果てしない宇宙に向けてポストカードを送る——。そんな壮大なプログラムに誰もが無料で参加できるのをご存知ですか? アマゾンの創業者が関わるプロジェクトを紹介しましょう。
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地球にはなぜ宇宙が必要なのか? 壮大で未知の世界が広がる宇宙に思いをはせて、ポストカードでメッセージを送るのが、「クラブ・フォー・ザ・フューチャー」と名付けられたプロジェクトです。
これは米国の宇宙開発企業・ブルーオリジンから生まれた非営利団体が運営するもの。同社が打ち上げる宇宙船にポストカードも乗せて宇宙へ運び、パラシュートで地球に戻ったら、「Flown to Space(宇宙へ飛行した)」のスタンプを押して送り主のもとに返送されます。
ブルーオリジンといえば、アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス氏が出資する宇宙開発企業。同社の宇宙船・ニューシェパードは既に29回の打ち上げを行い、ベゾス自身も宇宙旅行を経験しています。
このように、民間企業による宇宙開発が盛んになり、選び抜かれた宇宙飛行士でなくても宇宙に旅行することができるようになった現代。とは言え、地球上で暮らす私たちの大半にとっては、宇宙はまだまだ遠い存在です。そこでポストカードを通じて宇宙をもっと身近に感じる体験を提供し、特に子どもたちに科学や技術などの分野に興味をもってもらおうと、このプロジェクトが行われているのです。
このプロジェクトはすべて無料で、米国以外の国の人でも自由に参加可能。参加方法は、ポストカードをクラブ・フォー・ザ・フューチャーまで郵送するだけ。片面に返送先となる自分の住所を書いたら、もう片面には「地球にはなぜ宇宙が必要なのか?」それぞれの考えを書きます。個人情報だけは書かないように注意すれば、宇宙での暮らしや未来の生活のことなど、絵を描いたり、自分の意見を好きに書いたりしていいのです。
もっと手軽に参加するなら、クラブ・フォー・ザ・フューチャーのウェブサイトからオンラインで、デジタルポストカードを送ることも可能。PCやスマホの画面に好きな絵や文字を書いて、このプロジェクトに参加することもできます。
主に高校生までの子どもたちを対象としたプロジェクトですが、それ以外の人も参加可能。例えば、親子で一緒にポストカードを送ったり、友だち同士で参加したり……。誰でも宇宙をいま以上に身近に感じられる、またとない機会になりそうです。
【主な参考記事】
Need To Know. You can now send a postcard to SPACE – it’ll return to Earth via parachute. February 12 2025
Club For Future. Send Postcards to Space.