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2017/1/24 6:00

富士フイルムが「歴史的意義を持つ製品」と太鼓判! 中判ミラーレス「GFX 50S」など3モデルを発表

1月19日に富士フイルムがデジタルカメラの新製品、GFX 50S、X-T20、X100Fの3機種を発表。この新製品の発表会は、同社のXシリーズのイベント「FUJIKINA 2017 京都」の一環として、京都市の二条城 二の丸御殿台所にて、国内外の報道関係者、カメラマンなど、およそ200人が参加するなかで行われた。

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↑会場となった京都市・二条城 二の丸御殿台所

 

発表会では、まず富士フイルム 代表取締役会長・CEOである古森重隆氏が登壇。同社が事業を多角化しつつも、フィルム時代から続く「写真文化を守り、発展させていく」というスタンスを持続していくこと、今回発表するXシリーズカメラ、とりわけ中判ミラーレスカメラのFUJIFILM GFX50Sが、今後の写真やカメラにとって、歴史的意義を持つ製品であろうことなどを訴えた。

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↑富士フイルム 代表取締役会長・CEO 古森重隆氏

 

次に富士フイルム 光学・電子映像事業部長の飯田年久氏が、GFX 50Sの概要や特徴について解説。画質を重視すると、画素数だけでなくセンサーのサイズが重要になってくることを主張。一方でセンサーを大きくすることによるボディの大型化のデメリットに言及しつつ、その対策としてミラーレス化することで、従来のフルサイズ一眼レフ並みの小型化を実現したと述べた。カメラのミラーレス化や電子シャッターの装備により、高画素なカメラで目立つ振動による画質劣化を徹底的に抑えられたという。

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↑富士フイルム 光学・電子映像事業部長 飯田年久氏

 

FUJIFILM GFX50Sのほか、同日発表されたAPS-CサイズミラーレスカメラのFUJI FILM X-T20や同じくAPS-Cサイズセンサーを採用したコンパクトデジタルカメラのX100Fの特徴などについても紹介された。ここからは、これら3モデルそれぞれについて見ていこう。

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フォトキナで注目を集めた中判ミラーレス機がついに登場!

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FUJIFILM GFX50S
実売予想価格:80万4060円(ボディ)
発売:2月下旬予定

重量43.8×32.9mmの有効5140万画素センサーを搭載した中判ミラーレスカメラ。大型センサーを採用しながらも、重さはフルサイズ一眼レフと同クラスの920g(ボディ)を実現している。背面モニターはチルト式で、タッチ操作に対応することなどで、高い操作性を確保。そのほか、着脱式のEVFやバッテリーグリップなど豊富なアクセサリーが用意され、スタジオワークを含む業務使用から、風景撮影などフィールドでの使用まで多くの撮影シーンに対応できる。

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↑両手でしっかりホールドできるサイズ感。レンズも小型化、高性能化を追求した専用のGマウントレンズを採用する

 

同社担当者によると「大型センサーによるフルサイズ一眼以上の大きなボケ描写や、高画素ながら階調豊かな描写力を思う存分楽しんでほしい」とのこと。発売は2月下旬を予定。

 

上位モデル譲りの画質性能をコンパクトボディに凝縮!

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FUJIFILM X-T20
実売予想価格:11万2860円(ボディ)/5万3460円(XF50mmF2 R WR)
発売:2月下旬予定

X-Pro2やX-T2といった上位機種同等の画質を維持しつつ、小型・軽量化を実現。静止画だけでなく、4K動画記録や動画撮影時のフィルムシミュレーション適用など、ムービー機能も充実する。デザイン面では、シャッター速度や露出補正など、基本的な設定がダイヤル式で電源を入れなくてもカメラの設定が確認できるのも魅力だ。

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↑EVFもX-T2同等の約236万ドット(ファインダー倍率はやや小さめ)で背面液晶は3型約104万ドットのチルト式。タッチ操作にも対応する

 

レンズもXF50mmF2 R WRが新登場し、大口径で軽量なF2の単焦点レンズが18mm、23mm、50mmの3本となった。同社担当者によると「X-T20とF2レンズの組み合わせは、デザイン面での相性もよく、所有欲を掻き立ててくれる組み合わせだと思います」とのこと。

 

往年のフィルムカメラを彷彿させる操作系に好評のモノクロモードを搭載!

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FUJIFILM X100F
実売予想価格:15万6060円
発売:2月下旬予定

高級コンデジのX100シリーズの4世代目。OVFとEVFを組み合わせ、見やすさと正確さを両立した「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を採用している。操作系はダイヤル中心に構築され、ISO感度指標もシャッター速度ダイヤル部に組み込まれている。

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↑ボディ背面の操作ボタンはモニターの右手側に集約。さらにAFポイントを素早く移動できる「フォーカスレバー」も装備

 

また、フィルムシミュレーションにX100シリーズとしては初となる「ACROS」モードを搭載。モノクロ撮影がこれまで以上に楽しめるようになった。同社担当者によると「従来機では、シルバーのボディが人気でしたが、デザインが従来よりソリッドな印象になり、ブラックのボディも要注目です」とのこと。

 

京都に国内外から報道関係者を招いて大規模な発表会を開いたことからも、この3モデルに対する同社の力の入れようが感じられた。どんな撮影が楽しめるのか、いまから発売を心待ちにしたい。