スポーツには大きく分けて2つある。インドアと、アウトドア。そしてアウトドアスポーツも2つに分類できる。閉じられた会場で行われるものと、開かれた場所で行われるもの。後者の競技では、会場自体が自然と一体である。緑に囲まれたコースの中で行われるゴルフは、その美しいプレー環境も人を惹き付ける魅力のひとつとして挙げられる。
しかし、同時にそれはさまざまな動物の生息域と重なっているという意味も持つ。人間の手によって完全にコントロールすることは当然のことながら難しい。たとえ、世界規模の試合が行われている会場であってもだ。
2月にオーストラリア西部の街パースにあるレイク・カリーニャップ・カントリークラブで行われたワールド・スーパー6トーナメントの2日目では、なんとも微笑ましい「乱入者」がコースに登場した。イタリア人ゴルファーのエドアルド・モリナリがアプローチショットの準備をしていた時、フェアウェイに飛び出してきたのは……。
Kangaroos in the fairway.
Only in Oz… pic.twitter.com/tcXISWfu71
— The European Tour (@EuropeanTour) February 16, 2017
Hope they were at least soft spikes? #WS6Perth pic.twitter.com/iP3ebDOPed
— The European Tour (@EuropeanTour) February 18, 2017
カンガルーの群れ!これぞオーストラリアだ!
プレーを中断して見守るゴルファーたちを尻目に、彼らはのんびりフェアウェイやラフ、グリーンなどで食べ物を探し、そしてコースの外へと走り去っていったのであった。これが影響したのかは不明だが、モリナリは残念ながらこの2日目終了時点で102位タイに沈み、3日目に進むことはできなかった。
ちなみに、スーパー6トーナメントは2日目で66位以下の選手が脱落、さらに3日目終了時に24名に絞られ、その後はマッチプレー(1対1)でノックアウト形式となる。これは主要な大会では非常に珍しいものだ。もちろんカンガルーも他では見られないだろう。
なお、昨年南アフリカで行われたネッドバンク・ゴルフチャレンジではマングースの群れが、2013年のチューリッヒ・クラシックでは3本足のワニがコース上を横断して大きな話題になった。
RELEASE THE MONGOOSES #NedbankGolfChallenge pic.twitter.com/17u7wBFNI9
— Golf Channel (@GolfChannel) November 10, 2016
さすがにワニは怖い……。