満を持して登場し、早くも多くの注目を集めている4代目プリウス。
プロトタイプ版試乗会から、プリウス本来の強みであった燃費の良さ「だけじゃない!」と唸る数々のインプレッションをお届けします。
トヨタ
プリウス(プロトタイプ版)
市販モデルの価格は242万9018円~339万4145円
特徴あるフロントフェイスに一新した4代目。全高を下げルーフ形状を変更したことで、空力性能は世界最高レベルのCd値0.24を実現するなど、あらゆる箇所に環境性能や走行性能を高める工夫が施されています。燃費は最良で40.8km/lに到達。
エンジンは先代のアトキンソンサイクル式1.8l直列4気筒を踏襲。しかし、改良を重ねて熱効率の向上が図られています。
だけじゃない その1「走行性能」TNGAが生んだ安定+快適な走り
TNGA(※)に基づき環状構造の骨格を採用。最新の溶接技術やボディ接着剤を駆使し、従来型から約60%も剛性が向上。リアサスにダブルウィッシュボーンを採用しています。
※Toyota New Global Architecture。トヨタの新しい生産体制。
だけじゃない その2「安全技術」Toyota Safety Sense Pが人も認識
4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用。歩行者検知機能付きの衝突回避支援型プリクラッシュセーフティが目玉機能です。
だけじゃない その3「4WD」初の4駆を用意し雪国でも安心
雪道での一般的な走行における発進をアシストするE-Four(電気式4輪駆動方式)」を採用した4WD車が初めてラインナップ。降雪地のユーザーも安心して購入できます。
環境性能に次ぐプリウスの次なる社会貢献とは?
プリウスにとって注目される燃費性能は、3代目で最高32・6km/l(JC08モード)でしたが、4代目ではついに40・0km/lに達しました。が、今回重要なのはそれだけではありません。4代目プリウスは基本性能を重視しています。基本性能を高めることで、快適性の向上にもつながり、運動性能を上げると事故を減らすことができます。それがプリウスにとって、燃費の次の社会貢献と考えられているのです。
そのためにしっかりとしたボディを用意し、低重心化にもこだわっています。また、リアサスの形式を変更し、シャシーのチューニングを最適化。これらによりリアの路面追従性が向上し、高い走行安定性を確保しながら、路面からの入力を低減し、快適性を高めています。
加減速感についてもダイレクトな加速フィールを実現し、走る楽しさを追求。またブレーキには新開発の回生協調式アクティブ・ハイドロブースターを採用し、コントロール性を大幅に向上。自然なブレーキフィールを実現しています。
その総合性能は現行型に比べれば、車格が2クラスぐらい上の印象。既に納期が3~5か月となっており、その注目度の高さは尋常ではありません。
SPEC
●全長×全幅×全高:4540×1760×1470mm
●エンジン最高出力:98PS/5200rpm
●エンジン最大トルク:14.5kg-m/3600rpm
●モーター最高出力/最大トルク:72PS/16.6kg-m