1月13日に行われた発表会からすぐの5日後の1月21日(土)に、任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」の予約が開始。前日まで予約方法が発表されず、やきもきしていた人も多かったと思われますが、結果的には家電量販店を中心とした店頭予約と、各オンラインショップのネット予約の両方で受付されることとなりました。
昨年11月に発売された「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」は発売当日にアッという間に売り切れてしまい、いまでも入手しづらい状況が続いています。また、SIEの「PlayStation VR」も同様に発売日から欠品が続き、大手オンラインショップなどでも軒並み売り切れとなっています。そのため、今回のNintendo Switchの発売前予約も激しい争奪戦になるのではないかと予想されましたが、大方の予想に反し、大きな混乱は起きなかったようです。
店頭なら予約は楽勝
筆者は、PlayStation VRの時にオンラインショップでの予約に2回失敗し、3回目の店頭予約でなんとか成功した経験があるので、今回は予約開始日から家電量販店に並びながら、同時にスマホでオンラインショップをチェックする、という方法でのぞむことにしました。
事前にビックカメラのサイトをチェックしたところ、店舗での予約販売お申込み受付についての注意書きとして、「当日のお並び状況によって予約受付方法が抽選に変更となる場合がございます」との表記があったので、基本的には先着順だが、場合によっては抽選に切り替えるという方式を採用していることがわかりました。
当日は、朝から池袋にあるビックカメラ本店に並ぶことに。以前、PlayStation VRの予約をした時に予約権がゲットできた店舗だったのでゲンを担いだのと、やはり本店なら取扱数も多いのではないかと予想して、この池袋店に決めました。
店頭にたどり着いたのは開店10分程度前でしたが、余裕で整理券をゲットできました。店員さんの話ではすでに200人以上が並んでいるとのこと。店舗予約では、予約と同時に本体料金の前払いをする必要があるので、そのまま開店を待って決済をしなくてはなりません。200人以上の決済にはかなり時間がかかりそうです。
オンラインストアは激戦に
早々に整理券をもらえたので、Nintendo Switchの予約は無事終了できたのですが、決済するまでの待ち時間のあいだ、オンラインショップでも予約できるかスマートフォンでも確認してみました。最大手のAmazonでは、Amazon限定モデルがそうそうに売り切れており、通常モデルのみの販売でした。その通常モデルもほどなく売り切れになってしまいました。
続いてビックカメラ.comとyodobashi.comのふたつの家電量販店のオンラインショップでは、どちらもサーバーがダウンしており、しばらく繋がらない状態に。30分後くらいにサイトに接続できたときには、どちらも予約受付は終了になってしまいました。
予約が終了したあと、喫茶店でひと息ついたあと、1時間後くらいに再度店舗を覗いてみましたが、さすがに列は解消していました。ただ、予約受付は引き続き行われており、絶えず予約客の対応はしていた模様。店員さんに予約受付の総数を聞いてみたのですが、残念ながら答えはもらえず。でも、手に持っていた予約券の厚みとその時配っていた予約番号から500~600台、もしかしたら800台くらいの予約に対応できていたのではないかと思われます。
ネット上の情報では、大手家電量販店の店頭では21日中ならほぼ予約ができるようだったとのことでしたので、店頭に足を運べば予約は可能だったみたいです。確証のない噂レベルの話ではありますが、Nintendo Switchは全世界で発売日に200万台用意しているとのこと。そのなかで日本への割り当てがどの程度かは不明ですが、発売日に用意される数としてはなかなかの数ではないでしょうか。クラシックミニの騒動をふまえて、今回は“任天堂頑張ったな”という感じです。
一方、23日にオープンした任天堂の直販サイト「マイニンテンドーストア」は、オープン当初から終日サイトがダウンした状態が続いています。おそらく、開始日に店頭に行けなかった人や家電量販店のオンラインストアで予約できなかった人が殺到したのでしょう。
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータやPSVRなどは、品切れが続いていることから、一部では「あえて生産調整をしているのではないか?」との声も聞かれていますが、今回のNintendo Switchに関していえば、新ハードをしっかり消費者のもとに届ける、という任天堂の本気を感じることができます。ともあれ、無事3月3日にNintendo Switchを購入できることになって、ひと安心しました。