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2017/2/8 16:00

【カーナビ素朴な疑問】 高速道路の大渋滞では 「となりの車線の方が流れている」ように見えるのはなぜ?

これからやって来る春の行楽シーズンやGWには、恒例の「高速道路の大渋滞」が発生します。渋滞にハマる度に思うのですが「この渋滞が一生続くのではないか?」という不安と、隣の芝生が青く見えるように「隣の車線の方が早く進んでいるんじゃない?」という疑問を抱いてしまいます。そこで、渋滞の原因や心構えを自動車ジャーナリストである清水草一さんにお伺いするとともに、渋滞に遭遇した場合、その時間をどう有効に過ごすのかを考えてみたいと思います。


 

そもそも「渋滞」って、どうして発生するの?

渋滞は道路のキャパシティを越えた瞬間に発生する「必然」

毎年、帰省や行楽、GWシーズンになると発生する高速道路の「渋滞」。これだけクルマが進化したにも関わらず、どうして解消できないのでしょうか? そこで、渋滞のメカニズムについて自動車ジャーナリストである清水草一さんにお聞きしてみました。

 

「渋滞には事故渋滞と自然渋滞がありますが、事故渋滞は事故や故障により渋滞が発生してしまうので仕方ありません。問題なのは自然渋滞。その原因は道路の構造的問題で、道路のアップダウンによる勾配の変化に対してドライバーが速度を一定に保てなくなり、それが何十台、何百台、何千台と連なることで渋滞が発生してしまうのです。交通量の多い時間帯や連休などでは顕著に表れ、交通量のキャパシティを越えた瞬間、自然渋滞は“必然”として発生し、交通量が多ければ多いほど渋滞が伸びてゆくことになります。将来、高速道路を走る全てのクルマが自動運転になれば渋滞は解消してゆくと思われますが、インフラや自動運転システムが普及するまでは、『渋滞』を無くすことは難しいでしょう。ただし、ドライバーが自車の速度をしっかりと把握し、速度を一定に保つように努力することは重要なこと。その心がけ次第で渋滞を軽減することは可能です」と教えてくれました。

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実は車間距離を一定に保てば渋滞は緩和できるという研究結果もあり、渋滞していない走行時に高速道路上の車間距離認識表示板を使って距離感を把握しておくことも重要。また、carrozzeriaのサイバーナビには前方を走る車両との推定距離を表示する機能があるので、上手に活用すれば車間距離を感覚的につかむことができるのです。

 

 

渋滞の最大の敵はストレスだ!

渋滞が永遠に続くのでは…との不安を考えるよりも、車内をエンタメ空間に!

高速道路の渋滞で毎回感じることは「隣のレーンの方が流れているんじゃないの」という、隣の芝生が青く見える都市伝説です。渋滞をしている時には、どの車線が一番有利なのでしょうか? ということで、この疑問も清水草一さんにお聞きしてみました。

 

「みなさん、渋滞にハマると考えることですよね。でも、トータルで考えたら、渋滞でレーンを変えても変えなくても大差はありません。実際に試した結果、約20キロの渋滞で車線変更をしないクルマと、車線変更をしながら走ったクルマの差は『数分程度』でしかありませんでした。数分の時間を削るためにセコセコと車線を変えるよりも、どっしりと車線キープで走ったほうが事故を起こす確率も低くストレスも溜まりません。隣の車線が流れて見えても、結局はその車線にレーンチェンジするクルマが増え、速度を調整するために流れが遅くなります。すると、どのレーンも平均化されてしまい20キロ程度の渋滞では数分の差でしかなくなるということです。ですから渋滞に遭遇したときはイライラするのは愚の骨頂。逆に『渋滞を楽しむ余裕』を持つことが重要になります。普段、高速道路にクルマを止めることは違法ですが、渋滞している時はせっかくクルマが止まっているのですから、じっくりと観察する絶好のチャンス。高速道路の構造や路肩の変化、橋脚の裏側などの構造は意外と面白く、初めて見るような光景が楽しめるはず。また、周囲のドライバーや家族構成を考えながら、人間ウォッチングするのも結構、面白いですよ(笑)」

 

逆に「渋滞をどう楽しく過ごすか」と考えてみるのも一つの手です。家族連れのドライブなら、車内をエンタメ空間にしてくれる後席用モニターが効果絶大。テレビやお気に入りのDVDを再生すれば、渋滞でぐずる子どもに手を焼くこともありません。サイバーナビの場合、前席に座っている大人は好きな音楽を、後席の子どもはDVDをと、それぞれ好きなソースを楽しめるので、子どものために車内が永遠にアニメ……という、親にとっての苦痛もなくなる機能を持っています。

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一方、多くのドライバーは渋滞時にどんなことをして過ごしているのかといえば、音楽やラジオを聴くのが一般的。しかし、これにも限界があります。同じCDを無限ループで聴くのは飽きてしまうし、ラジオ番組も好みが分かれるところ。これまたサイバーナビなら、新たなる音楽環境として独自のスタイルを提供してくれます。

 

それが近頃、日本でも使えるサービスが増えてきた音楽ストリーミング。サイバーナビには、使いやすさと楽しさをドライブ最適にした「ミュージッククルーズチャンネル」という機能があり、その時の気分や季節、年代など数多くのチャンネルからセレクトできるほか、走っている場所や時間に合わせたチャンネルを提案してくれるのです。かつて、ドライブデートの時に「海沿いで聴いたら盛り上がるだろうなぁ」と夜なべで音楽を編集したことを思えば、夢のような機能がここに実現されているわけです!

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家族や仲間とのドライブでは「ミュージッククルーズチャンネル」のボーカル音をカットする機能がおすすめ。渋滞の高速道路がノリノリ&アゲアゲのカラオケボックスへと早変わり(笑)。3時間、4時間の渋滞なんてあっという間に過ぎてしまいそうです。

 

渋滞での不安解消は「情報」次第!

渋滞には事前準備をして立ち向かい、素早く情報をキャッチできるカーナビを活用すべし!

渋滞は備えあれば憂いなし。まずは渋滞に対してどれだけ準備をしておけるかが重要になることを覚えておきましょう。高速道路に乗る前にガソリンを補給し、簡単な軽食や飲み物を用意すること。そして、事前にトイレを済ませておくことも渋滞時の安心につながります。予備情報を持たずに渋滞に突入するのではなく、渋滞の場所をしっかりと把握しておくことで、渋滞の最後尾に着く前に、手前のSAやPAでトイレ休憩や食料や飲み物を補給することができるのです。

 

あまり知られていないことですがSA(サービスエリア)は休憩所、トイレ、売店・食堂、給油所が備わっている大型のものが多く、PA(パーキングエリア)は、トイレと売店程度の小規模の場合が多いとされています。トイレ休憩程度ならSAよりもPAの方が空いていることも多く、渋滞の前にトイレを利用する場合にはPAの方が時短につながります。

 

サイバーナビはSA・PAまでの距離や通過時間、レストランやコンビニなどの施設情報やトイレの位置を表示することができ、パーキングに到着してから右往左往することもなくなるので超便利。ガソリンスタンドやコンビニ、スタバやマクドナルドなどのファストフード店などの有無から、立ち寄りたいPA・SAを決めることも可能。パーキングまでの所要時間が分かれば「これくらい時間がかかるのなら、水分は控えておこう」、「少しお菓子を食べて空腹を満たしておこう」、「次のSAでガソリンを給油できるので大丈夫」など、具体的な計画が立てられるので安心です。

 

渋滞の場所、目的地までの所要時間など、詳細な情報を得ることで渋滞でのストレスは大きく軽減されます。ラジオやスマホでも交通情報は手に入りますが、到着予想時刻や通過時間など自分のクルマの先が読めるカーナビがあれば、どんな渋滞も怖くありません。渋滞でイライラし、せっかくのドライブでストレスを溜めてしまうのは本末転倒。車内で過ごす時間を充実させるエンターテイメント性とドライブに関わるリアルタイムな情報を備えたサイバーナビなら渋滞も楽しい時間に変わるかもしれません!


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