昨年のクラブワールドカップにおいて、あのレアル・マドリーを相手に衝撃の2ゴール。鹿島アントラーズの日本代表MF柴崎 岳の新天地が、スペインに決まった。
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— CD Tenerife (@CDTOficial) February 1, 2017
当初はスペイン1部、リーガ・エスパニョーラのラス・パルマス行きが噂されていたが、実際に移籍したのは2部のテネリフェ。90年代は1部リーグに定着し上位へ進出したこともあるクラブで、財政難に陥った2000年代以降は下部リーグが主戦場となっている。
今シーズンの2部リーグでは23節終了時点で6位。昇格プレーオフ進出(3~6位)だけでなく2位以内での自動昇格もまだまだ狙うことが可能だ。
そんなテネリフェ、実は上述のラス・パルマスと同じカナリア諸島のサッカークラブ。同諸島はスペインの領有地であるのだが、地図で見ると本土からいかに離れているかがわかる。
この通り。遠い!
直線距離にするとマドリードから1800kmほど離れており、モロッコやリビア、モロッコ南部、西サハラ北部といったアフリカ諸国とほぼ同じ緯度にあたる。つまり、柴崎は約2週間に1度のペースでスペイン本土(あるいは周辺の島)へ遠征を強いられることになるわけだ。
スペインはカナリア諸島以外にも多くの島を領有地として持っており、地中海西部のバレアレス海に浮かぶマジョルカ島(マジョルカのホーム)もそのひとつ。マジョルカと言えば過去に大久保嘉人(FC東京)や家長昭博(川崎フロンターレ)が所属していたことで知られる。
いわゆる「離島」からスペインリーグに参加するチームは珍しくないのだが、テネリフェほど本土から離れたクラブは非常に珍しい。なお、スペイン本土と日本の時差は8時間(日本が早い)だが、カナリア諸島は本土と経度がズレているため9時間である(サマータイム終了時)。
柴崎とテネリフェの契約はひとまず今年の夏まで。海外での足がかりを掴むことができるかどうか注目だ。