2025年にリリースされる「iOS 19」では、アップルの人工知能モデルを開発者がアプリで利用できるようになると、米ブルームバーグが報じています。

報道によれば、iOS 19では新しいソフトウェア開発キットが導入されるそう。このキットには、通知の要約、ライティングツール、絵文字を生成するGenmoji、画像を生成するImage Playgroundといった「Apple Intelligence」のAI機能に使われている大規模言語モデル(LLM)と同じ物が搭載されますが、アップルはオンデバイスAIを実行できる小さなモデルに焦点を当てているようです。
アップルの狙いは、AIモデルを開発者に公開することで、消費者にもっと役立つユースケースを得ること。現在、通知の要約やライティングツール、Genmoji、Image Playgroundをアプリに統合することはできますが、アップルのフレームワークを使用した新しいAI機能を作成することはできません。その代わり、開発者はサードパーティ製のAIモデルをアプリに組み込んで提供しています。
アップルはさらに、自前の大規模言語モデル(LLM)の開発にも取り組んでおり、最終的にはChatGPTやClaudeに対抗できるSiriを導入する計画。LLM版のSiriは2026年まで登場しないと予測されており、おそらく「iOS 20」の一部となるでしょう。
アップルはAI関連機能でグーグルやオープンAIなどの他社に出遅れていますが、今後の巻き返しに期待です。