任天堂の目覚まし時計「Alarmo(アラーモ)」は、「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」などの人気ゲーム音楽で起床できることが好評を呼んでいます。この人気製品を分解したところ、意外な技術が採用されていました。

ハイテク製品の分解でおなじみの修理業者iFixitは、Alarmoを分解するYouTube動画を公開しています。最近のスマートフォンの複雑な構造とは異なり、底部にあるネジ1つとフェイスプレートを取り外せば、内部のハードウェアに手が届くようになります。
基本的にAlarmoの内部には、それほど驚くようなものはありません。2.4インチの液晶画面の下には、ユーザーの体の動きや目覚ましを無視して寝ているかどうかを検出する24GHzのミリ波人感センサーがあります。
また、USBケーブルで電源に接続していない間に、設定を保持するためのCR2032電池も見つかりました。これは、簡単に交換できるようです。

ただし、上部の回転ダイヤルボタン内に磁石とホール効果センサーがあったのは予想外でした。この技術は機械的な接触がないため、摩耗や劣化が少なく、長期間にわたり信頼性を維持できるものです。すでにNintendo Switch用のサードパーティ製コントローラーにも使われており、高い耐久性を実現しています。

スイッチのJoy-Conは長期間にわたり使い込むと、ジョイスティックに触れてないのに勝手にゲームキャラが動く「ドリフト現象」の症状が起こりがちです。もしもホール効果センサーを採用していれば解決するとみられていますが、任天堂は先に目覚まし時計に採用したかたちです。
Nintendo Switch 2の詳細な仕様はまだ発表されていませんが、新たなJoy-Conにホール効果センサーが搭載されることを期待したいところです。
Source:iFixit(YouTube)
via:The Verge