ワイヤレス充電技術の国際標準規格を策定する業界団体のワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)は、2025年中にサムスンのGalaxyデバイスがQi2規格に対応することを明らかにしました。GoogleもQi2規格の開発を主導するそうです。
WPCの公式リリースによれば、2025年にはAndroidデバイスで「Qi2の加速」が起こり、より多くのスマートフォンがQi2に対応するとのこと。現在、Qi2に対応したAndroidスマートフォンは、HMD Skylineただ一つです。
WPCは2025年には「サムスンのGalaxyデバイスでQi2対応のAndroidデバイス」が登場すると思われると述べています。次期Galaxy S25シリーズについては、対応する純正ケースを装着すればQi2充電できるとの噂もありますが、単体で充電できるかどうかは気になるところです。
さらにWPCは、GoogleもQi2にコミットしており、「高出力ワイヤレス充電技術」を含むQi2.2の開発を主導しているとも述べています。これは、一部のPixelスマホで実装された高速充電を指しているようです。
すでにGoogleはPixelスマホにおいて、自社製の充電スタンドPixel Standと組み合わせることで、Qiの最大15Wを超える23Wでの充電を実現しています。同社がこの技術をWPCに提供したことで、他社の充電器やスマホがより高速な充電に対応することになりそうです。
Googleが今後のPixelスマホにQi2を採用するとの噂はまだありませんが、そうした展開になるのが極めて自然でしょう。Qi2対応となれば、高速充電が可能となるほか、磁石によりスマホと充電器の位置合わせが楽になります。
Galaxy S25シリーズがQi2に対応すれば、Qi2準拠のサードパーティ製充電器も発売されやすくなるうえ、Qi2対応の他社製スマホが続々と登場する好循環につながるはず。とりあえず、1月23日未明に開催されるサムスンの新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」に注目しましょう。
Source: BusinessWire
via: 9to5Google