イングランド・プレミアリーグ通算300回目のハットトリックを決めたのは、ベルギー代表の怪物ストライカーだった。
2月4日に行われたエヴァートン対ボーンマスは、最終スコア6-3の乱打戦に。そのなかで、大活躍を見せたのがFWロメル・ルカクだ。開始1分に電光石火の先制点を奪うと、29分には相手のミスを逃さず2点目。さらに、3-2と1点差に詰め寄られた83分、84分にも連続ゴールを決め、驚異の4ゴールでチームを勝利に導いた。
.@RomeluLukaku9 is on the charge… ⚽️⚽️⚽️⚽️ pic.twitter.com/SzBsmvdeDD
— Premier League (@premierleague) February 5, 2017
チェルシーから1年間のローンを経て完全移籍したエヴァートンで、水を得た魚のように得点を量産する23歳のルカク。この4点で今シーズンのゴール数を16まで伸ばし、ジエゴ・コスタやズラタン・イブラヒモヴィッチ、アレクシス・サンチェスらを抜いて得点ランキングの単独トップに立っている。
また、今回のハットトリックは、1992年のプレミアリーグ創設から記念すべき300回目! これを受けて、過去のハットトリックの中から特に印象的だったものをリーグ公式ツイッターで紹介している。
Romelu Lukaku scored the Premier League's 300th hat-trick on Saturday. Remember these..? pic.twitter.com/UefHIcQqId
— Premier League (@premierleague) February 5, 2017
プレミアリーグ初のハットトリックは、エリック・カントナ。リーズ・ユナイテッド時代の92/93シーズンに記録したもので、フランス代表FWはその後、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍。世界的な地位を確立していった。
最多記録は、元イングランド代表のエースストライカー、アラン・シアラー。ブラックバーン・ローヴァーズとニューカッスル・ユナイテッドで計11回のハットトリックを達成している。
最速記録は、サウサンプトンに所属していた昨シーズン、なんと2分56秒で3ゴールを奪ったセネガル代表FWサディオ・マネ。今シーズン移籍したリヴァプールでも、ここまでチーム最多の9ゴールを記録中だ。
そして、全300回のハットトリックで「ベスト候補」としてピックアップされたのは、1997年のレスター・シティ戦でデニス・ベルカンプが決めたものだった。特に3点目は、オランダが誇る天才画家になぞらえ「レンブラントの筆さばき」と評されたほどの彼の繊細なボールタッチによって生まれた、まさに“芸術品”。アーセナルファンでなくても何度でも見たくなるハットトリックである。