11月上旬に開催された「Canon EXPO 2015」で様々な最新技術を発表し、ユーザーの期待が高まっているメーカー「CANON」。
最近、そのキャノンより新開発のCMOSセンサーを搭載した高画質の業務用フルHDビデオカメラが発表されました。
新しく発表されたのは「XA35」と「XA30」という機種で、主流のフルHD映像をより高画質に撮れる小型ビデオカメラとなっています。
新開発のCMOSセンサーでノイズを大幅に削減
この製品にはキヤノンの新開発CMOSセンサー「HD CMOS PRO」を搭載。これまでの同タイプ機種と比べて低照度下のS/N比が3dBも上がり、大幅ノイズを減らすことに成功。約40%ものノイズを低減させ滑らかな高画質映像を撮影することができます。
このCMOSセンサーに高倍率の20倍ズームレンズと映像処理プラットフォームの「DIGIC DV 4」を組み合わせることにより、光源が少ない撮影シーンでも美しい映像を収めることが可能となりました。
豊かな映像表現を可能にする新記録モード
さらに「XA35」と「XA30」には新しい記録モードの「高輝度優先」モードと「Wide DR」モードが搭載されています。「高輝度優先」モードではこれまで圧縮されていた高輝度の階調性や色の再現性を表現することができ、空の青さや雲の立体感、水の澄み渡る透明さや金属のギラギラした光沢を上手く映像に収めることができるようになりました。
「Wide DR」モードでは映画制作機器の「CINEMA EOS SYSTEM」のノウハウを活かしダイナミックレンジを300%から600%まで拡大。明暗差が激しい場所でも白トビをおさえた鮮やかな色彩の表現が可能となりました。
現在は映像機器の4K化が急ピッチで進んでいますが、この製品のようにまだまだフルHDの可能性を広げてくれる機器をリリースしている「CANON」社に今後も注目したいところです。
この製品の販売概要は以下の通り。
製品名 「XA35」※映像転送用のSDI端子付き
「XA30」※SDI端子なしの通常モデル
希望小売価格 オープン価格
発売日 2015年12月上旬