キヤノンは2月15日に一眼レフやミラーレスカメラの新商品を発表しました。発表されたのは、ミラーレスカメラの「EOS M6」、一眼レフの「EOS Kiss X9i」、「EOS 9000D」の3モデル。いずれもエントリー向けのモデルで、昨年はミドルクラス向けを中心にリリースしていたので、今年はエントリー向けに対して注力しているようです。
ハイエンドの技術がエントリーにまで拡大
今年のニューモデルの特徴は、デュアルピクセルCMOS AFの対応、ネットワーク・スマートフォン連携の強化、最新の映像エンジン「DIGIC 7」搭載、約2420万画素のセンサー搭載による高画質化です。
デュアルピクセルCMOS AFは、ハイエンド、ミドルクラスに搭載しているEOS独自のオートフォーカステクノロジー。撮像素子のすべてのピクセルが位相差AF用として使える構造となっており、すばやくピントをあわせ、精度の高いフォーカスを実現します。動画にも効果が高いと評判の機能です。
今回の3モデルへの搭載により、プロ仕様からエントリーモデルまですべてのクラスでデュアルピクセルCOMS AFの恩恵を得られるようになるわけです。
スマートフォンの連携も強化され、BluetoothやWi-Fiといったワイヤレス共有がより便利で使いやすくなっています。Bluetoothペアリングしたスマホから、リモートシャッターなどの機能を気軽に使うことができるようになったほか、アプリでRAW写真の編集や現像も可能になりました。RAWで撮影してすぐにJPEGで出力したい場合に、パソコンがなくてもスマホで対応できてしまうのはかなり便利です。
最新エンジンでより高画質化されたエントリー3モデル
新しいエントリー機3モデルは、いずれも最新の画像処理エンジンである「DIGIC 7」と有効画素約2420万画素の撮像素子により、さらなる高画質を実現。特に高感度時に強く、ノイズを抑え、解像度が向上しているとのこと。
新しいキットレンズ「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」は、従来よりも小型化を実現し、今回発表の3モデルの特徴である小型ボディにフィット。持ち歩きやすく、カバンの中でもかさばりません。
このほか、レンズ交換式カメラ以外にも、コンパクトデジタルカメラの「PowerShot SX430 IS」と「IXY 210/200」も発表されました。
上位機種の技術がエントリーモデルにまで降りてきたことで、初心者でも手軽に高画質な写真撮影が楽しめるようになりました。これから春に向けて、写真撮影をする機会も増えるはず。カメラの買い替えを検討している方や、デジタル一眼、ミラーレスカメラを使ってみたいと考えていた方は、ぜひチェックしてみて下さい。