素人には、どれがいいのかイマイチわかりにくいワイン。コストコとカルディコーヒーファームは、意外と外国産ワインのレパートリーが豊富です。
そこで本稿では、膨大なワインのなかからプロが絶賛するお買い得な逸品を選定。自社ブランド的な位置付けの銘柄をはじめ、高コスパなワインをフードアナリストの中山秀明さんが飲み比べ。厳選ベストバイ安うまワイン5本を、各銘柄に合う食材と一緒に紹介します。
【その1】カルディコーヒーファーム「ヴィーニャ・サン・エステバン リオ・アルト・クラシック・メルロー(750ml)」798円
チリの最高金賞ワインを造るワイナリーによる赤。フランボワーズなどの赤いベリー系やプラムのような香り、透明感のあるみずみずしい果実味があります。口当たりはやさしく滑らか。
【中山さんがテイスティング】コスパ★★★★ 酸味★★★ 果実味★★★★[甘口○○●○○辛口]
「フレッシュな香りとふくよかな味が特徴ですが、やや辛口です。後味にソフトな渋みとスパイシーさがあり、肉料理向け」(中山さん)
【その2】カルディコーヒーファーム「レッドウッドシャルドネ (750ml)」698円
2008年の環太平洋地域インターナショナルワインコンテストで金賞に輝いた名作白ワイン。カリフォルニア産のすっきりした辛口で、洋なしやりんご系の果実の甘みと酸味のバランスがいいですね。
【中山さんがテイスティング】コスパ★★★★★ 酸味★★★ 果実味★★★[甘口○○○●○辛口]
「フルーティな風味が豊かで、やわらかな酸味も。食前、食中、食後といける万能系。魚介系や白カビチーズと飲みたいですね」(中山さん)
【その3】カルディコーヒーファーム「フォレストヴィル ピノ・ノワール(750ml)」820円
「サンフランシスコ インターナショナル ワイン コンペ2015」でダブルゴールドを受賞した赤ワイン。赤い果実やオークのアロマを楽しめ、しなやかな酸味もある軽やかな一本です。
【中山さんがテイスティング】コスパ★★★ 酸味★★★ 果実味★★★★[甘口○●○○○辛口]
「ジューシーな香りと酸味のあとからおだやかな渋みとスパイシーさが。肉は牛よりも豚や鶏に合います」(中山さん)
【その4】コストコ「カークランドシグネチャー ソノマ・コースト・シャルドネ(750ml)」1278円
りんごやシトラス系の酸味を持ちながら、パイナップルを思わせるトロピカルな風味もあるのが特徴の白ワイン。酸味を伴う甘さと淡い苦みがあり、後味はすっきりクリアです。
【中山さんがテイスティング!】コスパ★★ 酸味★★★ 果実味★★★★[甘口○○●○○辛口]
「ほんのりミネラル感があってフルーティ。クセがなく、パーティにも使えます。魚介ほか、白身系の肉にも◎」(中山さん)
【その5】コストコ「シャトー・ムーラン・ド・プライエール(750ml)」698円
フランスのボルドー地方特有のブレンド赤ワイン。渋味はまろやかで酸味は強いです。やや熟成感はあるがさっぱりとした味。ほのかにフローラルで、樽の香りも感じられます。
【中山さんがテイスティング】コスパ★★★★ 酸味★★★★ 果実味★★★[甘口○○●○○辛口]
「熟成した赤ワイン特有の澱(おり)が残る正統派。それほど重くないけど、酸味はあるので濃厚な肉料理に合います!」(中山さん)
ちなみにコストコは「ハーディーズ シャルドネ(5000ml)」2548円の大容量オーストラリア産白ワインも人気です。グラス1杯約64円なので、ストックしておいてはいかがでしょうか? ただし、安くておいしいからといって、飲みすぎないようにご注意ください !
【実食してくれた人】
フードアナリスト 中山秀明さん
あらゆるジャンルに精通した、食の専門家です。本誌グルメ関連記事の多くに協力。