Appleの製造現場は公開されることが少なく、ユーザーは世界中にいるにも関わらず、iPhoneやMacといった製品がどんなふうに製造されているかを目にする機会はほとんどないかもしれません。

Appleといえば、米カリフォルニア州クパチーノにあるおしゃれな建物の本社が有名ですが、ヨーロッパ最大規模の社屋がアイルランドのコークにあります。1980年に開設された当時は、製造施設1棟と従業員60名で始まったそうですが、現在は6000人以上の従業員が働くヨーロッパの一大拠点です。
最近、ヨーロッパのメディアの記者たちがこのコークキャンパスに招待されました。テストラボに案内され、Apple製品が世の中に出る前に、どんなことが行われているのかが紹介されたようです。

テストラボは、Apple製品を出荷する前に行われる厳しい試験を行う場所。今回紹介されたものだけでも、例えば次のようなテストが行われているそうです。
- 耐熱テスト(オーブンの中に複数のiMacを置き、65℃の高温下で耐久性をチェック。さらにマイナス20℃の冷風と熱風を交互に吹きかける試験も)
- 輸送テスト(デバイスを振動させる)
- 転倒テスト(木材やアスファルトなど、さまざまな材質の床にデバイスを倒す)
- 塩テスト(塩水を噴射)
- 粉塵テスト
- 汗テスト(液体をしみこませた布を汗をかいた人間の指にみたて、繰り返し画面をタッチする)
- 電源プラグテスト(充電ポートにケーブルを抜き差ししたり、電源プラグをさまざまな角度から差し込んだりする)
これらは、すべてApple製品の実際の使用シーンを想定したもの。例えば、転倒テストというと鉄板にデバイスを落とすような試験が行われると思われるかもしれませんが、自宅の床が鉄でできていることはないもの。そこで、木材やアスファルトなど、家の素材として使われる物で試験を行っているそうです。
塩テストはビーチでの使用、粉塵テストは砂漠での使用を想定しているとのこと。
ちなみに、この様子を紹介したYouTube動画では、「テストのモニターとして使っているパソコンはWindowsだ!」と気づくユーザーが多数いた模様。このApple製造現場の裏側を見て、どう感じたかは人それぞれなのかもしれません。
【主な参考記事】
Daily Mail. I visited Apple’s secret testing labs – here’s what REALLY happens behind-the-scenes at the Cork campus. May 5 2025
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