スマートフォンの画面が割れたままになっている人、たまに見かけますよね。決して他人事ではなく、誰しも一度はうっかりスマートフォンを落としてしまったことがあるはず。大きな割れ目だけでなく、いつの間にか小さな割れ目が入っていることもありませんか?
そんなスマートフォンの画面割れをすぐさま発見し、ユーザーに通知してくれる技術をアップルが出願しています。もしかしたらこの技術が将来のiPhoneに搭載されて、割れ目が広がらないうちに画面交換できるようになるかもしれません。
センサーがスマートフォンの画面割れを見逃さない!
スマートフォンを落としたときに一番衝撃がかかり、壊れてしまうのはディスプレイ。ディスプレイの素材はだんだんと強固になってきましたが、その画面割れを検知するシステムについては各社とも取り組んできませんでした。
今回アップルが米国特許商標庁に申請した特許「Coverglass fracture detection」は、スマートフォンの画面全体に張り巡らせたセンサーとソフトウェアで画面割れを検知。またディスプレイカバーの潜在的な画面割れも発見するなど、かなり事前での画面割れの検知に注力しているようです。
この特許は、スマートフォンのタッチセンサーを利用して画面割れを検知するシステム。その他にも、圧電アクチュエータを画面下に搭載してスクリーンを振動させ、画面割れを検知するなんてシステムも。さらには、光のパルスを照射してその反射から画面割れを検知する方法も候補になっています。
いざというときすぐに知らせてくれる賢いシステム
そしてこれらのシステムは、スマートフォンが加速度の変化も検知してくれます。つまり、落下などのシチュエーションで動作し、いざスマートフォンを落として画面が割れるとすぐに通知してくれるのです。これにより、気付かない間に割れているなんて悲劇を防げます。
また、画面割れ位置の特定や、それ以外の部分の故障情報の通知も可能。ほかには、画面割れをディスプレイから丸く囲って知らせる機能も……。これでどの場所から割れたのか、すぐにわかります!
今回の特許技術が将来のiPhoneに採用されれば、画面割れが小さいうちに気づいて、早めに対処することが可能に。画面が割れたままのスマーチフォンを使い続ける人は少数派になるかもしれません。この特許がそのまま製品に取り入れられるかどうかは未知数ですが、個人的にはかなり使い道の広そうな技術だと感じましたよ!