのだろう。有刺鉄線をくぐったり、泥の中を這い進んだり……。まぁマッチョな人にしかできない過酷なイメージ。

 

しかし、恐る恐る2017年の5月に開催されたレースに出場した感想を言えば、「キツいのはキツい、でも何とかすればフィニッシュできる!」という印象。たとえクリアできない障害物があっても、バーピーを30回すれば、次に進めるものがほとんど。よって“頑張りさえすれば”なんとかフィニッシュまで到達できるからだ。

これがスパルタンレースを象徴する「バーピー」。ちゃんとしたフォームで30回するのはかなり大変!

またチームで挑戦することもできるので、お互いに協力し合ってフィニッシュを目指せば、ひとりで行うよりも、より完走できる確率は高まる。同時にチームワークを強化されるし、さらにお祭り感も楽しめる。

さて、2回目の今大会はSNSなどで“泥まみれ”の画像が拡散されたこともあり、2日間のイベントに規模を拡大。2日合計で1万人近い参加者を集めての開催になった。だが拡大したのは、参加人数だけではない。第1回大会では、約7㎞のコース中で2023か所の障害を越える「スパルタン・スプリント」しかなかったが、今回から13㎞以上のコースの中に2429か所の障害がある「スパルタン・スーパー」を新設。距離が長くなったことにともない、日本初登場の障害も登場した。

↑こちらも新種目のKIDSレース。子供用とは思えないしっかりしたオブスタクルが準備されており、すごい迫力
↑こちらも新種目のKIDSレース。子供用とは思えないしっかりしたオブスタクルが準備されており、すごい迫力

さて、前置きが長くなってしまったが、いよいよ自分の出走時間が来た! このレースは全員が一斉に集まって一斉にスタートするのではなく、大体15分ごとに約200名が順番にスタートしては、フィニッシュしていくウエーブ方式を採用しているので、コース上に人がごった返すことはない。約200名の“スパルタン”と一緒にスタートする。

↑朝から雨が降り続く10月21日(土)。次の日のレースは、台風直撃のため、残念ながら取りやめに。このときはまだ、ウエアがキレイだったな……
↑朝から雨が降り続く10月21日(土)。次の日のレースは、台風直撃のため、残念ながら取りやめに。このときはまだ、ウエアがキレイだったな……

 

このレースの特徴は、当日スタートするまでどんな障害がどんな順番であるのか分からないところ。走りはじめてから、まずは軽めの障害をいくつかクリアしていくと出てきました! 日本初上陸の障害「ダンクウォール」が!!

頭のてっぺんまで泥水にどっぷり浸かることになる。ちなみに壁の下をくぐるのが正式なルール。

 

↑泥水に頭の先までどっぷり浸かるって、なんだか勇気というか、決心がいるというか。これをクリアしてからは、“汚れ”は全く気にならなくなった
↑泥水に頭の先までどっぷり浸かるって、なんだか勇気というか、決心がいるというか。これをクリアしてからは、“汚れ”は全く気にならなくなった

 

↑有刺鉄線の下をくぐる。距離は10mくらいだが、地味に身体にダメージが。他の参加者のうめき声がそのつらさを物語る
↑有刺鉄線の下をくぐる。距離は10mくらいだが、地味に身体にダメージが。他の参加者のうめき声がそのつらさを物語る

 

↑この丸い玉、滑って持ちにくいし、重いのなんのって!
↑この丸い玉、滑って持ちにくいし、重いのなんのって!

 

↑やり直しなし! 1発勝負で奥の的にやりを投げる。失敗したら……もちろんバーピー30回!
↑やり直しなし! 1発勝負で奥の的にやりを投げる。失敗したら……もちろんバーピー30回!

 

↑砂袋の重さは30㎏。持ち方に個性が出ますね。筆者はは「抱っこスタイル」、左奥の人は「後頭部ノーハンドスタイル」でしょうか
↑砂袋の重さは30㎏。持ち方に個性が出ますね。筆者は「抱っこスタイル」、左奥の人は「後頭部ノーハンドスタイル」でしょうか

 

↑障害と障害をつなぐ道は、このようなトレイルをひた走る
↑障害と障害をつなぐ道は、このようなトレイルをひた走る

 

↑マイナス方向に反り立つ壁を……
↑マイナス方向に反り立つ壁を……

 

↑こっち側によじ登る
↑こっち側によじ登る

 

↑ルールでは、お尻をつけて引っ張らなきゃいけない種目でした。どうりで簡単だと思った。あとでバーピー30回やっておきます……
↑ルールでは、お尻をつけて引っ張らなきゃいけない種目でした。どうりで簡単だと思った。あとでバーピー30回やっておきます……

 

↑こういう“ぶら下がる”種目は、ほとんどクリアできない。できなければ……もちろんバーピー30回!
↑こういう“ぶら下がる”種目は、ほとんどクリアできない。できなければ……もちろんバーピー30回!

 

↑ジャングルジムみたいなものだが、かなり巨大でてっぺんまで上ると意外と怖い
↑ジャングルジムみたいなものだが、かなり巨大でてっぺんまで上ると意外と怖い

 

これらの障害物は、5㎞ちょっとのコースに設置してあった24の障害の一部。パワー系あり、瞬発系あり、テクニック系あり。バリエーションに富んだものが次々に現れてまったく飽きない。というよりも今回は障害と障害の間をトレイルでつないでいるので、トレイルランの要素も加わり、飽きているヒマがないといった感じ。

履いてて良かった! 専用シューズでより快適なレースを

このレースのもうひとつの側面として面白いのが、専用のシューズやウエアなどのギアがあるところ。「スパルタンレース用って必要か?」と疑問に思うかもしれないが、特殊な競技であるこのレースにフィットするような設計で、実に秀逸な出来。

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リーボック「オールテレインスーパー3.0」
メンズ:25cm~30cm/ウィメンズ: 23cm~26cm
1万3500円
https://fitness.reebok.jp/

 

↑今回のように雨でぬかるんだトレイルを走るコースでは、シューズ選びが重要
↑今回のように雨でぬかるんだトレイルを走るコースでは、シューズ選びが重要

 

特にこの「オールテレインスーパー3.0」という専用シューズは、雨が降り続いたマッドコンディションで特に威力を発揮するもの。今回このシューズを履いていた筆者は、つるつる滑る泥の滑り台みたいになっていた箇所も、確実にグリップしてガンガン登れていた。転んでいるほかの参加者を横目に見て「履いててよかった!」と思ったほど。

↑グリップの秘密は、このアウトソール。各ノブの配置、大きさ、硬さを絶妙に調整。アスファルトでも、泥の中でも確実に路面をとらえる構造。土踏まず付近のくぼみは、両方の足でロープをグリップできるデザインのため「ロープクライム」で真価を発揮する
↑グリップの秘密は、このアウトソール。各ノブの配置、大きさ、硬さを絶妙に調整。アスファルトでも、泥の中でも確実に路面をとらえる構造。土踏まず付近のくぼみは、両方の足でロープをグリップできるデザインのため「ロープクライム」で真価を発揮する

 

↑アッパーは大きめのメッシュ構造。シューズ内の熱気はもちろん、侵入してくる水を素早く外に排出する
↑アッパーは大きめのメッシュ構造。シューズ内の熱気はもちろん、侵入してくる水を素早く外に排出する

 

↑ソールのサイドに設けられた穴は、シューズ内部とつながっていて、シューズ内に入った水を効果的に排出
↑ソールのサイドに設けられた穴は、シューズ内部とつながっていて、シューズ内に入った水を効果的に排出

 

泥の森を抜けて、ついにフィニッシュ!

↑雨のおかげで火力は小さめ?
↑雨のおかげで火力は小さめ?

 

5㎞森の中を走り回って、ついにフィニッシュエリアへ!

最後の障害は、燃え上がる火の上を飛び越えるのがお決まり。1時間以上泥だらけになった(された)割には、自然に笑顔があふれてくる。それは他の参加者も同じ。ちょうと同じ時間にフィニッシュした参加者に話を聞くと「このレースは自分に足りないものとか、弱いものが自然と見えてくる。だから参加するんですよ」とのコメントが。確かにバーピーを楽な方法でこなしていけば、割と楽にフィニッシュはできる。バーピーを監視する監視員はいないし。でもそれじゃイカンと、自分を奮い立たせるのもすべて自分。そこに向き合うのが、スパルタンレースの楽しさなのかもしれない。

世界中のビジネスマンに愛されているのもなんだか納得できる。「意識高い系」などと敬遠しないで、瞬発力も、持久力も、パワーも、さらにメンタルも鍛えてくれるスパルタンレース、来年は参加してみませんか?

来年はさらに距離の長い20㎞以上を走る「ビースト」も登場!

大会情報はこちらから。

「スパルタンレース・ジャパン」

http://www.spartanrace.jp/ja

 

撮影/武智佑真