冠番組『北山宏光NEW WORLD』がフジテレビTWOで放送中の北山宏光さん。番組内では、陶芸や茶道など、やってみたかったことに挑戦中しています。番組のロケで印象的だったことや、トークゲストとの収録中の秘話、そして寝具へのこだわりなど楽しいお話を聞かせてくれました。

【北山宏光さん撮り下ろし写真】
物事のターニングポイントだなって思う瞬間に、おさむさんも……
──冠番組は「新たな世界でやってみたかったことに挑戦する」がテーマでした。
北山 この番組を通して、やってみたいと思っていたけど、腰を上げないとできないことが経験できて良かったです。陶芸も茶道も面白かったし、どちらもとても奥の深い世界だなって思いました。最初は僕でいいんですか? って思いましたが、一緒に仕事をすることを面白がってくださって、「北山さんがやりたいことをやりましょう」って言ってくださったので、興味があること、やってみたいことに挑戦して、会いたい人に会いに行く番組になりました。
──ゲストの方とのトークも面白かったです。
北山 キャイ〜ンさんとは僕が初めて出演したバラエティ番組でご一緒しました。だから僕にとってものすごく初心に返れるお二人でした。僕との再会を喜んでくださって、それが一番うれしかった。3人でいるときの空気はずっと変わらずでしたけど、僕を取り巻く状況が変わったこともあり、そういうことも含めていろいろお話させてもらいました。
──今市隆二さんとの親友トークは、普段から仲が良い方だとトーク番組よりも肩の力が自然と抜けたのでは?
北山 仲が良いからこそ、お互い歯がゆいみたいなところもありましたね。自然とオンになってしまうから。でも隆ちゃんもフランクに話してくれる感じがありました。といっても、トークは普段より抑え気味ではありました(笑)。
──5話のゲストは鈴木おさむさんでした。
北山 撮影でおさむさんに言われて改めて思ったのが、最初はプライベートで知り合ったんです。それから番組でご一緒させていただいてからのお付き合いで。撮影中はずっと話していました。僕が言うのもおこがましいけど、おさむさんとはどこか思考が似ているところがあるんです。自分にとって物事のターニングポイントだなって思う瞬間に、おさむさんも同じように思っていたり。最初に会ったときから、自然と波長が合う感じがありましたね。
実際に生業にしている方に聞く話って違う
──最終回の「打上花火」は、それこそ番組じゃないと挑戦できないですよね。北山さんがどうしてもやりたいことだったそうですが、その理由は?
北山 花火師ってかっこいいじゃないですか(笑)。火薬を扱うし、花火師ってどうやったらなれるんだろう、花火師のこと知らないなと思ったんです。
──花火の開発、製造、販売を行っている会社に行って、どんなことをされたんですか?
北山 シミュレーションで花火を作りました。玉の大きさが2、3、4号あって、4号玉が一番大きいんです。もっといろんな種類があるんだけど、簡単に言うと、4号玉は高く上がって、3号玉は低くて、2号玉はもっと低いんです。高さが違うから、一緒に打ち上げて視覚的に楽しむことができる。花火でそういう演出ができるんですよ。
──そのシミュレーションをやってみたんですね。
北山 そう。だから組み合わせが何通りもあるんです。僕がシミュレーションしただけでも16種類ぐらいの花火があって、その中から選んでいく、みたいな。それを自分の好きなようにデザインできるからすごく楽しいんだけど、撮影だから時間がなかった!(笑) 花火について教えてくださったのが女性の方で。花火が作りたいと思って、花火の会社に就職したわけじゃないですか。だからなんでやろうと思ったのか聞いたんですよ。「線香花火の体験がきっかけ」だとおっしゃって。線香花火って実は作る人によって、火の弾け方が全然違うらしいんです。それを聞いて奥が深いなって思いました。そういう部分って、興味がないと触れないところじゃないですか。自分で調べようと思わないと。
──確かに。線香花火に興味がないとwebで検索しようとも思わないですし。
北山 インターネット上には何でも情報が載っていますけどね。でも、実際に生業にしている方に聞く話って違うなって思いました。
──感動もありそうですよね。
北山 感動しましたよ。例えば、新作の手持ち花火はサスティナブルな方向に行こうとしているんだって。手持ち花火って小さい袋の中にいっぱい入って、セロテープで二重、三重に留めてあって、取り出すときにめんどうですよね。で、花火を抜こうとすると、ぐにゃってなって取れなかったりして。新しい花火はそういう手間が全くない。袋の中に花火がザクって入っているだけなんです。
小さい頃の楽しい思い出がずっと残っている
──セロテープで留めているのは危険だからじゃないんですか?
北山 風習らしいです。おそらく最初に花火を売り始めたときにそうだったってことみたい。さらに、袋に水を入れて粉末状のものを入れるとジェル状になる花火もあるんですよ。だから遊び終わった花火を袋の中に入れれば、ジュッて消火できるんです。今までは遊んだ後の花火を入れておいた水を捨てるのが面倒だったりしましたよね。この花火は遊んだら、そのまま袋に入れて捨てられるんです。
──そういうことなら、今年の夏は花火やってみようかなって気持ちになるかもです。
北山 僕はけっこう花火をやるんです。小さい頃の楽しい思い出がずっと残っていて、僕にとってはテンションが上がるもののひとつで。なんか……いいですよね、花火って。日本の夏って感じがする。花火大会って日本にしかないらしいです。
──冠番組は陶芸、茶道、花火と「和」に触れる良い機会だったのでは?
北山 そうですね。知らないことに触れられたし、僕にも見てくださる方にも新しい情報として入るものがあるのもこの番組の良いところだったと思います。
ベッドから出られなくなりました
──では、ここからはモノやコトに関するお話をお聞かせください。最近、ハマっていることは何かありますか? もしくはいつもやっているルーティーン的なこととか。
北山 絶対やることでいえば、家に帰ったらすぐ風呂に入ります。それでパジャマに着替えますね。外にいたままの私服でいるのは絶対にいや。落ち着かないです。友達が来たら、同じように風呂に入らせますね(笑)。どうせ泊まるから「オレ風呂に入るから、お前も入るか?」と。部屋着に着替えさせます。
──部屋着にこだわりがあったりしませんか?
北山 ありますね。今まで日本の代表的なファストファッションのワッフル生地の部屋着を大量買いしていたんです。なぜならそのまま乾燥機にかけてもシワにならないから。畳むだけでいいからめちゃめちゃ愛用していたんだけど、最近リカバリーウェアってあるじゃないですか。それをIMP.の鈴木大河が誕生日にプレゼントしてくれました。そのときは「そんなにいいんだ」ってもらったんだけど、ずっとワッフル部屋着派だったからずっと着ていなくて。でもある日、「着てみるか」と思って袖を通したら、「何だ、これ!?」ってなりました。
──全然違いました?
北山 うん、すごく良い生地じゃん! って(笑)。着心地も良いし、着るだけで疲労回復に良いことがいろいろあるらしいんです。で、「めちゃくちゃいいな!」って、自分でも3着買いました。他に枕、シーツ、睡眠にはこだわりありますね。
──枕はどんなものを?
北山 時間が空いたときにメガネの修理に行ったら、20、30分かかりますって言われて。それでメガネ屋さんのある建物の中に何かないかなって、ぶらぶらしていたら、枕の専門店あるぞとなりました。僕、合う枕を探していて8個ぐらい持っていたんですよ。日によって替えていたんだけど、どれも違うなと。それで「また枕を増やすのか……オレ」と思いつつ、吸い込まれるように店に入っていきまして。そこは自分に合うように計測して素材を詰めて、オリジナル枕を作ってくれるお店で。「これは良さそうだぞ」と思っていたら、横にシーツが敷いてあって、もう明らかに高そうなんですよ(笑)。そしたらお店の方に「そこに寝てみてください」と言われて……。
──横になったんですね。
北山 買おうとしている枕とその明らかに高そうなシーツの上で寝たんです。そしたら「何じゃこりゃ!」ってなりまして。
──パジャマに続き二度目の「何だ、こりゃ」が出ました(笑)。
北山 はい。で、その場で「買います!」って言いました。ただ値段がとんでもなかった(笑)。僕はメガネの修理に行っただけなので、出費するはずなかったんですよ。でも、そのおかげで、今は快適睡眠です。枕とシーツを買った後にパジャマも着るようになったので、ベッドから出られなくなりました。
※こちらは「GetNavi」2025年7月号に掲載された記事を再編集したものです。
北山宏光NEW WORLD
フジテレビTWOドラマ・アニメ
全6話一挙放送 7/18(金) 20:00~23:15
北山宏光がロケに出て“やってみたかった”ことに挑戦し、新たな世界“NEW WORLD”を体験する様子に密着。“会いたかった”人や親友との真剣トークを繰り広げるコーナーと二つのパートで構成。一挙放送の最後には、北山宏光が番組を振り返るインタビュー映像やロケの未公開シーンで構成された15分のスペシャル版を合わせてお届けします!
撮影/干川 修 取材・文/佐久間裕子 ヘアメイク/大島智恵美 スタイリスト/柴田 圭