普段衝動買いをすることは少ないのですが、時には例外もあります。使っているイメージがすぐに思い浮かぶものや、生活空間に自然となじみそうなものには、つい手が伸びることも。“準衝動買い”とでも呼ぶべきこうした買い物は、日常に思わぬスパイスを与えてくれるようで楽しいものです。
キッチンに思わぬ出会い
soil「キッチンイレイサー」
2970円(税込)
そんな風にして最近キッチンに加わったのは、珪藻土製品でおなじみsoilの「キッチンイレイサー」です。
独特の質感と風合いが生み出す佇まいは、画材と見間違えてしまいそう。でも実は掃除道具で、その名の通り、キッチンでの汚れを「イレース=消し取る」ためのものなのです。
使ってみると
やかんの底で試してみました。掃除前は経年による薄めの焦げやカルキ汚れが目立ちます。
イレイサーの先を1センチほど水で濡らし、軽めに擦っていきます。程なくペースト状の汚れが浮き上がりますので、タオルで拭き取り作業を継続。こまめに先端を水で濡らしながら(近くに水の入ったコップを置いておくのがおすすめです)汚れが落ちるまで擦り続けます。
苦労なく数分で汚れが落ちてきました。こちらが汚れを落とした後のやかん。写真では少しわかりにくいのですが、焦げはほぼ消え去り、カルキ汚れも大分緩和されました。いつもは気になった時に金属たわしで磨いていますが、力を入れなくても、たわしでしっかり擦った時と同じくらいきれいになります。
お手入れ簡単
使い終わったら汚れた先端部分を水洗いし、よく乾かすだけ。割とすぐに乾くので片付けが楽ですし、インテリアに自然と溶け込むので、出しっぱなしでも違和感がありません。
こんなデメリットも
洗剤いらずで手軽に掃除でき、おおむね満足していますが、使ううちにデメリットも見えてきました。まず気になるのは、擦っていると細かい汚れがポロポロと落ちること。隙間に入り込んでしまうと後始末が面倒なので、シンクの近くで使うのが便利です。
また、使用可能素材を選ぶので注意が必要です。使いみちを誤まると塗装が剥がれてしまいますので、まずは目立たない場所で試してから本掃除にお入りください。
■使えないもの:アルミ、銅、真鍮、ホーロー、木、プラスチックなど
焦げの記憶を消し去る
ステンレス製の調理道具が多いわが家では、キッチンイレイサーが掃除の主力アイテムになりました。これまで気合いを入れてたわしでこすっていた焦げも、今では気軽に落とせます。焦げた事実をなかったことにしてくれる、まさに “キッチンの消しごむ” です。
最終情報確認日:2025/02/20