グルメ
2017/2/1 18:19

タイの日本茶は甘い! 日本人は知らないメーカー「OISHI」が席巻するタイの日本食とは?

グリーンカレーやガパオをはじめとしたタイ料理は日本でも人気を博していますが、飲み物はあまり知られていません。例えば、ベトナムでは「ハス茶」や「ベトナムコーヒー」が有名ですが、タイではどんなドリンクが飲まれているのでしょうか? タイ出身のグリンスリェスタさんに本場の事情を聞いてみました。

 

2017021-a03 (1)

カーンティダー・グリンスリェスタさん

バンコク出身。ココナッツミルクのスープ「トムカーガイ」が大好物。

 

最近のタイではOISHIブランドの甘い緑茶が大人気!

グリンスリェスタさんいわく、最近のタイでは日本風の緑茶が大人気なんだそう。でも、日本に来てリアルな緑茶をはじめて飲んだとき、あまりに味が違うので驚いたそう。どう違ったのかを聞くと、むしろこちらが驚くような答えが返ってきました。

 

「だって、甘くないんだもん。タイでは緑茶以外にも麦茶や玄米茶などさまざまな日本茶が売っていて、ウーロン茶や紅茶もあるけどどれも甘いのが普通よ。なかにはノンシュガーもあるけどあまり売ってないし、私は飲んだことなかったわ」(グリンスリェスタさん)

↑タイでメジャーな緑茶ブランド「OISHI」。レモン味などもあります
↑タイでメジャーな緑茶ブランド「OISHI」。ほかには、レモン味などが販売されています

 

ちなみに、タイの緑茶は日本のようにペットボトルや紙パック入りが主流で、現地のセブンイレブンなどで入手可能。また、コーラやファンタといった炭酸飲料も人気で、これらは缶でもよく売っているそうです。一方、ボトルに入っていないドリンクはフレッシュジュースやコーヒーなどがあり、いずれも屋台で売っているケースが多いようです。

 

「とにかく基本的にはどれも甘く、氷をたっぷり入れてみんな飲んでいるわ。そういえば、日本にはタイで定番の『OISHI』がないけど、日本人は知らないのかしら?」(グリンスリェスタさん)

 

ん? オイシ?? まったく初耳ですが「おいしい」からとっているのでしょうか……。聞くところのよると、「OISHI」とはタイで超メジャーな食品メーカー。しかもタイ風の日本食レストランを展開しており、なかでも「OISHI RAMEN」は現地のデパートやスーパーのテナントによく入っているほど有名だとか。

 

タイにはホームパーティの文化はなし!

ところで、アルコールに関してはどうなのでしょうか。ソフトドリンク同様に、タイにおける伝統的なお酒はあまり耳にしたことがありません。そしてお酒を飲む場所は家? それとも店が多いのでしょうか。

 

「バンコクなど、都会の家にはほとんどキッチンがないから、私たちはホームパーティってものをしないわ。いつもご飯は屋台で済ませちゃうから家で料理は作らないし、買ったおつまみを持ち寄って飲むってこともしないわね」(グリンスリェスタさん)

2017021-a03 (2)

 

ということは、もしやタイの人はあまりお酒を飲まないということでしょうか? すると、宗教上の理由で飲めない日や時間があるものの、お酒が好きな人はバーに行って飲んでいるということを教えてくれました。では、タイ人はバーでどんなお酒を飲むのでしょう。

 

「日本のタイ料理屋には結構あるけど、ビールは『シンハー』や『チャーン』が有名。でも現地ではウイスキーのほうが飲まれていると思うわ。一番メジャーなのは『メコン』よ。お茶やジュースと同じように、暑いから氷を入れて、そしてソーダで割ってハイボールにするのが一般的ね」(グリンスリェスタさん)

 

タイではビールにも氷を入れて飲むことがあるそうです。これは、暑いからという理由だけではなく冷蔵庫が普及する以前からビールが飲まれていたため、その文化が残っているからだそう。また、タイのウイスキーの原料は麦ではなく米、つまり厳密にはウイスキーではありません。タイのビール同様に日本でも飲めるようなので、ウイスキー好きの人は試してみてはいかがでしょうか!

 

※この企画は、外国人留学生へのリサーチから得た知見をもとに、海外向けに日本企業のブランディングや商品PRのサポートを行う「LIFE PEPPER」とのコラボによるものです。