今年も、秋頃に新しいiPhoneが登場予定。すでに、デザイン変更や有機ELディスプレイ採用など、気になる噂がチラホラ。同時に海外ニュースサイトでは、顔認証機能を搭載するのではないかと話題になっています。
この「iPhone 8(仮)」の顔認証機能とは、一体どんなものなのでしょうか?
スマートな顔認証が搭載されそう
そもそも、なぜそんな情報が出ているのかというと、アップルがイスラエルのRealFaceという会社を買収したことが判明したから。このRealFaceとは、サイバーセキュリティと機械学習を研究している会社で、とくに顔認証技術に強みを持つことで知られています。
今回の予想買収金額は200万ドル(約2億2000万円)ですが、その価値は700万ドル(約7億9000万円)にも達するといわれています。つまり、ただの顔認証機能ではないということ。
顔認証機能は、前面カメラでユーザーの顔の特徴を読み取り、ロックを解除するというのが基本的な仕組み。すでにAndroidスマートフォンでも採用例があり、それほど珍しいものではありません。しかし、RealFaceはもう一歩踏み込んだ技術を開発しているのです。
同社はなんと、顔認証機能に人工知能を応用。これにより、人が顔を判断する仕組みに近い顔認証が可能に。そして同社の独自技術「frictionless face recognition」を利用することにより、顔の特徴を高速に判断。結果、いままでとは比べ物にならないほどスムーズな読み取りができるというのです。
機能とともに値段もグレードアップ!
「iPhone 8」では顔認証機能を指紋認証機能Touch IDと組み合わせて使うことが、以前からアナリストたちによって指摘されていました。
顔認証機能はスマートフォンを顔の前に持ってくるだけで利用できるので、ユーザーの手間が減るというメリットがあります。また、3Dレーザースキャンを指紋認証のかわりに使うという情報も。
もちろん、認証機能だけではありません。同時に「iPhone 8」は大幅なデザイン変更、それに顔認証機能や無線充電機能の搭載で1,000ドル(約11万2000円)を超える価格になるとも報じられています。iPhoneがもっと高性能になるのはうれしいものの、それで値段も高くなるのはちょっと複雑ですよね。1体が11万円以上となると、手が出ない人も多いのではないでしょうか。
2017年は初代iPhoneが登場してから10周年ということで、アップルも開発に非常に力をいれています。実際、iPhoneは直近の決算でも史上最高の出荷台数を記録しました。
ただ、Androidスマートフォンの高性能化とともに、その機能差が目立たなくなってきたのも確かです。「iPhone 8」は持っているだけでみんなに自慢できるような、カッコイイモデルになるといいですね。