東京オリンピックの影響でいま、なにかと注目を集めている日本の食べ物やアイテム。しかし、国内の人気商品は海外の人にも通じるのでしょうか? 今回はベトナムの人に、日本の有名チキンフォーを食べ比べてもらいました!
テストするフォーは、ナチュラルローソンの「海老と蒸し鶏のフォー (コラーゲン入)」、成城石井の「フォーガー」、セブン-イレブンの「蒸し鶏と野菜のフォー」のレンジ調理タイプのチキン味3つ。実食してくれたのは、キャフ・フー・クァンさん(CQ)、カオ・ティ・ミン・チャウさん(CC)、グェン・チ・チュンさん(NT)の3人です。
食べ比べの結果、現地のフォーとの意外な違いが明らかになりました!
【その1】ナチュラルローソン「海老と蒸し鶏のフォー (コラーゲン入)」499円
ナンプラー(魚醤)、コブミカンの皮、レモングラス、しょうがなどをすり潰したペーストが味の決め手のフォー。エスニック感満点です。
結果は、トータル10.5点(クァンさん 3.5点、チャウさん 3.5点、チュンさん 3.5点)!
「本場のフォーよりスパイス感が強くて、タイのトムヤムクンみたいな味がするワ。でも私はこれもありよ」(チャウさん) 「揚げにんにくは普通は入らないんだけど、だから濃厚なのかな? 新しい味だネ」(チュンさん)
【その2】成城石井「フォーガー」539円
化学調味料を使わず、自然な味に仕上げられた成城石井の人気商品。具が多めで、パクチーが入っているのもポイントです。
結果は、トータル10.0点(クァンさん 4.0点、チャウさん 3.0点、チュンさん 3.0点)!
「このなかでは一番鶏肉が多くて、それが好印象ネ。味が酸っぱすぎなければもっとよかった」(クァンさん) 「パクチーが入ってるのはイイんだけど、なんでブラックペッパー? 本場の辛みは唐辛子ヨ」(チュンさん)
【その3】セブン-イレブン「蒸し鶏と野菜のフォー」450円
もやしや玉ねぎのほか、サニーレタスやトマトなどの野菜も入っています。シャキシャキとした食感をより楽しめるチキンフォーです。
結果は、トータル11.5点(クァンさん 3.5点、チャウさん 4.0点、チュンさん 4.0点)!
「このなかで一番本場っぽい味。ペッパーが入ってなくて、適度にシンプルでイイわね」(チャウさん) 「現地の麺はもっとやわらかいけど、スープは近いネ。レタスやトマトは要らないから、もっとチキンを!」(クァンさん)
1番人気はセブン-イレブン「蒸し鶏と野菜のフォー」に決定! 理由は、酸味やスパイスが控えめのあっさり系だったから?
実食してくれた3人ともフォーが大好き。だがチキンよりビーフ派で、えびも要らないという。エスニック感を抑えて野菜を前面に出したセブン-イレブンのやさしい味が、ベトナム人の舌には合う様子。
あえて酸味やスパイスが控えめのあっさり系なのですが、ベトナム人にはこの味が好まれました。刺激が強いイメージのアジア料理だが、ベトナムは比較的に淡麗なのかもしれません。
【実食してくれた人】
キャフ・フー・クァンさん(CQ)
ベトナム・クアンチ出身。牛のフォーが好きで、日本ではうどんをよく食べる。
カオ・ティ・ミン・チャウさん(CC)
ベトナム・ハノイ出身。実家のビーフフォーや、春巻きが時々恋しくなる。
グェン・チ・チュンさん(NT)
ベトナム・カントー出身。好物は麺類全般だが、1番はやはりビーフフォー。
文/中山秀明 撮影/石上 彰(gami写真事務所)
※この企画は、外国人留学生へのリサーチから得た知見をもとに、