商業利用が徐々に広がりつつあるヒト型ロボットですが、もし家庭用が普及したら、どんな光景なのでしょうか? そんな近未来を断片的に描いた動画が公開されました。
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家庭用のヒト型ロボット(ヒューマノイド)を開発している、ノルウェーの1X社。ChatGPTでおなじみのOpenAIから支援を受けている同社は先日、「NEO Gamma」と名付けられたヒト型ロボットを発表しました。
ヒト型ロボットの執事であるNEO Gammaは、やかんでお湯を沸かしたり、掃除機を使って掃除したり、食べ物を運んだり、窓を掃除したり、さまざまな家事を手伝ってくれます。同社はこのヒト型ロボットを「あなたのパーソナルなアシスタントであり、仲間である」と表現。動画を見る限り、私たちの日常生活に溶け込んでいるように見えます。
ベージュのニットスーツで覆われたボディは、人と同じような自然な動きをみせ、物を拾ったり、椅子に座ったりするなどの動作も可能だとか。現在のプロトタイプは人間による遠隔操作で行われていますが、将来的には自律的に動く計画だそうです。
SF映画やマンガ、アニメでしか見たことがなかったような、ロボットと生活する世界。NEO Gammaの動画への反応を見てみると、「(病気やケガで)身体に障がいがある人の生活を変える」「かわいい」と肯定的に捉える声があります。その一方で「怖い」「ターミネーターに一歩近づいた」と恐怖すら覚える人もいる模様。将来は「家族写真にAIも加えるべき?」なんて声もあります。
コンピューターサイエンスの専門家の中には「家事を手伝うヒト型ロボットは、今後5年から10年以内に広がる」と予測する人もいます。
1X社は、ヒト型ロボットが日常生活に溶け込むためには人とともに開発しなければならないという考えのもと、プロトタイプを実際の家庭で利用してもらい、よりよい開発を進めていく方針です。
【主な参考記事】
Daily Mail. Your personal robo-butler: Futuristic humanoid can boil the kettle, do the hoovering and fold your laundry – but fans claim it belong in a HORROR movie. February 25 2025
The Sun. I’LL BE VAC Human-like robot housekeepers could be cleaning, tidying and cooking within a decade. February 22 2025